いろいろお子さんの罹患で家庭での対応をお話しする。年長の学童では「去年、僕がかかった時には家中からバイキン扱いされたんだ」と寂しそう・・。まっ、バイキンそのものではないけど、バイキンの排出源であることは間違いない。 と思っていたら矢先、先週うちの息子がかかってしまった。私が感染するわけにはいかない。息子を部屋に閉じ込めトイレやドアノブにその都度アルコールスプレーし家の中では、こちらもなるべくマスクを着用していた。リレンザ吸入も「ほらっ、もっときちんと吸え!」と・・・。う~ん、やっぱり結局はバイキン扱いしたかな?
学齢期のお子さんはインフルエンザに罹患しやすいです。インフルエンザと診断したお子さんには、家庭での養生の仕方や薬の飲み方や、次回学校に行けるまでの目安なども同時にお話しをします。ところが最近、「・・・残念ですが陽性ですね・・」と話をすると、こちらの次の言葉を遮るように「あ じゃあ先生、私たちに予防薬ください。私、もう感染しているかしら?今から飲んでも遅いですか? 熱がなくてもかかっていますか?すぐに予防薬は効きますか?」と機関銃のように質問されることがある。ふぅ~・・横では息子さんが熱でフーフー寝ているのに・・・(笑泣)。
新型ワクチンの接種医療機関は都と契約を結んだ病医院しかできません。しかもすべて予約制にするようにと通知がきております。ですので、どこの医療機関にフラッと立ち寄ってもすぐにできるなどということではありません。えっ? うちですか? ・・・え~っと契約しましたので新型ワクチンが接種できます。どうも医師会の病医院さんの全員までは手をあげなかったようなので、必然的に接種可能な医療機関に殺到しそうです。少し戦々恐々としています。いろいろ優先順位の判断やら書類記載やらの手続きが煩雑で、これに時間をとられ通常診療に影響しそうです。
そして優先順位疾患なのですが、これは例えばもし新型インフルエンザにかかったら重症化しそうな疾患が対象になります。たとえば慢性腎不全透析中とか重度心臓病とか、コントロールされていない糖尿病とか、あるいは在宅酸素吸入されている方などなど・・・。ここで数人の患者さんから質問されました。「先生、私は今年、肺炎で薬のみましたよねっ! 治ったって先生言うけど、あれから私は調子悪いのよっ。『慢性呼吸器疾患』ってやつなんだから、私一番で新型のワクチン打ってね。おねがいよっ!」 う~ん、これだけパワーがあればインフルエンザも重症化しないと思うのですが・・・。
既報のように新型ワクチンの接種は接種の優先順位が示されています。どんな疾患を持った人たちが優先的に受けられるのかは大体決まっております。ところがこれら優先順位の開始時期なんですが、大まかには目安だけは示されていますが、日にちまでの細かい指示はまだ受けていません。そしてこの順位よりも勝手に早く接種を開始してはいけないと通知されているのですが、それにしてもあと1週間で細かい開始日程が通知されるのかしらと少々我々も不安です。
昨日は雨で寒かった。雨も降っていたし風が冷たかった。その前の18日の日曜は晴天で暑く夏日であったので、この1週間における寒暖の差は体調を崩しやすいです。そのせいか先週は風邪の人、熱発の人が多く、簡易検査でインフルエンザ陽性の人も沢山おりました。今年は10月1日から開始したインフルエンザワクチン接種の人もたくさんいます。でも今年は供給量が少ないので希望者全員には行き渡らないと思われます。毎日診療とワクチン接種に追われていますが、さて来月からの新型ワクチン接種開始・・・一体どうなるのでしょうか??
