吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

前立腺癌検診 補足

2011年05月31日 07時06分07秒 | インポート

 標記の前立腺癌検診について昨日、医師会で説明会がありました。補足ですが対象年齢はH23.6.1.からH24.3.31の期間中に50-74歳で偶数年齢を迎える豊島区民が該当します。

実施機関は「単独実施」(前立腺癌検診のみ)は来年1月末日まで、「同時実施」(特定健診と同時に行うもの)では、12月26日まで(契約健診の方は来年1月末日まで)となります。

「単独実施」の該当者は区のほうに申し込み受診券をもらってから医療機関を受診ください。「同時実施」の方には、特定健診受診する際にPSA検診受診も希望するかどうか窓口でお尋ねいたします。


前立腺癌検診

2011年05月30日 06時29分30秒 | インポート

 23年度より豊島区では前立腺癌検診(PSA採血)をおこないます。これには、区から受診券をもらって医療機関で検査する「単独実施」と、特定健診(契約健診も含む)をおこなう時に併施する「同時実施」があります。特定健診受診される方は、その際下記に該当すればおこなうことができますのでお申出ください。

1.   H24.3.31までに50-74歳の偶数年齢になる男性

2.   前立腺癌検診を希望し、同意書にサインのいただける方

3.実費¥500をお支払いいただける方


放射線覚書

2011年05月28日 06時36分10秒 | インポート

 放射線は自然被曝もあるし人為的なものでは医療被曝もある。いろいろである。一般公衆の被爆限度は年間1mSvであることは述べてきた。東京-NYの北回り旅客機のパイロットは往復で0.2mSv被爆しているそうだ。ということは5往復で限度一杯となる。しかし医療被曝はもっとすごい。胸部のレントゲン検査では1回0.05mSvで、胃のバリウム検診では0.6mSv、そして胸部CTでは7-70mSvといわれている。文部科学省作成のパンフレットには医師はCTスキャン実施前に患者に対して発ガンリスクの可能性を説明する義務があると書いてあるが、監督官庁の厚労省からは特に何も通達はない。今まで日本全国で説明されてはいなかったと思うが、もしこれから一つ一つすべて話すことになると大変なことになりそうである。自己責任で「じゃあ私はこの検査を受けません」とすぐに納得していただければよいが、「私は検査を受けたほうがいいのか悪いのか納得いくまで説明してください」ということになるだろう。肝心の治療法の説明の前に延々と放射線の説明と同意が続くのである。医療が始まる前に気の遠くなるような手間がかかることになる。


夏場の節電義務

2011年05月27日 06時00分13秒 | インポート

 夏場の節電義務が発表になった。これはどうも努力目標ではなく罰則規定のある義務のようだ。大きな企業では10~15%の節電が課せられているようだ。節電することによって企業での生産能力が低下し、余計に不況になるだろう。病院などの公共的機関はその対象にはなっていないようであるが、各家庭での節電義務はどうなっているのだろうか? うちのような「自宅兼診療所」ではどのように節電したらよいのか不明である。とりあえずクリニックと自宅の電力メータは別にしてあるがどこをからどう配線したかもう忘れてしまった。もしかしたら自宅と診療所の配線が混在しているかもしれない。まあとにかく夏場の暑い時に急に停電されるのだけは避けてほしい。電子カルテがぶっとんだら、診療だけでなく診療報酬請求も含めて今後の業務継続が危うくなる。それから今年は絶対熱中症の発症が激増するだろうなぁ~・・・。 


放射線被爆の講義 その4

2011年05月26日 06時45分09秒 | インポート

 通院している患者さんで青果市場に勤務されている方がいる。やはり茨城、福島の野菜だけでなく、風評にて野菜一般の売れ行きはとても悪いそうである。また原発による環境汚染により負の不況連鎖は拡大しつつある。どうも燃料棒がすべてメルトダウンしているということは封じ込めことが今後もかなり難しいような印象であり、今後もとりあえずの終息にいたる目途はまったくたっていないようである。今後も放射能汚染が突然、拡大するおそれがあるということは、景気の回復などという問題ではなく日本が生き残れるかというレベルの問題であるとその患者さんも言っていた。かなり実際は深刻な原発事故であるのは間違いないようである。


