吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

杉並区健診で肺癌見落とし その1

2018年11月30日 05時23分26秒 | 日記
 肺癌が見落とされた結果40歳の女性が亡くなったと報道されている。朝の情報番組ではその時の胸部X線が供覧された。でも自分もその映像をみたがその所見をpick upするのは極めて難しいという印象である。
 もちろんCTスキャンを撮ればあきらかなのだが、いかんせん区の健診で単純胸部X線写真1枚なのでこの程度のものでは診断精度に限界がある。現状では診断医のhuman errorということにされてしまうが、これは診断医の能力というよりも、「ん、ちょっと気になるな」という勘がはたらくかどうかである。

 しかしながら診断医の専門性もネックになる。たとえばあまり胸部X線読影になれていない医者の場合は、比較的「要精密検査」にまわす症例が多くなる。これは「自分の技量の低さで見落としてはいけない」という安全弁が働くからである。
 でももちろんこの場合全例「要精密検査」にして全例CTにまわせば見落としは無くなるが、これでは「健診」ではなくなってしまう。

ワクチン接種雑感 その3

2018年11月29日 06時21分44秒 | 日記
 毎年のことながら小児のインフルエンザワクチン接種は多い。
 でも、いろいろなお子さんがいる。小学校の高学年にもなっても泣いて大暴れする子もいる。幼稚園児でも、口を真一文字にして接種を我慢しながらおとなしく受ける子もいる。
 また「やるよやるよ、いいから、お母さんおさえないでよっ! 押さえるから嫌なんだよ、押さえる方が痛いんだからやめてよっ、触らなければきちんとするから、注射嫌いじゃないんだってば、抑えられるのがいやなんだよっ!」と五月蠅い子もいる。といいつつ文句や言い訳ばかりでちっとも打たせようとしないのである。
 
 ふっと思ったのだが、きっとこの時の子供の反応って大人になってもこうなのだろうなと思ってしまうのである。「三つ子の魂なんとやら」というが、なんとなくその子の大人になった時の姿も想像できるのである(根拠はないが)。
 え自分? ワクチン注射で嫌がったことはない。基本的に自分は「チキン(意気地なし)」であるので、きっとそれは注射時に暴れたり泣いたりした場合、その後の自分への対応(家に帰ってから母に怒られる、兄から馬鹿にされる)ほうが嫌だったのかもしれない。
 まあ、今年のインフルエンザワクチンは自分で自分の腕に注射した。自分でやった方が痛くないし、痛くても自己責任で納得できる。
 針を刺した時のその子の反応はその子の将来が見えると言ったら大袈裟であろうか?

ワクチン接種雑感 その2

2018年11月28日 06時43分05秒 | 日記
 うちは小児科を標榜していないがお子さんの各種ワクチン接種は行っている。時々、暴れてどうにも接種させない子供もいるが、この場合はお母さんに抑えてもらうことにしている。
 しかし、多くの場合ダメである。これはケガの縫合などの時も同様である。大変失礼だが母親が我が子を押さえつけるのは全く役に立たないことが多い。なぜだろうか?
 「ここの関節をこう押さえて、そしてこちらの腕でお子さんの手首をもって、両足の股でお子さんの両足を挟んで・・」と押さえ方をきちんと教えるのである。それでもだめなのである。
 たぶん大岡越前の「子別れ裁判」みたいで、我が子が可哀想なあまり強くは力を入れられないということなのだろうか?
 でもあまり緩く「形だけ」押さえているようでは、打った瞬間、腕が逃げていき針が抜けることもある。結局また針を刺しなおすことになるので結局2回以上痛い思いをさせることになる。
 お母さんは心を鬼にしてほしい。

