吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

絵日記更新

2007年11月30日 07時33分00秒 | インポート

 昔、小学校のときの夏休みの宿題に「絵日記」をかかされた。あれはひどかった。というのは夏休みったって、毎日、絵日記がかけるほどのエピソードなんてありゃしない。この歳になって今までウン十年の経験を少しずつ小出しにしても、1ヶ月もブログ更新なんて大変なのに・・・。しかも昭和30年代なんて毎日が楽しい変化なんてありゃしないし、それで絵日記なんて馬鹿げている。せいぜい、「プールにいった」くらいで、あとは家でごろごろ・・・。おそらくは、些細な風景や日常の一こま、あるいは自然の移ろいなどを観察し、叙情的に書くことが期待されたのであろう。しかし鉄人28号の好きな冒険科学少年に、それをかかせるのはどだい無理がある。

 書くことがないので、「朝ごはん、昼ごはん、晩御飯食べて寝た」「昨日と同じ」という事実を繰り返し書いたら怒られた。でも今でも怒るほうが間違いだと思う。


更新記録の中断

2007年11月29日 06時49分03秒 | インポート

 10月17日より毎日更新してきたブログがついに11月26日(日曜)で途切れてしまった。別に毎日更新しなくてもいいのだが、毎日続いていると何となく義務感や強迫観念に後押しされて毎日継続してしまった。

 実はその日は、朝から地元の防災訓練で午後からはウェスティン東京で後輩の結婚式でばたばたした。新郎はもと自分の後輩で、医師ですが同時に極真会空手の有段者。自分のテーブルには極真会や新極真会のチャンピオンがずらり・・・。

 だいたい自分が出る結婚式の参会者は6~7割が医療関係者なのがふつう。ところが今回は、空手関係と神官関係(新婦側)が多くて医療関係はぽつぽつ・・・。これが普通なのであろうが、自分にとって医者の少ない結婚式ははじめてかなーー。


アナフィラキシー その2

2007年11月28日 08時01分55秒 | インポート

 医師1年目、麻酔の研修中、意識のある腰椎麻酔の患者さんを受け持ちました。手術開始5分後、患者さんは「何か気持ち悪い。息苦しい」といい始め、血圧を測ったら80mmHgと低下しており昇圧剤を静注しました。ところがなおも血圧は下がり始め、しだいに意識はなくなり、心停止寸前にようやく上の先生がきて気管内挿管などをして事なきをえました。身体全体は真っ赤に蕁麻疹様の紅斑と皮疹が出現しており、顔も喉もパンパンにむくんでいました。あと少し気管内挿管が遅れたら窒息死するところでした。原因は点滴に混ぜていた止血剤によるアナフィラキシーでした。アナフィラキシーの原因は基本的に何でもあります。

 でもあれ以来、本当に「死にそうな」アナフィラキシーにはお目にかかっていません。救命センター勤務時代に「アナフィラキシーショックだから転送する」という他院からの診療依頼で重症であったためしは一度もありません。重症なものほど転送する暇などなく、あっというまにその場で急変しますから。


アナフィラキシー

2007年11月27日 08時06分04秒 | インポート

 これはアレルギーの一種で時に重ければ死にいたります。たとえば食物であればソバ粉アレルギーの話は有名ですね。その他、蜂に刺されてショックで亡くなったなんて話も聞きます。

 今まで救命センターに20年以上も勤務してきましたが、本当に重症なアナフィラキシーの患者さんはほとんど診たことがありません。というのは重症なものほど経過がはやく「病院に到着するまでに」亡くなってしまうからでしょう。つまり病院に到着するまでの時間があるほど、逆に病状は軽いといえます。

 最近では、自分にアナフィラキシーがあると分かっている患者さんに対して発症したら自分ですぐに注射するエピペンというペンシル型の注射薬があります。これなら病院にいくまでに治療が開始できないという時間の遅れが解消されます。

 当クリニックでも対応できます。


クリニック受診みやげ

2007年11月25日 08時50分09秒 | インポート

Image21 うちは小児科はやっていませんが、お子さんのケガやら、お母さんが受診された時、ついでにお子さんの受診とか、あるいはインフルエンザの予防注射などで小児も診療しています。

 受診後はカラフルでちいさなキャラクター消しゴムをお土産にしています。これがまた種類がたくさんありなかなか面白いですね。一つ一つ個別包装になっており日本製とわざわざ明記してあります。確かに某国のおもちゃでは有害物質が溶け出したなんて話もあり、今後、Made in Japanの表示は安全を確約するものなのかもしれません。

