甲子園の高校野球が終わった時点もそうでしたが、8月の末日は何故か落ち着かないという刷り込みがあります。それは明日から新学期であり、いつも宿題が終わっていないという切羽詰った状況が毎年あったからです。今年は、昨日の選挙で民主が圧勝し与野党は逆転しました。こちらもこれからどうなるか落ち着きません。医療行政、保健行政は改善するのでしょうか?
明日は衆議院選挙です。この不景気の中で与野党がひっくり返るような勢いです。それにつけても、景気回復だの子育て支援だのいろいろマニフェストが掲げられておりますが、医療費についてはあまりどこの党もふれてはおりません。医療費は毎年右肩上がりなのに保険点数は抑制され続けているのでは「医者不足」にもなろうというものでしょう。財源がこれ以上ないので、どこかの予算を削って右から左へと分配を動かすだけの政策になるのはわかっていますが、医療費を削ると国民の公衆衛生の維持は難しいでしょう。
昔、某観光地の救命センターに勤務していた頃、秋のお祭りの神輿担ぎで必ず数名が怪我をして担ぎ込まれてきました。まあお祭りなんだから興奮して喧嘩するのもしょうがないでしょう。しかしながら、負傷者2人が担ぎこまれた院内でまた揉め事をおこすのには参りました。院内は「特別区」として休戦してほしいですね。一歩外へ出たら殴るなり蹴るなりどうぞ、お好きにやって下さい・・・と思いつつも、その後、再受診した人はいませんでしたが・・・。
今週になってから、秋風が吹くようになった。今年の夏は猛烈に暑かったという日がさほどなかったので過ごしやすかった。しかしインフルエンザもそうであるが、風邪をひいてこられる患者さんも昨年より多いようである。寒暖の差が激しいと人間も体温調節がうまくいかずに体調を崩します。まだまだ水分を十分にとって、嗽と手洗いをまめに行なってください。あなたの隣にいる人はもしかしたら・・・・。
甲子園での高校野球が終わった夏のこの時期は、いつもながらに脱力感がある。別に野球の結果でそう思うのではなく、そろそろ8月が終わり新学期を迎えるからである。別に今となっては新学期もなにもないが、「あ~宿題やらなくちゃ~」という子供の頃からの刷り込みのため、なぜかしら脱力感を感じるのである。そういえば小学校時代の絵日記というのは気が重かった。そんな毎日が変化にとんだ夏休みのはずがなく、毎日、朝起きて食事して・・ダラダラの繰り返しだったような記憶がある。そんな生活、日記にかけるわけがない。
今夏はインフルエンザが流行している。おそらくはすべて新型インフルエンザであろう。厚労省はこのように夏に大流行はするとは考えてはいなかったようだ。今年の4月ごろは検疫を厳しくして、国内にはいってこないような体制がさかんにとられていた。その時点で、ある感染症の専門医の講演が医師会主催であったが、それによると「あと2年したら国民全員が一度は罹患しますよ」といっていた。どうもその医師の見解の方が正しそうだ。あまり騒ぎすぎかもしれない。
「パチン→ビュー」のたびに術野は血液で見えなくなる。ぬぐって止血してはまた次の操作にすすむためにきりがないし、手術が先にすすまない。結局、終了まで1時間以上もかかってしまった。しかもアテロームの中の汚い脂カスは術野にこぼれるやらで、あとの創感染が心配である。さてあと1週間で抜糸まで治癒するだろうか? それにしてもいつまでも学習しない自分への教訓であるが、「患者さんの都合を『生体治癒能力』よりも絶対に優先させない」ことである。これだけは譲らないほうが結果的にも患者さんの早期治癒につながる。今回は、安請け合いした「ええ格好しい」自分の反省録である。毅然とした態度で「いやっ、きちんと時期を選びましょうね」と言えばよかった。まあでも喜んで頂けたから、まっいいか。
さて、いよいよ手術に臨んだ。アテロームの袋は直径4~5cmはありそうだ。通常ならば切開を少し加えれば袋がみえてくるので、そこをきれいに剥離していけば袋がクリッととれるはずである。しかし悪い予感は的中した(というか、こうなることは今まで何回も経験してきた。なぜ学習しないんだと自分を呪った)。袋自体がガチガチに硬くそして周りの軟部組織にガチとくっついているのである。とても剥離できないので、はさみで組織をパチンと切ると「ビュー」とばかりに出血する。それを止血してまた剥離操作にとりかかるが剥がれないので、またはさみで切ると「ビュー」である。このパチン→ビューを延々と繰り返す羽目に陥ったのである。