ワクチン接種雑感 その1

2018年11月27日 06時02分58秒 | 日記
 特に親子でワクチンを打ちに来られる方にお願いである。
 お子さんがまだ小さい場合は特にしてほしくないことがある。
 まず親が先に打つ場合、ちょっとおどけて(冗談で)「あ あっ、痛い痛い」と笑いながらでも言わないでほしいのである。たぶん、子供に対してジョークのつもりでおどけているのだろうが、このような状況下では子供に「冗談」は通じない。これは「大人のくせに注射に弱い」という子供目線に立ったつもりなのかもしれないが、子供にとってのこの光景は逆効果である。
 子供はこれから注射することに多かれ少なかれ不安に感じているのである。そしてこの「クサい芝居」を見せられると子供は不安のどん底に落ちる。
 これから注射を施行する私も、「さて本当に痛かったらどう暴れてやろうか?」と目論んでいる子供の対応法に苦慮する羽目になるのである。親御さんのこの「クサい芝居」だけはやめてほしい。

 実際、筋注はいたくないが皮下注は痛い。通常、ワクチンは筋注にするが、大人にこの「クサい芝居」をされた時はちょっとイラッとするので、そのまま針先の位置をちょっと変えて皮下注にしてやる・・・なんてことは絶対にしない、ん~と、いや、たぶん・・しない。

今年もインフルエンザワクチンが足りない その2

2018年11月24日 05時49分00秒 | 日記
 常に問屋にワクチンの発注しているのだが、週に1回、不定期に十数人分入る程度である。患者さんにそのような状況をお伝えすると「じゃあ、予約します」と言われるが、インフルエンザワクチンについては予約はとっていない。
 このような不定期少数納入なので、予約してもらってもいつ注射できるか確約できない。下手すると、そのうちインフルエンザ流行期を逃してしまうかもしれない。そうなると予約して供給が確約できないのは無責任となるので、当院では在庫があるときにたまたま来院した方にお打ちしているのである。
 時々、「なんで予約がダメなのか」と指摘されることもあるが、こればかりはしょうがない。

 というか、若いお母さん方の中には、複数の診療所にワクチン接種の予約(ダブルどころかトリプルブッキング)を入れておき、どこか最初に打てるところがあればそれで終わりにして、その他の予約は解約しないまま知らんぷり・・・という猛者の方もいる。このようなこともあったのでうちではインフルエンザワクチンは予約制にしていないのである。

今年もインフルエンザワクチンが足りない その1

2018年11月22日 06時29分01秒 | 日記
 昨年は、ひどくワクチンが不足した。その理由は、流行株の予測が立たずワクチン製造開始が遅れたからだと聞いた。しかし今年は製造開始が遅れた話は聞かない。それにもかかわらずワクチンが足りないのである。これはワクチン行政の怠慢としか思えない。
 今年は問屋に注文入れても「少ないのは、昨年度の注文実績を考慮して各医療機関に分配しているから」などと訳の分からない理由を言い出したので怒ってしまった。
 昨年度の注文実績って、昨年はモノがなく供給されなかったから納品が少なかったのであって、こちらが少ない注文をしたわけではない。
 問屋の言う「注文実績」は誤りである。注文は毎日さんざんしているのである。なので注文実績はうちは近隣では断トツ1位のはず。
 それなのに週に1回くらい十数バイアル程度の納入では追いつかないのである。
 それにしても一昨年まではワクチンが潤沢にあったのに、今年はなんで少ないのか、その理由が知りたいのであるが。

慰安婦財団の解散、日本に伝達 その2

2018年11月20日 06時34分21秒 | 日記
 徴用工裁判の判決結果を受けてかどうかは定かではないがそれがきっかけになったことは十分考えられる。またもや国家間の合意(約束)が一方的に破られることとなった。しかも日本が拠出した10億円はそのまま「持ち逃げ」状態になるのであろう。
 協定も破りお金も返さないというのであれば、これは国家的な詐欺行為になる。常套文句である「日本は心から謝っていない」との文言、そして国家間で約束しても「国民が許さないから協定は破棄してよい(お金も返さない)」という行為、これらは一体いつまで続くのであろうか?
 
