吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

ウイルス性胃腸炎の怪 その2

2016年11月30日 05時56分24秒 | 日記
 どうやら「野菜は身体によい」「ヘルシーである」という都市伝説にとらわれているのであろう。
 いろいろなところで「野菜は健康的である」というイメージが刷り込まれている。そのせいなのかもしれないが、「野菜・・だめです」というと、「えっ? 野菜、食べてはいけないんですか?」と聞いてくる。
 線維のモノを消化させるには時間がかかる。当然、下痢をしている弱った腸には負担になるのである。
 なんだか「野菜➡ヘルシー➡体に良い➡病気の時に良い」という、風が吹けば桶屋が儲かる的な連想が定着しているのかもしれない。

 いろいろあれはだめ、これは良いなどと説明するのも大変なので胃腸炎の患者さんには「お粥と温かい豆腐以外は食べないでください」と指示している。でも現実的には大抵守られていない・・・。
 これからはメディアでも「野菜➡健康にはよいかもしれないが、基本的には消化は悪いのである」と喧伝してほしい。野菜がどんな時も身体にいいって、そんな訳ないでしょ。

ウイルス性胃腸炎の怪 その1

2016年11月29日 05時57分40秒 | 日記
 冬場になって、ウイルス性感染性胃腸炎が増えてきた。最初、ちょっと熱が出て、嘔気嘔吐著明になり、その後下痢に変わってくるのである。これは吐物や便にウイルスが大量にいるので、子供の吐物、下痢便の処理をしたお母さんなども罹りやすい。
 なので診察中、ゲボでもされるとこちらに感染するので怖いのである。感染力は強いのである。インフルエンザの患者の診察などよりもよっぽど恐ろしい。
 さて患者には、もちろん脱水予防のため飲水の指示をするが、その他、食事の注意もする。
 摂取控えるものとして、①冷たいもの ②刺激物 ③乳製品 ④お酒 ⑤繊維の多いもの(野菜など)を食べないよう指導している。この指導に際して、2割くらいの患者さんですが「えっ? 野菜ってよくないんですか?」と聞きかえすのである。

インフルエンザ接種後の怪 その4

2016年11月28日 05時13分51秒 | 日記
 ところが、また新手の患者さんが来た。お母さんがお子さんを連れてきた。数日前にこのお子さんにワクチンを打ったのであるが、上腕部が赤く腫れて痛がるとのことであった。お母さんは少し憮然とした表情である。袖をまくって上腕部をみると何か貼ってあるのだ。

 「あーお母さん、だめですよ 氷嚢か保冷材などで冷やしましたか? しかも湿布貼ると刺激が強いので余計に・・・」といったところ、その母親は「湿布なんか貼ってませんよ」とこちらの言葉を遮った。
 しかし・・・みると確かに湿布がはってあるのだ。するとその母親は言った。「湿布なんか貼ってませんよ。貼ってあるのは「ひえピタ」ですよ。これならいいんでしょ?」と・・・。

 自分の目は点になった。まさか市販の解熱用貼付シートが登場してくるとは思わなかった。まさに次から次へと刺客に襲われているような感覚に陥った。
 こうなると次はどんな刺客がくるのか楽しみでもある。まさか打った所が痒くなったからといって接種部位をビチビチ手でたたいて「打った所は、やってはいけないと言われたので揉んでないですよ。叩いたんですからね」と言ってくる人はいないでしょうね? でももうジタバタするのはやめよう。
 しかしなぁ~。

