いやはやまいった。こんな話題を書いていたら、また売り込み電話がきた。今度は女性の声で「もしもし、吉田さまでいらっしゃいますか?」と。このような切り出し方は胡散臭い。なぜならクリニックにかかってくる電話はほとんどが「吉田クリニックさんですか?」と聞いてくるからだ。ここでちょっと身構えながら「はい、そうですが・・」と言うと、「わたくし㈱〇〇の××と申します。お客様に有利な店舗案内をしております。メルアドをお教え頂ければそこに情報を・・・」と何の店舗案内かの説明もしないまま「メルアドおしえろ」といってくるのである。
先日、指を怪我された患者さんがお見えになりました。他の医院さんから紹介電話があり「怪我した患者さんをそちらに向わせました」と連絡がありました。こられた患者さんにお住まいを聞いた所、うちから歩いて1~2分圏内のところでした。紹介もとの医院さんは外科は標榜しておらず、しかもうちより遥かに遠いところ・・・。わざわざ標榜していなくて、しかも遠いところに患者さんが行かれるとは・・・。う~ん?? まだご近所にうちの存在が周知されていない様子でしょうか、ちょっとガッカリしました。
今週も急な発熱で検査をしたらインフルエンザ陽性の患者さんが何名かいました。全員がB型インフルエンザでした。もう4月にもなろうとしていますが、いまだに学校や幼稚園の現場で局所的に流行しているようです。そして子供が家に持ち帰って兄弟や親御さんにうつす場合もあるようです。ちょうどこの時期の発症は昨年秋口に予防接種した抗体価が低下してくるからかもしれません。お子さんはやはり2回接種のほうがいいですね。来シーズンからは強く2回接種を勧めましょう。
最近振り込め詐欺の手口も巧妙になってきたらしい。まさかうちにはこないとは思うが、ちょっと前に変な電話があった。「あー、日本医大のSだが・・」と。自分の元の勤務先の名前を出してきた。ここでおかしいと思ったのは、大抵は「日医大」の次に自分の所属課をいうはずである。そこで「あっ、お世話になっています。えー何科のS先生だったでしょうか?」と聞いても「ははは、お忘れですか・・いや実は胃カメラを・・・」と所属をいわずに用件に入ったのである。1週間後に外来に来るといっていたが全くその気配はない。何が目的だったかは定かではないが、やはり身分を偽った電話であるのは間違いない。世の中怖いわぁ~。
この前の東京マラソンでタレントの松村邦洋が心肺停止に陥ったが伴走者の心肺蘇生と遅滞ないAEDによる除細動で一命を取り留めた。5年前だったら確実に(!)なくなっていた。これは市民への心肺蘇生の浸透と、現場で誰もが使用できるAEDの出現が功を奏している。早い心肺蘇生とAEDの施行は確実に救命のキーワードとなっている。それにしても今まで助からなかった人たちの多くはこのようにシステムと器材を整えれば確実に救えるのである。自分が大学時代の調査・研究テーマの答えがでてきたので嬉しい限りである。
大学時代の自分のライフワーク的な仕事は特に「病院前救護」に関してが多かった。例えば救命士の業務内容のチェックや市民の応急手当や心肺蘇生の普及に関すること、そしてそれらに関する行政の仕事などが主だった。そういえば一昨日の3月23日は先代亡父が旅行から帰宅し、その深夜に具合が悪くなり心肺停止に陥った日だ。救命士の努力で心拍再開したが、結局2ヵ月後に帰らぬ人となった。救命士が現場で行う除細動が許可なく自由にできるような体制になったのは自分も少しは関与している。本来であれば父は心拍再開すらしなかったろう。
最近少なくはなったが、今でも時々あるのが「税金対策でマンションを買え」という類である。これは昔、同僚が手を出したので知っている。購入当初は確かに不動産取得した赤字分が税金で戻ってくる仕組みのようだが、数年(短くて1~2年の者もいた)くらいがせいぜいである。あとは延々とローン地獄がまっているし、売ろうとしてもワンルームマンションやリゾートマンションなど売れやしない。最初は「売却される時はうちが責任もって買い上げます」などと甘い言葉で「口約束」をするがそれは嘘である。幸いこれには自分は乗っていない。でもこのからくりがまだ通用すると自分は見くびられているのかなぁ~?