 日本がこれからしなければいけないことは、このような事実を歴史としてきちんと次世代へ教育することにある。この惨状の原因は、中国や韓国が「100%日本人悪者、日本憎し」という教育を戦後から自国民に対してずっと行ってきたことにあるのであろう。
 日本は戦前戦後の歴史教育に蓋をしてきた「しっぺ返し」がここにきているのである。

慰安婦財団の解散、日本に伝達 その1

2018年11月19日 05時54分01秒 | 日記
11/16(金) 21:32配信  KYODO
 慰安婦問題を巡る2015年末の日韓合意に基づき設立された「和解・癒やし財団」について、韓国政府が解散する方針を近く正式決定すると日本政府に伝えたことが分かった。複数の日韓関係筋が16日明らかにした。日本側は「合意の一方的な破棄だ」(外務省幹部)と強く反発。韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた韓国人元徴用工訴訟判決で生じた日韓関係の亀裂が拡大するのは必至だ。

 関係筋によると、陳善美女性家族相が発表する方向で調整している。解散の手続きには半年以上かかる見通しという。 財団は、日本政府が拠出した10億円を財源として元慰安婦や遺族に現金を支給する事業を担った。(
(以上ネットニュースより)

<慰安婦記事訴訟>元朝日記者の請求棄却 札幌地裁 その2

2018年11月17日 06時26分12秒 | 日記
 「事実と異なることを書き、記事が誤りだと判明しても意図的に訂正しなかったのならば捏造に当たる」と桜井よしこ氏が反論したとおりである。
 いずれにせよ「事実と異なること」を新聞記者が書いたのである。そしてこの記事が発端になって、当時の河野談話、村山談話がなされたのである。
 日本では政治家が一度言ってしまったことは韓国とは違い訂正できない。それが虚偽の記事に基づくものだとしても「言い訳」しないのである。日本はこの記事で随分と国益を損失した。そしてその補償には国民の税金が使われているのである。
 国会議員の使途不明金や口利き疑惑などを追及するよりも、この莫大なる税金無駄遣いのほうを野党は追及すべきであろう。

 それにしても新聞記者が事実に反する重大な記事を書いて、それを謝罪・訂正しないというのであれば職務に対して無責任と言うかペンの暴力だと思ってしまう。
 これはマスメディアの言う言論の自由なんかではない。しかもこのことを指摘されたなら「名誉棄損」だと裁判を起こすこと自体、自分にはよくわからない思考過程である。

<慰安婦記事訴訟>元朝日記者の請求棄却 札幌地裁 その1

2018年11月16日 06時38分54秒 | 日記
11/9(金) 16:09配信 毎日新聞
 元朝日新聞記者の植村隆氏(60)が、従軍慰安婦報道の記事を「捏造(ねつぞう)」と報じられ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの桜井よしこ氏や出版3社に損害賠償などを求めた訴訟で、札幌地裁(岡山忠広裁判長)は9日、植村氏の請求を棄却した。

 植村氏は朝日新聞社の記者だった1991年に書いた従軍慰安婦に関する新聞記事について、桜井氏が雑誌やインターネット上で「捏造」「意図的な虚偽報道」などと繰り返し断定し、社会的評価を失墜させられたと主張。
 桜井氏は「記事への論評は名誉毀損(きそん)に該当しない」としたうえで「事実と異なることを書き、記事が誤りだと判明しても意図的に訂正しなかったのならば捏造に当たる」と反論していた。
 岡山裁判長は「植村氏が事実と異なることを執筆したと桜井氏が信じる相当の理由があり、桜井氏が記事を書いた目的には公益性があった」との判断を示した。【源馬のぞみ】

新日鉄住金 面会応じず 「元徴用工訴訟」原告団 その2

2018年11月15日 06時33分09秒 | 日記
 この項の冒頭でも述べたが、いよいよ原告団が実力行使に出てきた様子。当該会社に乗り込んで韓国最高裁の判決通りに個人補償をしろとの行動をとったのである。このままの状態がつづけば、韓国側は差し押さえ手続きにはいると言っている。でも韓国側の言う差し押さえってできるのであろうか?