 結構、子供にはこのお土産は評判いいようですね。あっ、そーだ、大人の患者さんには帰りがけにくじ引きをしてもらって、あたりが出たら、「次回受診時、ニンニク注射無料!」なんてのはど~かな?(いやいや、やりませんよおぉお)


今昔物語?・・ではありません

2007年11月24日 07時17分44秒 | インポート

Img070 Dscf0003 院長4-5歳時と愚息4-5歳時です。

正直いって、あの頃の息子は可愛かったです。もちろん今は見る影もありません。しかしながら何のことはない「あの頃は可愛かった」という言葉は、自分の母親にも昔さんざん言われましたので結局は因果応報?ということでしょうか? あるいは人生のうちで「可愛い」と呼ばれるのはこの一時期だけなのでしょうか? まあ、ペットショップで犬でも猫でも売れ残って大きくなるとますます売れなくなるというではありませんか。 ン? 息子ドンも小生も売り物ではござらんが。


駐輪機

2007年11月23日 09時10分20秒 | インポート

Img192 昭和3435年頃でしょう。左が院長、右が兄です。場所は記憶にありませんがどこかへの家族日帰り旅行でしょう。写真左側の馬蹄形の器械は「鍵つき駐輪機」です。ここに前輪をいれて奥のペダルを押し込むと、スポークの間に輪状の鍵が通る仕掛けだったと思います。半世紀近くたった今、人間が月に行くような時代になっても駐輪機の原理は変わってないようです。


とげぬき地蔵

2007年11月22日 08時40分11秒 | インポート

Img007 昭和33-34年ごろの高岩寺(とげぬき)さんです。

服装からすると冬でしょうか? 当時から賑わっていました。ここの煙を自分の具合の悪いところにすりこむと治るといわれています。50年近く前ですがお賽銭が賽銭箱からはねて、まわりにこぼれたのを1度だけ縁日のお好み焼きにかえて食べてしまったことがありました。最近、こちらの住職さんと心肺蘇生法の講習指導でご一緒させてもらう機会が何回かあり、その時のことをお話しお許し頂きました。

今後は地域のために安全、安心な街づくり、AED+心肺蘇生普及にお手伝いいたしますのでお許しください。


今昔物語 その6

2007年11月21日 08時16分42秒 | インポート

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久しぶりの今昔物語です。昭和34年ごろでしょう。

場所は白山通り(国道17号)から当時の吉田外科へ入る角です。写真は巣鴨駅のほうに向かって撮られています。都電全盛の時代でしたが、車も当時の姿ですね。オート三輪もなつかしいです。オート三輪は曲がり角でよく横転したようです。


はしか 続き

2007年11月20日 08時00分10秒 | インポート

 よく「はやり病は若いうちに済ませておけ」といいます。これは一度感染すると、体内に抗体をつくり、もしも抗体量が維持されれば二度とその病気にかからないということです。つまり抗体とはその病気に対する軍備力みたいなものですね。はしか(麻疹)も終生免疫で一度かかれば二度とかからないと言われています

今年、大学生の間で麻疹が流行し休講になった話がありました。どうも小さい頃に麻疹を経験しない世代が増えてきたようです。大人になってからの感染は大病のもとにもなりますので早めのワクチン接種が勧められます。一度、当院にご相談ください。

 何ごとも同じようで、知り合いの医者ですが診療、研究一筋のやつが、中年になってはじめたスロットにはまりこんでしまいました。 この症例はおそらく罹病期間が長くなるかもしれません。

 もう一人、元同僚では中学時代から(と本人は言っていましたが)競馬にずっとはまり続けているやつがいます。生活費もつぎ込んでいます。この症例はきっと麻疹がずっと治らないまま大人になったようなものでしょう。こうなったらつけるクスリはありません(爆)。


「はしか」は踊る

2007年11月19日 08時17分26秒 | インポート

Bgeo4841  昔、自分は麻疹(はしか)にかかった記憶があります。随分熱をだしてフーフー紅い顔をしながら食欲もなく何度も吐いた覚えがあります。そして心配してくれた家人が当時流行していた「ダッコちゃん」人形を買ってきてくれて枕元においてくれました。

 そしてその夜中のことです。物音で目が覚めると、枕元のダッコちゃんが踊っているのです。そしてしばらく自分もその光景をみていたらいつの間にか寝てしまいました。翌朝、母親にそのことを伝えると「あら~、そう、それはよかったわねーー」と喜んでもらえたのか、あるいは相手にもされなかったのか・・・? 

たぶん高熱による「せん妄(halcination)」だったのでしょう。でもあの光景は今でも鮮烈に覚えています。ダッコちゃんは踊っていたんです。


流行る?