インフルエンザ接種後の怪 その3

2016年11月26日 05時43分45秒 | 日記
 いやはや色々な人はいるものである。別な人であるが、やはり接種後に赤く腫れて痛みがよくならないので来院された。みると筋肉痛の時に用いる湿布薬を貼っている。アレルギー反応を起こして赤く腫れている所にはメンソールの入っている湿布薬は刺激が強すぎるために余計に赤くなっている。そのかた曰く「アイスノン、氷嚢、保冷材と書いてあったが、湿布薬がダメとは書いてなかった」と・・・。ああ・・そうか、確かにそうである。使用が勧められるものの記載はしたが、使用してはいけないものは記載しない。使用してはいけないものも記載しないといけないのだと「学んだ」。本当にいろいろな場合を想定しなければいけない。
 たしかに医療従事者の自分が当たり前と思っていることは必ずしも一般の患者さんの常識ではないのだ。そこでそのメモ書きの最後に「・・・ただし筋肉痛時などに用いる湿布薬は刺激が強いので避けてください」と一文を追記したのである。ところが・・・。

インフルエンザ接種後の怪 その2

2016年11月25日 05時51分37秒 | 日記
 言葉を尽くして説明しても、あとから「聞いてない」といわれたらガッカリする。
 カルテにも説明内容は必ず記載してある。でも説明したかしないかではなく、患者さんが満足していないことが重要なのである。自分の口から思わず出かかる「聞いていないんじゃなくて忘れたのではないのですか?」という言葉を飲み込むようにして謝罪するようにしている。
 しかし謝るのも癪であるためそこで小さなメモ書きにこれら副反応と対処法を記載しそのメモを大量にコピーして、その都度手渡すようにした。
 説明も加え、なおかつこのメモ書きを手渡せば万全である。・・・と思っていた。
 でも甘かった。やはり腫れたかたで、「腫れてしまったがどうしたらいいの」と電話がかかってくることが時にある。そこで「接種時にお話しした通りですが、お渡ししたメモ書き通りに対処されましたか?」と聞くと「メモ? ああそういえばそんなの捨てちゃったな」と・・・。
 これには本当に力が抜けてしまう。何をどう尽くしても暖簾に腕押しのような感触である。さてどうしたらいいのかいつも悩んでいる。

インフルエンザ接種後の怪 その1

2016年11月24日 06時12分47秒 | 日記
 そろそろインフルエンザが、流行りつつある。そしてインフルエンザのワクチン接種を受ける方もかなり毎日増えてきた。
 ワクチン接種の副反応として、発熱、風邪症状、接種部位の腫れ、しこり、痛みなどがある。この副反応の話をしないと後になってから「そんな話は聞いていないよ」と言われることがあるので、接種前には副反応について口頭で言うことにしている。
 そして必ず、「腫れるので接種部位は揉まないでください」「発熱の原因となるので本日は激しい運動、サウナ、熱いお風呂の長湯は控えるよう。シャワー程度にしてください」「もし腫れたら、保冷材、氷嚢、アイスノンなどで冷やしてください」とも付け加えている(「など」と必ずかかないと「うちにはアイスノンはない。買ってこなくちゃいけないのか?」と言われかねない(実話))。

 ところが、腫れて腕が痛くなる人から、時々「そんな副反応だの冷やす指示は聞いていないよ」とあとから言われることがあるのである。もうこうなると言った言わないの水掛け論になるので、内心忸怩たる思いで「あ 申し訳ありません。お伝えしなかったですか? 言うようにしているんですけどねー」とこちらから謝るようにしている。でも・・・。

お土産

2016年11月22日 06時23分39秒 | 日記
 トランプ次期大統領と安倍首相がつい数日前に会談した。とにかく早い行動なので初期対応としていいだろう。しかし両首脳の会合という割に向こうは長女のイバンカさんが同席し、しかも場所は自宅なのである。一部「けしからん、何故家族が同席?」と報じられた。たぶん向こう側は「非公式」のつもりで対応しているのではないか?
 さてご挨拶にいく場合、恒例ではかならず「手土産」を持っていく。今回は1本50万円もするホンマのゴルフクラブのセットである。この手土産一つで今後の日米関係が左右されるといっても過言ではない。