今年は季節性ワクチンの生産量が少なく、入荷待ちの状態が続いている。問屋にもメーカーから入ってこないそうだ。しかも接種希望者はあとをたたず「新型ワクチンには効きませんよ」といっても、「気は心」なのか、みんな殺到しているような状態である。昨年ある会社から数十人分の出張接種を頼まれて行なった。今年もやるはずだったがワクチンが手に入らないので今年は中止である。それにしても外来にワクチン接種者が多く、混乱するので今年から予約制にした。
実は3日続けて夜は外食だった。研究班の班会議後の宴会に始まり、翌日は特大もんじゃ、そして昨日はクリニックの新人歓迎会と連続三夜の宴であった。さすがに胃袋が重たいか? 飲酒量もさることながら、それにしても摂取カロリーはかなりである。おそらくは1食で2000~3000kcalは楽に越えている。患者さんには「メタボはだめ。体重減らせ、ダイエットしろ」と言う割にはこれでは説得力がない。少しまた走りこむか? あ~でも30km走らないと1食分を消費できないなぁ~(泣)。つらいっ。
昨夜は、ものすごいボリュームの鉄板焼きを食べました。巨大牛肉、巨大メンチかつ、大量のもんじゃなどが鉄板の上で焼かれました。満腹です。それにしてもお笑いのダチョウ倶楽部がひいきにするというこの店は予約がとれないとのことで有名。四国の救命士のKさん、そして皆さん、昨日はお世話になりました。また行きたいですね。
最近、芸能人の薬物事件でTVが騒がしい。もちろん非合法薬物なので罪を償うのは当然であろう。しかし芸能人には特に厳しいのかなとも思う。昔、救命センターに時折、非合法薬物中毒の患者が意識障害で搬入されてきた。とりあえず初期治療をして落ち着いたところで警察に通報した。しかしたいてい警察では、「あ 薬物?覚せい剤の反応が出たんですか?あ~では退院したら患者さんに警察のほうに寄るように言っといてください。じゃあ宜しく」といって、特に病院に来ない。患者の名前も特に聞かないので、おそらくは退院して警察に出頭する患者は一人もいるまいに。
この前、初診の患者さんがこられた。薬を見せながら「普段は○○医院にかかっているんだけどね~、いつもすごく混んでるの。こちらの医院さんはすいているもんだから今日はこっちにきてみたんだけどね、あ 迷惑かけるの今日だけね。薬だけでいいのよ」とのこと。飲食店とのたとえでは不適切かもしれないが、一応うちも「味」で勝負したいところ。繁盛店は「味」はよいが待ち時間が長いので、今日はすいている店を選んだ、ということになる。今後患者さんの満足度についてよく考える必要がありそうである。それにしても、う~ん、うちは「いつもすいている」という評価ですか・・・ちょっと微妙・・・。
10月からインフルエンザ予防接種を開始しましたが、今年は新型インフルエンザの影響もあってか、予防接種を受けられる人がぞくぞくと来院されています。確かに通常の季節性インフルエンザの発症阻止効果は期待できますが、新型には効き目は期待できないでしょう。しかしながら現在小中学校で流行しているインフルエンザはおそらくすべて新型ですので、通常の予防接種がすんでも嗽、手洗いはかかさずにお願いします。今年度は絶対、新型が猛威をふるうと思いますので・・・。
しかし妊婦さんはチメロサールという防腐剤が入っていないワクチンが使用されるがこれは産科以外には配布されないので、必然的に産科でしか妊婦のワクチンは接種できない。うちは産科ではないので妊婦には接種できないと思っていたら、この防腐剤入りのワクチンは十分量あるというわけではなく、普通のワクチンでも妊婦に悪影響はないらしいので「本人から了解が得られれば」妊婦にも打ってよいらしい。しかしよくわからないのが、なんに対する「了解」なのか? 万が一の胎児への悪影響のことなのかなあ? まあ確かに予防接種は「任意」であるので「本人が打ちたい」ということが大原則なのだが・・・。
それで最優先順位のものは「医療従事者」である。これも医療従事者ならすべてかと言うと、そうではない。あくまで新型インフルエンザの治療に携わる医師、看護師、事務職員などであるそうだ。つまりこれも個人を対象にしているのではなく「病気の蔓延を阻止」するための職種の人たちということになる。次の優先順位としては妊娠している人であるが、これは「より重症化しやすい」病態であるという原則に合致するものである。しかし・・。
先日、医師会で新型インフルエンザワクチンに関する説明会があった。一応、11月より優先順位の者より接種が開始されるが、この接種の目的は「個人の病気の予防」ではなく、「病気の拡大の予防」及び「より重症化しやすい人の死亡率減少」であることが強調された。つまり個人個人の疾病対策ではなく、世の中全体における病気の伝播の阻止と死亡者の最少化が目的であると念をおされた。したがって誰にでも平等に接種できるわけではない。何のことはない、結局ワクチンの絶対数が足りないからこのような目的としたというのが事実かもしれないが・・・。