吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

大口病院入院患者死亡事件 その1

2016年09月30日 05時58分55秒 | 日記
 この病院で立て続けに入院患者が死亡したという事件は耳に新しい。どうやら点滴のなかに「界面活性剤」が混入されたらしい。
 でもこれは医療事故ではなく殺人事件である。しかも内部職員による犯行であるのはTV報道からもすぐにわかった。
 しかしここの院長への路上インタビューであるが、インタビューアー(記者)の不勉強さが気になった。
 この手の記者は、社会正義に燃えているのは分かるが、社会常識のなさや不勉強さも目立つのである。

 まず傾向として、路上突撃インタビューを敢行する場合、ほぼインタビュー相手を「悪玉」と決めつけてインタビューすることが多いようである。
 今回の病院院長はいわば被害者である。病院で「界面活性剤」といえば、手指消毒液の一部のものか、あるいは家庭用洗剤である。

 「界面活性剤や点滴は鍵のかかるところへ管理はしてないんですか?」とまるで「なんできちんと管理していないの? それが問題じゃないの」と言わんばかりの勢いであった。点滴製剤や界面活性剤(洗剤等)を鍵付き保管している病院なんて日本全国探してもありゃしないのだ。

朝の情報バラエティ ビビットでの一幕 その2

2016年09月29日 06時22分37秒 | 日記
 その言葉に真矢が即反応。「2人の女性を不幸にしたって言うけど、2人じゃないですよね。やっぱり(傷ついたのは)奥さんであって」と反論したが、水谷氏は「必ずこうなると奥さんがかわいそうとなるが、もう1人の彼女はどうなの?(被害を受けたのは)五分と五分でしょ。悪いのは橋之助」と重ねて意見した。
 だが真矢も反論。「そうではない。やっぱり奥さんだと思いますよ。相手女性は奥さんがいるとわかっていて付き合っているのだから」と、あくまでも三田の味方を貫いていた。

 このやりとりには驚いた。もちろんすべて悪いのは男である。そして二人の女性はどちらも被害者だと自分も思う。自分は水谷氏の意見に頷けた。
 ところが女性は女性に対して徹底的に厳しいのであろうか? よくわからないが男の言う「(相手女性には罪はない)自分だけがとにかく悪い」という意味が相手女性を庇っているととられ、真矢ミキにはそれが気に食わないのかもしれない。
 男と女の見方は根本的に違うのだろう。真矢ミキの真意であるが、奥さんこそが可哀想で、相手の女性は可哀そうではなく自業自得とのニュアンスを感じた(いやむしろ相手女性は加害者であるとの意味合いにもとれた)。
 これを聞いて、特に理由はないのだが、真矢ミキの物言いにゾッとしたのである。でもこれは全女性を代表する真意なのであろうか?

朝の情報バラエティ ビビットでの一幕 その1

2016年09月28日 05時38分37秒 | 日記
 司会の真矢ミキと、教育評論家の夜回り先生こと水谷修氏が9月15日、TBS「白熱ライブ ビビット」で、30代女性(京都祇園の芸妓さんらしいが)との不倫が報じられた歌舞伎俳優・中村橋之助について言い合いの場面があった。

 番組では橋之助の不倫報道と14日に行われた会見について特集していた。その中で妻である三田寛子についてコメントする場面もあった。
 真矢は以前、橋之助と夫婦役で共演した経験もあったと話し「お食事も一緒にさせて頂いたことがあるんですが、素敵なご夫婦だなと思った」とコメント。他の共演者も三田に同情を寄せる雰囲気だった。

 だがそんな予定調和の雰囲気に水を差したのが水谷氏。「みなさん三田さんを庇ってばかりだけど、(不倫相手の)彼女だってかわいそうですよ。どちらも(三田も不倫相手も)可哀想なのは五分と五分」と言った。そうすると真矢ミキがすぐに反論したのであるが・・・。

俳優高畑裕太の件 その2

2016年09月27日 06時15分00秒 | 日記
 いろいろなストーリーが考えられるが、どのシナリオであったとしても新進気鋭の俳優、高畑容疑者は今後の人生を棒に振ったのである。女性が完全に被害者であったらこれは弁解の余地はないが、高畑容疑者と知っていて、それでいろいろトラップをかけてくることもあり得ないことではない。今、売り出し中の有名人であるのだから本人も勘違いしている部分もあろうが、何か起こした後の立場としてはかなり弱いのである。彼は失うには大きすぎるものをたくさん持っていた。そこを知っていて突かれた可能性もありうると考える。

 今回の事件がハニートラップであると言っているわけではない。しかし太古の昔から女性の存在・介在で男が失脚する話はあたりまえのようにある。特に有名になってきたときは、それを仕掛けられるだろう。好事魔多しである。高い代償であった。

 でも一般論でも男って馬鹿な生き物である。どう考えても不自然で、あり得ない状況でも、ついその手の話には乗ってしまうのである。
 え? 自分はどうかって? ハニートラップなど「こわい話」を経験したことがない。もし経験したらという仮定の話だとしたらお答えできない・・?

