吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

出張なのか往診なのか? その2

2020年01月31日 06時22分48秒 | 日記
 でも救急車に連絡するといっても、電話の主が埼玉なので、埼玉の自治体消防が巣鴨まで来れるはずもなく、また現場を確認している者もいなければ都内での救急車の出場も難しい。安否確認なら警察かもしれないが、もし病気で倒れているなら手遅れになるかもしれない・・・などと頭をめぐらせたら、やっぱり行くのは自分しかないという結論に到達した。
 でもなんか自分が遠隔地からの、しかも会ったこともない人から指示で動かされるというのもちょっと納得できないような気もした。これはもしかしたら「新手の電話詐欺かも?」などとも思ってしまった。でもしょうがない。
 寒い日の夕方で雨が降っている。傘をさしてその患者さんのお店に急いだのである。
 お店は電気が消えて営業していないようであった。鍵はかかっていなかったのでおそるおそるドアを開けてその方の名前を呼んだのである。


出張なのか往診なのか? その1

2020年01月30日 06時10分22秒 | 日記
 もう数年前のことなので書いてもいいだろうか? 
 ある日、埼玉県のあるお宅からうちのクリニックに電話がかかってきた。電話の主はうちに通院している患者さんの奥様。この患者さんの自宅は埼玉であるが、うちの近隣でお店を開いている。つまり巣鴨の店まで毎日通勤しているのである。電話では奥様はかなり慌てている。
「うちからお店にずっと電話をかけ続けても主人が出ないんですよ~。きっと、たっ、倒れているのだと思いますのですぐっ、すぐに、往診してください」と・・・。
 こちらも外来中なのですぐに出るわけにはいかない。しかも現場を目撃している人は誰もいないところでの往診依頼なのである。こんな往診依頼もあるのかと・・・。考えようによってはなんだかただの安否確認のための「お遣い出張」にもとれる。

赤牛の逆襲 その3

2020年01月29日 06時13分10秒 | 日記
 結局その試飲缶を受け取りはしなかったが、今回は思いを新たにした。このRBという商品イメージがすこしだけ良くなった。でもよく考えれば、このお姉さんの対応の仕方一つであっという間にイメージが変わったのである。そしてお姉さんの顔は全然覚えていないが、でも笑顔が眩しくすごく「綺麗」だった。顔も覚えていないのに「綺麗」とは不思議なのだがでも「そう」思ってしまっているのである。
 つまりその人の対応の仕方一つでお姉さんは「美人」にもなるし商品イメージもアップしてしまうのである。昨今では用いてはいけない表現なんだろうけど、でも若くて笑顔のお姉さんに優しく対応されるとそれだけでイメージが上がるのである。それを言うと○○ハラスメントだとか言われるかもしれないけど、でも企業担当者も「それ」をもくろんで若い女性を起用しているのである。
 情けないけど人間って、いや男って、あ いや自分(と言ったほうがいい)はなんと単純なんだろうか。

赤牛の逆襲 その2

2020年01月28日 06時12分22秒 | 日記
 その試飲缶を受け取れなかった自分は、「自分はこのようなおしゃれ(?)なドリンクを飲むような年齢とみられなかったのか」などと思ったが、いずれにせよ物欲しそうに手を出した自分が恥ずかしくなってきたのである。そこで立ち止まってまでして「俺にも頂戴よ」と厚顔にも言う勇気はなかった。それ以来、このRBという清涼飲料水にはトラウマを感じていたのである。この飲料水のイメージが自分に合わなかったととられたのか・・・などという思考背景がずっと根強く残っていたのである。
 ところが10年たって先日、池袋でお姉さんが笑顔で「どうぞ~お試しください~」と缶を自分に向かって手渡そうとしたもんだから一瞬ドキッとした。「えっ、俺がこれ飲んでいいの?」とすぐにあのトラウマを思い起こしたのである。
 つい先日、大相撲の徳勝龍が優勝したが、インタビューで「え?自分が優勝してもいいんですか?という気持ち」といったが、まさに同様で「え、自分がこれを飲んでもいいんですか?」と言う感じである。

赤牛の逆襲 その1

2020年01月27日 06時24分06秒 | 日記
 先日、医師会にレセプトを届ける時、池袋駅前で清涼飲料水「ㇾッ〇ブ〇」(以下RB)のお試し缶が通行人に手渡されていた。若くて綺麗なお姉さんが笑顔で「試飲してください」と手渡していたのである。自分は受け取らなかった。実はその時10年位前のことを思い出したのである。
 約10年前、お茶の水の駅前で同様に若いお姉さんがこのRBの試飲缶を道行く人に手渡していたのである。今でも飲んだことはないが当時も飲んだことはなく、もし美味しければ今後は買ってみようかなと思ったのである。
 自分の前を行く通行人に次々と手渡し、さて自分の番になって自分が手を出したところ、そのお姉さんは缶を持った手をスッと引っ込め自分には渡してくれなかったのである。彼女の事務的な目線は一瞬だけ自分をチラリと見て、すぐ自分の後ろの人に向けられていた。