 話はかわるがトランプ次期大統領の5歳のお孫さんであるが、Youtubeに「パイナッポーペ~ン」と振り付きの動画をアップしているとのことである。これがまた可愛らしくてすごい人気。そして多くの再生回数を獲得している。ならば安倍首相の今回の手土産であるが、非公式であるならなおのことゴルフクラブではなく、なんでピコ太郎を連れていかなかったのだろうか? 将を射んとすればまず馬から・・でしょう。

会津の気骨 その4

2016年11月21日 06時20分44秒 | 日記
 このようなエピソードをふまえると、今回、白虎隊も靖国神社に合祀しようという話を受けて白虎隊の子孫の方が「けしからん」とコメントするその真意は十分理解できるのである。
 彼の返答であるが「会津は最後まで朝廷側に仕えて戦ったのだが、薩長によって賊軍扱いにされて結局は歴史的に賊軍としての最後を迎えたのである」と述べた。確かにあまりにも武骨で一途すぎたのである。
 この気風は150年たっても変わっていない。本来はガチガチの官軍だったのであるがいつのまにか賊軍にされ、それが歴史に残ったわけで、何を今更、憎き薩長と合祀なんだとの怒りなのである。

 戦い終わればノーサイドではないのである。この白虎隊の生き残りの子孫の方や、そして伊藤正義氏の武骨な気風は会津人のごく一部だけであり、大半は小原庄助の子孫ばかりだとも思ったが、実はそうでもなかった。山口の某町の商店街と「手打ち」したのはけしからんとか、自分に「東京に帰れ」と言った看護師もそうであるが、会津にはこんな人たちが今でもゴロゴロいるのだと思う。
 「武骨で不器用」・・・今の世の中、悪くないと思うのである。

会津の気骨 その3

2016年11月19日 05時47分57秒 | 日記
 どうやら会津の人は薩長やそれに関連する人に対してはいまだに恨みを持っているのである。150年前の話なのであるが不器用なまでに一途であると感じた。まさに「ならぬものはならぬ」であり理屈ではないらしい。

 過去、竹下政権がリクルート問題で退陣した際に後継総理を選ぶ段階の話であるが、めぼしい候補はいろいろリクルートがらみのため総理候補がなかなか決まらなかった。
 そこでクリーンな会津選出の伊藤正義氏という人に「お鉢」が回ってきたのである。
(この「お鉢」は結果的に宇野氏が総理に落ち着き、結局彼は参院選大敗、愛人問題で糾弾され「明鏡止水」の言葉を残し3か月足らずで総理退陣したのは有名な話)

 さてこの「お鉢巡り」で総理候補に推薦された伊藤氏はその時激怒し総理の勧めを固辞した。
 「本の表紙だけ替えるようでは意味がない。本の中身が替わらなければならない」といって、「この指とまれ」型の総理選びを批判した。
 これも会津人の武骨さを物語るエピソードである。

会津の気骨 その2

2016年11月18日 05時36分36秒 | 日記
 酒どころだけあって、酒飲みの方も多い。酒のために救急搬送される患者も多かった。白虎隊のイメージよりも小原荘助のイメージであった。
 ところが暮らしていくうちにいろいろなことが分かってきた。街のニュースで地元の商店街が、山口県の某町の商店街と友好関係を結び観光イメージのアップをお互いはかろうと報道された。これを受けて病院の宴会での話なのであるが、何やら「けしからん、まだ薩長を許したわけではない、今更なんで手打ちなんだ」とか「まあお互いの観光産業興隆のためによい」とかいろいろ議論が交わされたのである。
 よそ者である自分は「たかが商店街同士の友好イベントじゃないか」と思っていたのが、ものすごい激論になっていることに驚いたのである。

 また、ある時に男性看護師とプロレスの話題になった。話の流れで自分は「長州力のファンだ」といったら、その看護師が急に「えっ先生、なんということを・・・、出て行ってください、東京に帰ってください」と真面目な顔をして言ったのである・・・。
 なんのことか分からなかった。