2007年11月18日 10時28分11秒 | インポート

 昔、外科にいたころ「盲腸(虫垂炎)は流行りヤマイだ」といわれていました。確かに一人、来院すると2~3人続くことも珍しくありませんでした。まあ本当は流行り病(感染症)ではないのですけど。

 オープンしてからインフルエンザを発病した患者さんが続けて2人こられました。その後は一人もきませんが確かにこれは流行り病でしょう。ところが高齢のご婦人で左膝を捻って関節内血腫で来院し、しかも穿刺吸引が必要であったという方も2名続きました。そして昨日は、息子が近所のハンバーガーショップからテイクアウトしてきたハンバーガーを昼食にしたところ、そこの店員さんが軽いヤケドでみえられました。

 とすると・・・この法則が成り立つとすると・・・、では今日は綺麗な女優さんの出演している映画を観に行こぉ~っと!

(間違っても「リング」「貞子」「呪怨」の系統は観てはだめですね)


リハビリ機器

2007年11月17日 07時51分16秒 | インポート

 リハビリ用の器械で温熱治療と低周波を同時にかけられる医療機器を導入しました。

 どだいこんなもん?は「鰯の頭も何とやら」で、信じていれば効くのだろう程度でいました。九州で開業した元同僚も、「わずか100円払えば、こげな器械ば使える。町の指圧よりも安くて気軽に来れてよか。でもこげなもん何の稼ぎにもならんと」とこぼしていました。案の定、うちのクリニックにもこの器械めあてに毎日こられるお年寄りもいます。毎日来る割に本当にきくのかねー?と半信半疑でした。

 ところが自分のことですが実は数ヶ月前から首が回らなくなってきており(もちろん借金も多いですが)、数日前の夜にこの温熱・低周波治療器を「隠れて」つかってしまいました。なんと使用直後は首が温まり痛みも軽減し、稼動範囲も拡大してきたような気がします。 たぶん「よくなったような気がする」というのが曲者で、「じゃあ明日も行こうか」という気になるのでしょう。これが1回で緒効したら明日からは来なくなるので、クリニックにとってはとてもいい器械ということになりますね。

 診療終了後のうす暗い処置室で、「ウホホホォ~イ」とつぶやきながら、首をビリビリ・ホカホカさせるのが、なんか楽しみになってきました。


趣味

2007年11月16日 07時58分40秒 | インポート

 内視鏡とのはじめての出会いは、大昔、千葉の某病院に勤務している時でした。先輩医師に「日本で一番うまい(自称)内視鏡の先生が週に1回くるから習ったほうがいいよ」といわれ弟子入りしました。

 それで紆余曲折ありましたが、結局、胃カメラのみならず大腸カメラまで研修させていただきました。その後、この同門会が定期的に行われていますが、現在ここから大学教授が2人も出たことはすごいことです。

 さて開業にあたり大腸カメラをするかどうか悩みました。検査件数が少なければペイできません。ところが同門の元同僚に言われました。  「クリニックの仕事なんて毎日がつまらないから何か楽しみを入れていたほうがいい。大腸カメラ好きでしょ? 趣味のつもりででも続けたら?」   

 趣味のつもりではないけど、この言葉で自分は大腸カメラを続けています。確かに当時、師匠は大腸カメラの検査時に患者さんのウンコを顔に浴びると笑顔になりました。本当に好きなんだなぁ~と・・・。


小児科?

2007年11月15日 07時54分31秒 | インポート

 さて開業するに当たって自分のコンセプトは「地域に根ざしたコンビニエンスストア」でした。まあ眼科、耳鼻科、産科以外はなんでもやろうと思いましたが、ひとつネックになったのは小児科でした。

今まで、救急医療を20年以上やってきて、夜間の小児救急外来もやってこともあります。でも小児救急外来でのいい思いでは一つもありません。子供の泣き叫ぶ中でお母さんの不安そうな表情・・・ならまだいいのですが、お母さんの(何かあったら「すぐ文句言おう」と言いたげな)怪訝そうな表情、そしてこちらのやることの一挙手一投足をなめまわすような視線等に耐え切れなかったこともよくありました。

 それで、小児科はやらないことにしました。もちろん小児科のきちんとしたトレーニングも受けていませんのでこれで標榜したら本当の小児科の先生に「詐欺だ!」と怒られるでしょうけど(笑)。本当に毎日小児をごらんになる小児科の先生には頭が下がる想いです。「子供は元気が一番」とはいいますが、これは「元気な時にだけ接しているのが一番」ということだと思います、はぁぁぁあ・・・・(溜息)。