その次に多いのが金融関係の売込みである。株だの貴金属だのいろいろである。せんだって「金の地金の・・」といってきたので、「あ~興味ありません。失礼します」と電話を切ろうとしたら「あっ、ちょっと待ってください、うちは先物取引ではないんです。ちょっと待っ・・」と言い訳をはじめた。しかしそのまま切りました。この勧誘員は勘違いしています。「先物取引=怪しい、アブない」、「金の地金=健全」とでもいいたげであった。自分はどちらが危なくても健全でもどっちでもいいんです。電話で勧誘してくるものにはすべてに興味がないんですから。
最近多い勧誘は、ソ〇ト〇ン〇からの電話回線の売込みである。最初から「いりません。既存の回線を替えません」といっているのもかかわらず、何回も「お宅のお使いの電話がおやすくなります。ソ〇ト〇ン〇に変更して下さい」と勧誘がある。これはきっとアルバイトの勧誘員で一契約とったら幾らの歩合制なのだろう。勧誘員はその都度入れ替わり立ち代りである。「前にお断りしてるんですよ」といっても「あ それは私ではないので」と無責任な返事である。それだけでソ〇ト〇ン〇のイメージは極めて悪い。こんなことでイメージダウンしていることは逆効果であることに会社側は気がついていないのであろうか?
かかりつけの患者さんの便宜をはかるため、夜間休日のクリニックへの電話は自分の携帯電話に転送されるようにしている。そうしていると患者さんからの電話よりも結構、電話による○○を買ってくれだとか、○○の会員にならないかとかの売込みが多いのに気がつく。最近では最初から自分の身元や用件をなかなか切り出さない売込みが多い。なるべく引っ張りに引っ張って、ようやく商品の売り込みだと分かることも多い。忙しい時のKY的な勧誘はものが何であれ一切断っている。
よく家庭用品やらに「誤って飲み込んだら医師の診察を受けてください」なんてかいてある製品をよくみかける。でもそんなの診せられたってほとんどよくわからない。こんなことが製品のラベルにかかれてある商品などはごまんとある。それらすべてに精通しなければならないのは、どだい無理な話である。企業側も免責のつもりであんな注意書きをかくのだろうが、勝手にこっちに振られても困ることも多い。学生時代にはこんな誤飲の講義などカリキュラムにはない。
ゴミだしがポリ袋になって久しいが、いずれにせよ10年以上前より街や駅からゴミ箱が消えた。これはあの地下鉄サリン事件からであろう。サリンがしかけられたことから、駅舎からはゴミ箱がすべてを撤去されたようだった。あんな毒物の名前など初耳で、大学病院に運び込まれてきても何がなんだかわからない状態だった。あれ以来、街からゴミ箱がなくなって困ったことも多い。「ゴミは家に持ち帰りましょう」という標語も見かけるが、どうも後からこじつけたような気がしないでもない。街中にゴミ箱復活を願う。
木製ゴミ箱の後に出現したのがポリバケツである。ゴミ出しの日には各戸からこのバケツが出されて収集車の係員がゴミバケツから収集車にゴミを空けてから容器を置いていった。ものすごい労働量だったろう。あのポリバケツは重かったから。昔、ゴミ箱にかくれんぼしたと書いたが、さすがにこのポリバケツには隠れた記憶はない。たぶん身体も大きくなったせいで入れなかったか、あるいはかくれんぼは卒業する年齢になっていたかもしれない。
昔は街中いたるところにゴミ箱があった。特に家々の外には大き目のゴミ箱が作りつけられていた。もちろんあのポリバケツの出現前である。ポリバケツですらもうすでに街から消えて久しいので作り付けの木製ゴミ箱など太古の昔の話であろう。 それにしてもここ10年は街や駅からまったくゴミ箱が消えた。かろうじてあるのはコンビニの前に店の管理で置かれているものぐらいだ。
院内検査用のインフルエンザ迅速キットはもうあと残りわずか。今シーズンはもう手持ちの残りの分でおしまいにしようかと思っていました。ところがここにきてまたぞろ、どうも局地的にインフルエンザが流行っているという話をききました。確かに昨年の秋口に予防接種をした人も、そろそろ抗体価が下がってくるので要注意です。しかたないので、新しいインフルエンザ迅速診断キットをもう1ケース注文しました。これであと患者さんがこなかったらキット代がパーになります。まあ不謹慎ですがインフルエンザの患者さんが来ますように(パン、パンッ、神頼)(爆笑)。