会津の気骨 その1

2016年11月17日 06時37分40秒 | 日記
 10月13日TVのニュースで聞いた話。
 賊軍と位置付けられている西郷隆盛や白虎隊は靖国神社に合祀されていないそうである。
 日本のために尽くした人たちなので合祀することが望ましいと石原元東京都知事がコメントを述べた。街頭インタビューでは街の人達も、概ねみな賛成で好意的に捉えていた。

 ところが会津在住の白虎隊の生き残りの孫にあたるかたのインタビューがあったが、合祀に関しては「とんでもない、話の次元が違う」と憤りをあらわにした。自分はピンと来た。

 30年近く前の話である。自分は大学の医局から派遣で会津若松市内の病院に出張になった。初めての土地である。会津のイメージは「なんとなく白虎隊」程度であった。でもそれは歴史の中の1ページであり今は、今の時代の考え方で市民も暮らしているのだと思っていた。鶴ヶ城や日新館など観光名所もあるがそれはどこの観光地にあるものと同じであった。しかし病院勤務のため会津に暮らし始めたのだが・・・。

反社会的不道徳行為 その2

2016年11月16日 06時16分07秒 | 日記
 中田氏の発言が世の中のすべてとは思わないが、ある種「不倫事件」にコメントするのは、自分の生き残りをかけたポジション争いの中で、この分野が「余ったパイ」なのかもしれない。人が手を付けないところに切り込む訳なので最近はインパクトを強く感じるのであろうか?
 でももっとインパクトがある分野は「自殺行為の糾弾」である。「自殺は一番の反社会的不道徳行為」であることは厳然たる事実として存在する。
 しかしながら誰も手をつけない。なぜなら本人は自殺してしまったのですでに仏様なのである。自殺は自ら不道徳行為をなすわけであるが、それに対してのコメントは一歩間違えると仏様への糾弾ととられて炎上しかねない。自殺行為が不道徳行為であるコメントをしてぎりぎり危ない橋をわたるよりも、自殺に至った原因や周囲環境を糾弾しておいた方が安全なのである。それに対して不倫についてはどんな辛辣なコメントをしても墓穴を掘ることはない。

 もちろん知っていると思うが、自殺で病院に搬入されても保険診療はできない(結局、患者は支払いできないので何かしらの精神疾患の病名をつけて保険診療にしてしまうが)。
 つまり自殺とは反社会的不道徳行為として公序良俗に反するため健康保険が適用されないのである。自殺行為はなんの生産性もない。そして一般社会経済の枠組みの中でもとうてい認められていない。それなのになぜか世俗では社会通念として不倫行為ばかり不道徳と言われているのが不思議なのである。

反社会的不道徳行為 その1

2016年11月15日 05時33分49秒 | 日記
 「電通新入女子社員の自殺 その5」でも述べたが、今の世の中マスメディアは「不倫」を反社会的不道徳行為として徹底的に糾弾するのに対し、「自殺」についてはその原因云々を追及するものの、その行為自体を反社会的な行為として捉えていないことに疑問があることを述べた。・・・なんてことを考えていたらネットにタレント中田敦彦の興味深いコメントが載っていた。