放射線被爆の講義 その3

2011年05月25日 06時29分21秒 | インポート

 浄水場でヨード131の汚染騒ぎがあった。計算上は身体に影響がでるのは100mSvだそうだが、これは15トン飲まないとおこらないそうである。乳児では20mSvとなるには530リットル飲用しないと起こらないとのことであった。またホウレン草汚染では大人であれば330kg100mSv、乳児であれば7.4kgたべると20mSvとなるそうである。これだけの量は飲食できないので安全であるという論調であった。ただそれぞれの状況がことなるので比較しても一概に安全かどうかは疑わしいような気もする。一方、環境被爆の線量限度は1年間で1mSv以下だそうである。基準値はいろいろあるが、この基準を適用したらおそらく原発20km圏内は今後数十年以上人が住めなくなるであろう。町の復興どころではなく今後はゴーストタウン化するであろう。ゾッとする話である。


放射線被爆の講義 その2

2011年05月24日 06時47分52秒 | インポート

 面白い例えがあった。今回の放射の漏れで一番被爆したのは、現場で原発処理にあたっている人ではなく、電柱を建てている職員であったそうだ。これは電柱から落ちて骨盤骨折を受傷し岩手でCTを2回、東京に搬送されてまたCTを2回受けたようで、これが一番の被爆量だそうだ。確かにそうかも知れないがこれは医療によって受けられる恩恵のほうが被爆による後遺障害よりも上回っているので単に被爆量だけで論じることはできないはずである。しかしながらお恥ずかしながらCTの被爆量の多さは知っていたが、胸部単純レントゲンの1002500枚分になるとは思っていなかった。枝野さんが「CT被爆は6mSv」と連呼していたが、CTは機器によってその10倍以上被爆するものあるようである。確かに原発汚染による被爆量よりも桁違いに多いようである。


放射線被爆の講義 その1

2011年05月23日 06時49分10秒 | インポート

 先日、医師会で放射線被爆に関する講義があった。「医師が知っておくべき~」と冠されていただけあって示唆に富んでいた。ただ現在の放射線事故の放射能汚染について、その安全性が強調されすぎていた傾向も感じられた。甲状腺がんの発ガンの可能性が高まるのは短期間に20mSv以上あびないと起こらないといわれている。しかし医療の現場でCTを1回おこなうと約6mSvであり、現在最新の64列高速CTを使うと時に50mSvも被爆するので、今回の事故による放射能汚染は微々たるものであるという論調であった。また心臓カテーテル検査を受けると300mSv被爆するのでこれもかなりの被爆量となる。しかし放射能汚染事故と医療被曝とは単純に比較の対象にはならないような気もするのだが。


暑い・・

2011年05月21日 07時24分44秒 | インポート

 そろそろ日中の気温が上昇してきました。3月からクリニックでも節電を心がけてきましたが、この診療中の暑さは限界になってきたようです。すべて開け放して風を取り入れればいいのですが、創部の処置中にハエなどの虫が飛び回っているのも困りものです。滅菌機器に触られたら清潔操作ができなくなってしまいます。しかしながら電力オーバーで急に停電になってしまったら大事な電子カルテのバックアップができなくなるので、これはもっと困りものです。これは患者さんのカルテを「なくしてしまいました」ということになるので、あってはならないことでしょう。いざという時のコンピューター関係の脆弱さにはとても不安を感じます。


講演会 その4

2011年05月20日 06時38分06秒 | インポート

もちろん現代では面白くない講演は演者のコミュニケーション能力が問われる時代になってきている。つまり聴衆が話を理解できないのは極端にいえば演者の責任なのである。もちろん聴衆の理解レベルもあるが、その過半数を理解させなければ演者は失格なのである。その点からすれば近年の講演会の演者もコミュニケーションスキルが随分と上達してきた。ところが最近気がついたが、演者の出身大学によって講演内容が「分かりやすい人」と「分かりにくい人」がいることに気がついた。もちろん一概には言えないが、特に有名超一流国立大学出身の先生ではその傾向は顕著であるようだ。やはり聴衆の基礎知識レベルを最初からご自身と同じくらい高く設定しているのか、話について行けないことがよくある。やはり一流の先生は私のような凡人医者のお気持ちは分からないようである。あっ、いや自分の勉強不足を棚に上げないようにしないと・・・(笑)。