俳優高畑裕太の件 その1

2016年09月26日 05時46分05秒 | 日記
 強姦致傷の疑いで前橋警察に逮捕された俳優高畑裕太容疑者の事件である。示談成立、釈放となりこれで真相は永遠の闇の中になったのである。
 被害者は40歳台のホテル従業員女性であり、高畑容疑者が夜間にホテルへ帰ってきたときに歯ブラシをもってくるようにとフロントに電話したそうである(あとでこの事実はないと否定しているが)。そしてこの女性従業員が部屋に来たところを引きこんで事件になったそうである。これが被害者のいうストーリーである。これが真実であれば高畑容疑者には弁解の余地はない。

 しかし一部「合意のもと」にという報道もあった。ところが示談になってしまった以上、真実は当事者二人にしか分からないのである。真相は闇の中なので外野でいろいろストーリーを考えることもできる。

 実は最初から最後まで合意であり、最後に相手からどんでん返しのハニートラップを仕掛けられたのか、あるいは最初は合意でも途中から相手が翻意したのか、あるいは最初からずっと拒否していて強姦致傷になったのか、これはもうわからない。

自民党区議の懲罰

2016年09月24日 06時04分27秒 | 日記
 一昨日、都知事選で小池氏を応援した自民党区議の処分が決定した。内容は10月31日までに離党しないと除名にするというものである。衆議院議員の若狭さんには口頭注意だけで済んだ。そして肝心の小池さんには処分もなにもない。この差は何か?

 さて小池さんが抜けた東京都10区の衆議院補欠選挙であるが若狭さんが立候補表明をしている。しかもなんと自民党はこの小池さんの応援をした若狭さんに「公認」も与えている。おそらくこの選挙では若狭さんが勝つであろう。つまり彼を除名しないで自民党に置いておけば自民党枠の衆議院議員が確保できることになる。この口頭注意という軽い懲罰は誰でも考えつく理屈である。

さて一方、処分を受けた自民党の区議であるが、この離党勧告書に但し書きがあった。「10区補欠選挙(10/23)の応援など貢献度合いによって離党勧告は猶予される」とのことである。つまり自民党公認候補となった若狭さんを応援すれば許してやるとのことである。どうせ自民党を除名されようとされまいと、この小池派の区議は若狭さんを応援するに決まっている。
となると、これら区議は自民党公認候補者を応援したということで自民党に残留することになる。

かなり見え見えで苦しい理屈だが自民党はこれで自分たちの派閥議席を減らさないですむという目論みなのである。
この離党勧告という一見重そうな懲罰も、但し書き一つで無意味なものになった。結局は小池さんも若狭さんも造反区議もみんな自民党のままなのである。

小池劇場第2弾 その9

2016年09月23日 06時25分43秒 | 日記
 以前、マスメディアは「悪人」という配役を政治家にばかり向けていた。そして行政の役人が悪役になることはないとも書いた。しかし今回は間違いなく都の役人にメディアの目が向いている。どこで誰が「盛り土しなくてよい」とGOサインをだしたか観ものである。いつも思うのである。政治家が不祥事を起こしたりする時もそうであるが、医者がなにか事件に巻き込まれた場合、医者は容疑者の段階ですでに氏名がマスメディアによって公表される(本来、容疑者の段階での氏名公表には問題がある)。医者や政治家はいつも悪者に配役されやすい。しかし何だか都民の血税を無駄遣いしているとしか思われないような役人の仕事ぶりに対してはメディアの報道はおとなしいのである。少なくとも今まで何十億の予算が無駄になりつつある。これが一般企業での出来事であれば、関係者は皆、責任を取って辞任である。しかしこれだけのことがあっても役人では2年ごとの配置転換なのか責任の所在がうやむやにされ結局引責辞任はない。この世の中、責任をとらなくてもいいという仕事があるのが不思議である。ブラックボックスは都議だけではなく都の役人にもあったのである。