お通夜

2020年01月25日 05時40分34秒 | 日記
 昨日、医師会の先生のお通夜に行ってきた。
 お元気でついこの間まで元気なお姿を拝見していたので意外であり突然の・・・という印象であった。

 何かご病気でもあったのかと思われるが詳細は知らない。でもとても医師会活動は熱心であり精力的にいろいろなお仕事に取り組まれていたのでとても残念である。
 お仕事が激務すぎたような印象もある。
 ご冥福をお祈りいたします。(合掌)

マスクの予防効果

2020年01月24日 06時56分32秒 | 日記
 TVで通常のマスクではインフルエンザの予防効果は疑問だといっていた。こんなにマスクをつけているのは日本人くらいだ。恥ずかしい、ともいっていた。恥ずかしいかどうかは主観の問題だが、予防効果については確かに空気感染(結核、麻疹)は予防できない。しかし感染者からのウイルス拡散を広げないということで一定の予防的効果はある。インフルエンザのように唾液や飛沫の中にウイルスが存在する場合は感染飛沫を人に浴びせないということで感染のチャンスを下げる効果は理論上はあるのである。ところがTVでこの違いを強調していないので、どうも「マスク→効果なし」という報道にとられかねないという印象を受けた。
 特に「接客業でのマスク着用に反対派」では我が意を得たりとばかり「マスク? とんでもない!効能もないし失礼だ。もし本人が病気でマスク付けているなら会社を休むべきだ」などとトンチンカンを助長させることが懸念される。ちょっと怖い。

乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その5

2020年01月23日 07時15分18秒 | 日記
 実は先日、下痢がひどいと来院した中年の方に診察室で突然吐かれた。孫の胃腸炎の世話をしていたらしい。こんな時もあろうかと診察室には大きなバケツを用意してあるので事なきを得た。でも吐きながらトイレへ移動させ、言葉は悪いがトイレの中に隔離した。そしてむやみに水道の蛇口やドアの取っ手に触らないよう指導し、トイレのなかで思う存分吐かせたのである。嘔気がおさまった頃に種々の感染防御や療養上の注意事項を説明し、早々にお帰り頂いた。もちろん万全を期した感染防御のつもりで対応したのだが、たぶん失礼な態度にもとられたと思うので「ぞんざいに扱ってすみません。感染力が強いので」とも付け加えたが・・・。
いやはやインフルエンザよりノロのほうが面倒なのである。あんなひどい下痢は二度と嫌である。ちょっと腹に力を入れただけで漏れてしまう。動けないし働く気力も起きない。インフルエンザは熱のあるせいぜい2~3日しのげば(自身は)楽になる。これならインフルエンザに罹ったほうがまだましだと思う。


乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その4

2020年01月22日 05時19分07秒 | 日記
 もう10年近く前であるが、うちのクリニックの診察室で子供に嘔吐された。自分が浴びることはなかった。手袋で吐物処理をして消毒したにもかかわらず私は感染した。
 夜中に突然気持ち悪くなって目覚め嘔吐した。そして翌朝からはものすごい水様下痢が1週間続いた。夜中が心配なので紙おむつをしていたがそれがよかった。朝起きるとおむつは便で汚れているのだ。
 あんなに注意していたにもかかわらず感染したのであるから、普通の方ならちょっとやそっとでは感染防御は無理である。
 メディアもインフルエンザの防御は盛んに報道するが、このノロの防御の話などほとんどしない。ノロによる急性胃腸炎は家でじっとして頂いたほうがありがたい。どうせ薬は効かないし便にウイルスが大量にいるので下痢でだしたほうがいい。その間は脱水になるので水分をこまめに頻回にとって数日間以上耐えて頂くしかないのである。
 正直言うと医療機関で吐かれたら他の患者さんに感染する可能性もあり極めてこまるのである。

乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その3

2020年01月21日 06時25分02秒 | 日記
 「感染防御」・・まずこれをきちんと啓蒙し、防御方法も説明する必要がある。「他人の吐物をいとわずに救護した」・・・素人がきけば美談である(確かに美談であるのは事実)。メディアの報道意図は多くの人に対して救護に参加しましょうと啓蒙することで、それはそれでいいのであるが、しかしその先のものがない。メディアはこの話を美談と啓蒙で終わらせることなく、「安全管理」も含めた上での報道に心がけるべきである。最近では血液が付着することの感染性は強く報道されるようになった。しかし吐物もけっこう危険なのである。
 特にこの時期のウイルス性胃腸炎、ノロウイルスについては猛烈な感染力である。子供の吐物の処理をした母親の感染は言うに及ばず、下痢で排便したトイレでつぎに使用した人が感染したなどの話は有名なところである。インフルエンザの防御は咳や鼻水の飛散を防御し、接触したなら自分も十分にうがい、手洗いをすれば問題ない。
しかしノロウイルスはトイレのノブや便座にウイルスがあとあとまで残るのである。それに触れてもウイルスがついたという感覚がないので感染したかどうかの意識に欠けてしまうのである。インフルエンザは薬がある。でも感染性胃腸炎は薬が効かないので怖い。

乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その2

2020年01月20日 05時53分33秒 | 日記
 素晴らしい行為であり、まさに美談である。このような若者が増えてくるような世の中になってほしいと願うのである。このような行いはまさに市民が行う心肺蘇生の普及啓発につながる。「困っている人を助けたい」という究極の状態は、心肺停止の人の命を救いたい・・・である。そこで居合わせた市民がいかに行動できるかなのである。
 ただし・・・である。この話は単なる美談で終わらせたらいけないのである。これを伝えたメディアの論調も「美談です。素晴らしい」で終わっている。メディアの目の付け所がここで終わっていたら勉強不足としかいいようがない。
 市民が行う心肺蘇生の講習の中には常に「感染防御」についてきちんと教えている。つまり傷病者の体液、排泄物(つまり血液、唾液、吐物、糞尿など)には感染のもととなる病原菌がいる可能性があるということである。救助者の安全を確保するための方策も示すべきである。


乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 その1

2020年01月18日 06時15分19秒 | 日記
 12/24(火) 11:03配信 毎日新聞
 平成筑豊鉄道(福岡県福智町)のふれあい生力(しょうりき)駅(同)に停車直前の列車内で乗客の嘔吐(おうと)物を迅速に処置したとして、同社は23日、糸田町の大和青藍高3年、毛利佑弥(ゆうや)さん(17)に感謝状を贈った。
 同社によると今月6日午前8時20分ごろ、4人掛けボックス席に1人で座っていた女性がもどした。通学で乗り合わせた毛利さんは素早くワイシャツを脱ぎ、通路に流れ出た吐物が広がらないよう拭いた。また居合わせた女子高生から受け取ったちり紙を「口元をふいてください」と女性に渡すなどした。女性は車内で繰り返し感謝していたという。
 停車後に運転士が対応し列車は約3分遅れたが、毛利さんの処置がなければ遅れはさらに広がり、列車接続に支障の出る恐れがあった。金田駅車両基地で感謝状を手渡した同社の河合賢一社長は「とっさに行動に移したのは大変すばらしい」とお礼を述べた。
 「困っている人がいたら、助けようと」と毛利さん。小学生時代に自転車で転び、見知らぬ男性からハンカチで傷口を拭いてもらって以来、心に決めているといい「見て見ぬふりをする社会になってほしくない」と話していた。

新幹線殺傷、無期懲役の判決 23歳男に、横浜地裁支部 その2

2020年01月17日 05時33分16秒 | 日記
 新年早々血なまぐさい事件のアップで恐縮である。
 でもまさに被告の「思う壺」であった。判決が下った直後、被告は法廷で万歳を繰り返し、咎められてもやめようとしなかったようだ。被告は「一生刑務所に入っていたい」「だから2人までの殺人にした」「でも自分は死刑になりたくない」「有期刑なら出所後また人を殺す」とまことに身勝手な論理をかかげ、結局すべてにわたり本人の希望通りになったわけである。このように全く生産性がないばかりか社会に置いておくと殺人を犯す人間を無期懲役にして国民の税金で養っていくのは極めて不合理である。
 今の法律で極刑にできないのであれば、少なくともその生を社会に還元すべく厳重監視下での社会奉仕活動を強制的に行わせることが良い。本来は何か危険な作業の使役がよいが、またぞろ人権団体とやらがうるさいので「社会奉仕活動」を毎日死ぬまで行ってほしいと思うのである。


新幹線殺傷、無期懲役の判決 23歳男に、横浜地裁支部 その1

2020年01月16日 06時07分07秒 | 日記
 2019.12/18(水) 14:33配信 KYODO
 東海道新幹線で一昨年6月、乗客の男女3人が殺傷された事件の裁判員裁判で、殺人や殺人未遂の罪に問われた小島一朗被告(23)に横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)は18日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
佐脇裁判長は判決理由で「反省の態度はなく、厳しい非難は免れない。刑務所での服役で刑責の重さに向き合わせるのが相当だ」と述べた。
 公判で検察側は「一生刑務所に入りたいという身勝手な動機による凶悪な無差別殺人」と指摘。被告は起訴内容を認め、弁護側は「過剰に重い刑を科すべきではない」と主張していた。


ゴーン被告の記者会見

2020年01月15日 05時29分17秒 | 日記
 1月8日ゴーンが逃亡先で「堂々と」記者会見をおこなった。いわば国際犯がメディアの前で堂々と姿をさらしているのである。表現を訂正するが「堂々と」ではなく「のうのうと」である。
 肝心の記者会見の内容はひどいものであった。法を犯して海外逃亡したということについてどう考えるかという記者の質問には「日本の司法は10件もの違法行為をしている。それが問題にならないのはおかしい」と議論をすり替えている。
 今後日本の司法の手続きがより厳格化するであろう弊害を残した件についても同様「私は被害者」であると話を誤魔化している。
 また今回はクーデターであり日本の大物政治家が関与しているが、その名は言えないと言っていた。でも言わないのであれば本当に関与していたかどうかは疑問である。事実にないことをただの「見せ金」にして気を引いておき、自分の違法行為の指摘から矛先をかわすための手段かとも思ってしまう。
 まったく意味のない自分を正当化するための「お芝居パフォーマンス」だった。