話をしていても、どうも前にすすまない。そこでこちらも患者さんの便宜を図るのが大事とばかり、ついに折れて?「すぐ摘出術をする」という選択を受けてしまったのである。確かに最初からいやな予感はした。炎症の極期は血流が豊富であり出血しやすい。しかも癒着している可能性もある。こんな時期の手術は特に難渋しやすいので、緊急手術ではないかぎりは手をつけないに越したことはない。あぁ、気弱でダメなわたし・・・。とにかく渡航の日もせまっているということで、どうせやるなら早いほうがいいとばかりに「じゃあ、明日やりましょう」と言ってしまった・・・(汗)。嗚呼・・・。
「実は、10日後に海外旅行に行くんですが、これ(背部アテローム)を持っていきたくないんですよ」とおっしゃった。さて困った・・・。今、摘出手術をするには炎症はひどく出血するので大変そうだ。しかも切除したとしてあと10日で完治する確約はない。かといってこのまま手をつけずに海外で化膿がひどくなって熱をだしたり排膿したりしたら、これまた困りもんである。こちらとしては「安全な」手術時期を選びたい。やはり帰国後の手術が良いと思われるので「渡航中は抗菌薬を飲んでいてください」とお話したが、どうも納得されないようだ。一刻も早く取ってほしい様子である。さて・・・どうしたものか?
最近、背部炎症性アテローム(粉瘤)の患者さんがこられた。切除をご希望されているが、少し炎症を起こして化膿気味である。方法は2通りある。1つ目はこのまま切って膿だけ出し、落ち着いたら袋ごとあらためて取る(その間、数日間はキズは開放のまま)。 2つ目は、まず抗菌薬を十分に投与して炎症が完全におさまった数週後あたりに根治的な切除手術をする。さて、とりあえず後者をすすめて数日が経過した。こちらとしては炎症がおさまらないと、出血するやら癒着して剥がれないやら大変なので、数週間は手をつけないつもりでいた。ところが数日後、患者さんが「実は・・・」と語りだした・・・。
夏季休暇中、大腸ポリープの切除をしてもらった。ポリープがあるのは昨年から分かっていた。実は昨年の検査で発見されたものであるが、肉眼的には過形成ポリープとおもいきや、病理組織検査では前癌状態だったものだ。今回色素かけてもらってみたら、確かに腺腫であり「悪そうな顔」している。そのまま金属スネアをかけて凝固切除してもらった。術後に「1週間はお酒と激しい運動はダメですよ」と・・・。えっ? 3日くらいでいいんじゃないの?
夏のお盆休暇も終わり本日より診療を再開いたします。1ヶ月以上前より、休暇中に「薬切れ」がないよう患者さん方には休暇期間の前後へ調整したつもりなんですが、中にはちょうど期間中に薬が切れてしまった方がおられました。休暇中ご迷惑おかけして本当に申し訳ありませんでした。
明日9日(日)より16日(日)までクリニックは夏季休暇を頂きます。17日月曜より通常診療を開始しますので宜しくお願いいたします。くれぐれも寝冷えしないよう、そして嗽、手洗いを忘れず、また水分は喉が乾かないうちに小まめに少しずつとるようにしてください。開業以来、休日を除いて毎日更新しているブログも17日までお休みします。ぜひとも休み明けは元気なお顔を見せていただけることを希望します・・・、って元気ならクリニックに来る必要ないだろう、というツッコミは一切なしですが(笑)。
つまり、ここが上手い隠れ蓑になる。勧誘員はきっと「契約とってナンボ」の歩合制で、しかも彼らは社員ではないだろう。つまり会社は自分のところの社員でなければ現場でどんな対応をしていようと責任がないということになる。非常に狡猾な手段で得られた契約も、礼儀正しい対応で取られた契約も、会社にとっては同じものであり、どっちでもいい。だからこそ私はお得でなくともこのような勧誘を看過している会社の商品には手を出さないし、ましてや勧誘員からの話も一切聞かないようにしている・・・。が、まあ、手口が次第に巧妙化しているので本当にイタチゴッコであり疲れること。