小池劇場第2弾 その8

2016年09月21日 06時31分06秒 | 日記
 この小池劇場も小池氏のシナリオ通りに進んでいる。小池氏に反対する立場をとる豊洲市場推進派や自民党都議団も、これだけ都の事実隠蔽があからさまになれば、小池氏の政策にイエスと言わざるをえなくなる。ますます小池氏は自分の流れに引きこんできたようである。
 しかしながら困るのは、このまま移転させないとなるとものすごい額の予算が必要になる。それをどこが出すかなのである。不祥事の黒幕である都職員が責任とって払うべきだろうがその額がものすごい。しかもまた補正予算で税金から払うのでは都民は納得しない。
 ここでひとたび選択を間違えば、小池氏は都民から総スカンをくらうだろう。難しい政治判断であり、ここが一つの山場になる。
 都の職員や自民都議団は、舛添傀儡政権のほうがずっとスムースに話がすすんでよかったと地団駄踏んでいるだろう。このまま舛添知事のままであれば、今頃なんの騒ぎもなく、のんびりとさて東京オリンピックは・・・・なんて話に進んでいたのである。
 今一番、波風をたてた?小池氏を嫌がっているのは間違いなく都職員である。

小池劇場第2弾 その7

2016年09月20日 05時43分06秒 | 日記
 つまり問題が起きた時に「外部組織の専門家の提言に従っている」という隠れ蓑(自組織の保身)にしている可能性がある。このような不祥事は、江戸時代なら切腹であろうが、今の時代責任とって辞職したなどと言う公務員の話を聞いたことはない。とにかく今回は最初の専門家会議での「盛り土提言」を、その次の実務担当である技術会議に申し送らなかったのは問題である。そればかりでなく「地下に空間作りましょう」と正反対の提案を何回も都がなしたのは不可解千万である。
 初めから専門家会議の提言など取り入れるつもりはなく、自分たち主導で政策を進めているとしか言いようがない。しかもあとで問題が起こった時は、「専門家の会議を行ないそこで決定された」と責任を転嫁している図式ととられてもしょうがない。無責任集団である。これが一般企業ならクビである。

小池劇場第2弾 その6

2016年09月17日 05時43分19秒 | 日記
 専門家会議では「盛り土をするように」と提言がなされたが、その会議を引き継いだ技術者会議では「盛り土が必要条件」という提言が引き継がれなかったのかもしれない。これは役人が意図的あるいは職務怠慢的にこの項目を引き継がなかったのであろうか? 
 そしてここでは役人側から地下空間(駐車場)の作成の提案が何回かなされている。つまり盛り土すべき所に盛り土ではなく空間をつくるように提案したのである。これは都側の悪意すら感じる。
 しかしながら結局、ここの会議でも「地下空間は作らず盛り土しましょう」という結論で解散している。

 このような行政の専門家会議に、昔自分は救急医療関係者として参加したこともある。行政の専門的プロジェクトでは専門家の提言を受け入れてすすめるのである。
 確かに形としては「外部組織の専門家の意見に従った」とするのであるが、このような事件があると何かこれはクレームや問題が起こった時の隠れ蓑にされているような気もする。

小池劇場第2弾 その5

2016年09月16日 06時27分45秒 | 日記
 9月12日、豊洲市場の施設の下には盛り土がなされておらず、「汚染土砂は廃棄して新たに盛り土をした」という都の発表が虚偽であったことがわかった。
 この理由を都は単なる「事務的なミス」といっているがそうなのであろうか? 
「盛り土をして汚染物質が浸みだしてくるのを遮蔽する」という約束を果たしていないことは極めて問題であり、そのいきさつを「単なる事務のミス」と片づけることこそ問題である。
 しかも盛り土をしていないところに地下空間を作っておりその意味も不明である。

 専門家会議では地下の空間をつくるという話は出ていないそうである。
 にもかかわらず会議で議論がないまま地下空間が作られてしまった。
 このプロセスは異常である。役人の独断と言われてもやむを得ない。

 しかし地下空間が何者なのか、用途は何かの問題ではない。そしてそこに水が溜まっていてそれが何かなどと言う問題でもない。

 それ以前の問題として重要なのは、そこに盛り土をしていなかったことである。そしてそれを隠していたことである。
 そこにある地下空間の存在に目くらまされることなく、盛り土をしなかったことの責任追及のほうが重要である。

小池劇場第2弾 その4

2016年09月15日 05時51分09秒 | 日記
 今のところ、小池都政には、政党の支持なく選挙に勝利したということで勢いがある。しかも自民都議団ドンを悪代官にしたて、自身を水戸黄門にキャストしたことがうまく当たっている。
 小池氏の言う「都民ファースト」はおそらくはただの謳い文句ではあろうが、これでいかにも都民寄りの立ち位置にいると主張している。
 つまりイメージをクリーンにしているのであるが、この御威光が持続するのもせいぜい半年~1年であろう。その後は自身の政治手腕がモノをいうわけであるが、まずは築地市場移転問題、知事給与半減問題があがっている。
 とりあえずこの二つの問題は、議会の反対にあって潰されたとしても、「都民の食の健康を守るためと、都民の税金を無駄遣いしないような自分の公約が、悪代官によって潰されました」とすればいいのである。