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中田敦彦、芸能人への不倫批判は「ビジネス」
2016年10月24日 19:08 日刊スポーツ
オリエンタルラジオの中田敦彦(34)が、不倫を報じられた芸能人らを厳しく批判するようになったきっかけを明かした。
 中田は23日放送のラジオ番組「土田晃之 日曜のへそ」にゲスト出演。情報番組にコメンテーターとしてレギュラー出演し、今では“新ご意見番”などと言われるようになったが、自身は「こんな言い方すると誤解を招くかもしれないですけど、言ったらビジネスですよね。『不倫はダメだ』って言う立ち位置をとる人間が少ないので」と裏事情を明かした。
 そのきっかけとなったのが、TBS系「白熱ライブ ビビット」で共演するテリー伊藤だったという。自身がお茶を濁すような曖昧なコメントしかしていない一方、さまざまな問題に舌鋒(ぜっぽう)鋭く切り込むテリーの姿に「僕、もうあと半年で切られるな」と思い、「テリーさんが言わないことを言わなきゃ」と思い至った。そしてテリーを観察し、不倫ネタの際に物言いが鈍ることを見つけたのだそうだ。
 「だから僕は『あ、ここだ!』って思って。そこで僕がハッキリ言おうと思って。だから、ポジショニングですね」と語った。
 そしてテリーから「不倫コメンテーター」と呼ばれるようになったが、自身は芸能人にとって“もろ刃の剣”でもあるコメンテーターを続けることに複雑な思いもあるという。「だから僕も、なんとなく行って、なんとなくかわして帰っておきたかったんですけど、一発撃っちゃうとダメですね。『ああアイツ、ヒットマンじゃん』ってなってからはすごいですよ、俺のカンペが激アツで。もうテリーさん差し置いて『これは中田』みたいな」と、すっかり厳しい意見を求められる立場になってしまっていることを明かした。
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電通新入女子社員の自殺 その7

2016年11月14日 05時49分40秒 | 日記
 その後に某大学教授のコメントがネットに乗って炎上した。
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 「残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」――武蔵野大学・長谷川秀夫教授がインターネットに投稿したコメントが炎上していた件で、長谷川教授は10月8日、「私のコメントで皆様に不快な思いをさせてしまい申しわけございません」との謝罪文を掲載した。
コメントはニュース共有サービス「NewsPicks」と自身のFacebookに投稿されたもの。電通社員の過労自殺が労災認定されたのを受け、「自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」「自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず」など持論を展開していました。
これに対し、ネットでは「友人が鬱で死にかけたのを見てきた人間としては、憤りを感じる」「この国の少なくない老人が同様のことを考えている、と思うとゾッとする」など批判が殺到。長谷川教授は後にコメントを削除し、「言葉の選び方が乱暴で済みませんでした」「とてもつらい長時間労働を乗り切らないと、会社が危なくなる自分の過去の経験のみで判断し、今の時代にその働き方が今の時代に適合かの考慮が欠けていました」と謝罪のコメントをあらためてNewsPicksに投稿しました。
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 今の世の中とても心優しい人たちが多いんだなと感じた。でも相手が名乗っているのだから批判するのであれば自分達も氏素性を明らかにするのがフェアだと思う。自分を安全なところに置いておいて、それで反対意見を述べたり、吊し上げたりするのは無責任と考えるのだが・・・。これが現代のネット論評のこわいところ。

電通新入女子社員の自殺 その6

2016年11月12日 05時52分30秒 | 日記

 不道徳行為である自殺にて搬入された患者の診療に明け暮れると疑問を感じるのを通り越して嫌悪感を持つようになった。そして心の平静を保つためには何も感情を動かさないよう努力した。そうしないと責任を果たすべきプロとしての仕事ができないと思ったからである。
 彼女は「体も心もズタズタ」「眠りたい以外の感情を失った」とSNSに書き込みをしたが、自殺未遂の患者の24時間にわたる昼夜ない診療をしていると、それはまさにこちらのセリフである。
 「鬱」の患者の救命治療にあたっていて、こちらが「鬱」になる・・・笑い話ではないが彼女達のせいで我々にも逃げ場がなくなっているのである。このような「鬱」患者を診ると腹立たしくなるという感情も理解してほしいのである。
 何の生産性もないことや、社会における多大な悪影響を考えると、やはり自殺とは不倫なんかよりもはるかに反社会的不道徳行為なのである。

 少し前に市川海老蔵の細君である小林麻央さんが自身の乳がんはステージⅣであることをブログで述べた。そしてそれでも「あと5年でも10年でも生きていたい」と自身の本音を綴っているのである。このように生への希望を持っている人たちに対しても、自殺という手段はとても失礼な行為なのであると考えるのである。

 今回の一連のブログでは、自殺に至った原因を追究しているのではなく、またその個人を誹謗しているものでもない。