講演会 その3

2011年05月19日 06時34分05秒 | インポート

 翌年、また高校の講演会である。経済・流通の話である。またまたつまらない話で苦行になるんだろうなと思っていた。青くさい高校生にとっては確かに難しくてつまらない話がはじまった。ところが10分くらいして少し飽きてくると、演者はいきなり芸能界の話をはじめた。当時若者に人気の芸能人の話を始め「ここの芸能プロダクションも世の中の景気に大いに寄与していますよ」と注意を引き、そのまままた経済の話にもっていったのだ。退屈になりそうになると会場の生徒に「君はお小遣いいくら? 家庭の経済とはね・・・」などと公演中に会場とやりとりして退屈させないのだ。時には爆笑ネタもとりまぜ、ついに最後まで演者のペースで結局すべてを聴かされた。この人が誰だったのかは覚えていないが、今でも話の内容は覚えている。講演後、みんな「あー今年の奴は面白かったなー」と異口同音に言っていた。


講演会 その2

2011年05月18日 06時42分54秒 | インポート

 演者が誰であったか覚えていないが、壇上から抑揚がなく、ただ淡々とつぶやいているだけなのである。当然、飽きてくる。高校生にとって飽きてきたら、居眠りするか、あるいは隣とふざけあって騒がしくするかのどちらかである。自分は前者であり寝ていたが壇上からの突然の大声で目が覚めた。「あー! うるさい! うるさいよ! 私はこんなうるさいところで講演したことはない! 失礼だ!」 演者が会場の騒がしさに耐え切れなくなったのである。それから会場はおとなしくはなったが誰も話しなど聞いていなかった。あとでクラス担任からひどく怒られた。でもつまらない話はつまらないのだ。しかも無理して聞いていても何の得にもならない。それなら聞いていてもしょうがないから寝るのである。


講演会 その1

2011年05月17日 06時49分27秒 | インポート

 開業してから医師会などの講演会によく出席する。外来で明日から役立つような医学知識および各種情報の収集を目的に参加している。演者も、有名大学の教授であったり基幹病院の医師であったり、また時に行政主催の講演会では区役所の職員さんであったり等で演者は様々なのである。大昔は偉い先生方のお話は黙って謹聴するのが常であった。つまらなくとも鉛筆を膝に突き立てて睡魔と闘いながら拝聴したものである。いや拝聴というよりも何も聞いていなかったので同席していただけと言ったほうが正しいのであろう。大昔、高校時代、年に一度講堂で全校生徒を集めてお偉いさんの講演があった。面白くない話である。すると・・・


ひさびさの渋谷

2011年05月16日 06時54分23秒 | インポート

 年に1回程度で、ほとんど渋谷には行きません。しかし昨日はひさびさに渋谷へ買い物にいきました。ものすごい紫外線でまぶしくて暑かったのですが、湿度が30%くらいだったのでとても心地がよかったです。横断歩道で信号待ちをしていたら、前にいた中年と高齢のご婦人の会話が聞こえてきました。「今日は暑いわねー」と高齢婦人が言うと、「ほんと ほんと今日はやけに蒸すわねー・・」と中年婦人が答えました。私は一瞬「は? 暑いけれど湿度が低くて爽やかだと感じるけど?」と思いました。この中年婦人が本当に今日の天候を「蒸す」と感じるのなら、梅雨時や夏場の湿度70%の暑さのときはどう表現するのだろうかと疑問に思いました。まあ大して悩むことでもないのですが・・・。きっと姑(おそらく)の独り言に「適当に」相槌を打ってやり過ごしただけなんでしょう。


2日間の長雨

2011年05月14日 06時56分56秒 | インポート

 台風1号の影響で続いた2日間の長雨でした。ようやく昨日は晴れたと思いましたが、当地区では夜に強い夕立が局地的にみられ、外出していた私はずぶぬれになりました。ついていません。まだ5月も中旬ですがあまりお天気がはっきりせず、気温の変動ばかりか湿度も高く、そしていまだに余震もたびたび見られています。これだけ余震が続くと慣れっこになるかなと思いますが、気分的にうつ状態に陥る患者さんも多いようです。天候、余震、景気など気が滅入ることばかりですが頑張りましょう。

 天気だけでもカラッと回復してくれるといいですね。外に出て気分転換しましょうか。