 問題はその後である。なにか次の策を続けないと、すぐ手のひら返しをする選挙民の気を引き留めておくことはできないだろう。あとはスキャンダルである。スキャンダルは一発で終わりになる。なんだか今、都政が面白い。

小池劇場第2弾 その3

2016年09月14日 06時02分34秒 | 日記
 それにしても過去1度も都政なんかに興味をもったこともないし注目することもなかった。それはメディアが取り上げなかったということもあるが都議会の「からくり」が見えなかったからでもある。
 しかし今回の小池劇場の評価できる点は、このブラックボックスというものが存在すること、そしてそれがどのようなものなのかが見えてきたことである。換言すればメディアが注目したからである。
 ただし、この権力一極集中というのは聞こえは確かによくない。しかし都政をスムーズにすすめるにはある程度ワンマンでなくては意見百出で議会が混乱し停滞してしまうのである。
 もちろん自民都議団ドンによる一極集中もよくないし、民主主義と称し皆がばらばらで議論が収束しないことも困る。
 しかし少なくとも今まで都政は完全にドンの意向で進められていたであろうことは想像にかたくない。そこには利権も集まってきていたかもしれないとも勘ぐってしまう。

 たぶんドン本人は「各部署との橋渡し、折衝、黒子に徹した」と言うかもしれないが、それら隠密的な根回しで物事の大筋が決まってしまうことがブラックボックスなのである。
 そしてそれは自民都議団の幹部のみが関与して他の者が知らないうちに決まっているということが多かったのであろう。

 このようなことが少なくとも存在するであろうことが報道されただけ都政は少し見えてきたような気がする。小池都政はブラックボックスの存在を明らかにしただけでもとりあえず評価できる。

小池劇場第2弾 その2

2016年09月13日 05時55分54秒 | 日記
 しかしながらこの小池劇場に一番苦虫をかみつぶしているは、自民党都議団ではなく実は都の役人であろう。
 までは、この人にさえ話を通しておけば議会で紛糾なく、簡単に物事が進んでいくということで役人は自民都議のドンにすべて「根回し」を持って行ったのである。
 結局知事なんかよりも議会が通らなければ政策は進まないのであるから、議会を握っている最大派閥、自民党都議のドンさえおさえておけばよかったのである。
 ところがその裏図式は広く都民の知るところになった。今までそれに注目できなかったメディアもだらしない。
 都の職員は、いろいろな施策が遅滞なく進んでくれなければ仕事がますます増えるのである。だから小池さんと議会が対立されると困るのである。
 都の役人としては自民都議団の傀儡政権であった舛添氏のほうが仕事がはかどったであろう。しかし舛添氏はあまりにも私的な流用が多すぎたためか、たぶんマスメディアに売られたのである。
 今後あまりにも都の役人の仕事が増えるようでは小池さんも以後「寝首」をかかれるかもしれない。やはり役人はどこの世界でも一番強いのだと実感した。
 それにしても政治家のことはターゲットにするが役人をターゲットにするマスメディアはほとんどないのが不思議である。何故だろうか?

小池劇場第2弾 その1

2016年09月12日 05時46分12秒 | 日記
 第1弾は築地市場開業延期に伴い自民党都議団ドンから猛烈な反対にあうシナリオであった。
 第2弾は自身の知事給与を半減するという公約を果たすため、その是非を議会にかけるという筋書きである。
 これも上手いシナリオである。自分の給与を半額にすると都議よりも給与が下がるのである。
 どこの世界、知事より議員のほうが給与が高いという図式が通用するのか? こうなれば都民も「知事をさげるなら都議の方も下げるべきである」なんて声があがるだろう。
 つまり議会で知事の給与下げましょうと認めたら、次に都議自身の給与にとばっちりがくるのは目に見えているのである。
 逆に知事給与半減を認めませんと議会がはね付けたら、知事は「私は公約通り給与を半減すると努力しましたが、議会(自民党都議)の猛反対にあって潰されました」と言う形にもっていくだろう。
 そうなれば自民党都議のドンをますます悪代官に仕立て上げられる。
 どちらに転んでも公約実行したというイメージアップか、あるいは猛反対されたということで相手のイメージを落とし込めるのである。
 何だかどんどん思惑通りに進んでいるのであろう。対立する自民党都議団もたまったもんじゃない。