 韓国の最高裁では補償せよとの判決なのであるが、日本国内の裁判では補償請求は無効という判決である。日本国内では否定されている補償の執行(差し押さえ)を勝手に日本国内で行うことができるのか?
 日本国内では否定された請求権なのである。韓国側が日本国内に入り込んで日本企業の資産を差し押さえることになったら日本の自治はどうなるのか? はたまた日本の司法判断が完全に無視され、それと異なることが日本国内で行われようとしているのである。日本の司法の立場はどうなるのか。

 なんだか本当にきな臭い感じである。本音ではやはりアジア諸国とは仲良くしたいのであるが、このままだと国交断絶ということにもなりかねない。それは両国にとって得策ではない。


新日鉄住金 面会応じず 「元徴用工訴訟」原告団 その1

2018年11月14日 05時47分01秒 | 日記
11/12(月) 11:46配信 フジテレビ
 韓国最高裁が新日鉄住金に対し、元徴用工への賠償を命じた判決を受け、原告の弁護士らが判決に従うよう申し入れるため、新日鉄住金の本社を訪れたが、会社側は、面会しなかった。

 12日午前10時ごろ、原告の弁護士や支援者らが、東京都内の新日鉄住金の本社を訪れた。
 弁護士らは、「社会的責任をきちんと取ってほしい」として対応を求めたが、会社側は、面会しなかったという。 原告側代理人のイム・ジェソン弁護士は、「いつまでこんなことが続くのか、門前払いを受けましたが、訴訟を通じた被害者救済に力を尽くす」と語った。

 新日鉄住金は、弁護士らに対し、「判決を受け入れることはできないし、非常に遺憾だ」とする見解を、警備員を通じて伝えたという。弁護士らは、新日鉄住金に対し、財産の差し押さえなどの手続きに入ることを検討しているという。

蒸し返し その7

2018年11月13日 06時27分57秒 | 日記
 11月1日 朝の情報番組スッキリを見た。コメンテーターに東海大 金慶珠教授が出演していた。いろいろ今回の最高裁判決について解説を加えていたが、司会の極楽とんぼ 加藤氏と少し論争があった。
 加藤氏が「それではこの問題は国際裁判で第三者に判断してもらったらいいじゃないですか」と・・。
 もちろん国際裁判になったら、国際協定がすでに2国間にあるのだから、韓国最高裁の判決は無効にされるのは(韓国人が見ても)容易に想像がつく。韓国側は国際裁判になると旗色が悪くなることを知っている。

 そこで金氏は述べた。「国際裁判開催は韓国側が承知しないと思います」 と 
加藤氏「何故ですか?」  
金氏 「それは韓国が最初から正しいので国際裁判をする必要がないからです」と・・・・。

 唖然とした。いくら言い訳とはいえ、「自分は正しいので裁判の必要はない」というのは身勝手な論理である。
 どちらが正しいのか決着がつかないから裁判をやろうと言っている所で、自分が正しいのは間違いない、(だから日本が間違っている)、だから国際裁判など必要ないという論理である。

 国際間の協定を勝手に破棄し、そして「自分たちは正しい」とばかりに最初から議論の俎上にも乗ってこないならば、とても法治国家とは思えないのである。
 お付き合いするのに疲れる。でも隣人として仲良くする必要はある。

 因みに、過去ナチスドイツに徴用されたギリシャ(だったか?)が国際裁判で補償請求して棄却されたという歴史があるらしい。今回の場合と似たような事例であるが国際裁判に持ち込もちこもうとしない韓国の理由は明らかである。

蒸し返し その6

2018年11月12日 05時39分36秒 | 日記
 韓国メディアは、ほとんどすべてが最高裁判決を支持か尊重しているのである。つまりあくまで日本は「未来永劫悪者」なのである。なのでこの問題は解決しないであろう。
 そしてこの問題以後はまた今後どんなことで日本に賠償請求を求めてくるのであろうか? なんだか韓国の日本に対する賠償請求(「まだ日本は心から謝っていない」という言)は一体いつまで続くのだろうか?
 竹島問題、慰安婦問題、そしてこの徴用工問題である。次はどんな問題を持ち出してくるのであろうか? そしてその本意はなんだろうか? なんだかジャイアンとのび太の関係のようである。

 日本では戦前・戦後の歴史教育はタブーのようであった。まず日本人にとってそれが最大の敗因であろう。
 でも中国や韓国は徹底的に「日本は悪者、悪い国」という教育を自国民行ってきている。きっと現状の平行線はこの教育の違いなのであろう。
 でも、そうは言っても国家間の約束を平気で反故にする国はやはりとてもとても信用できるようなしろものではない。
 そして、約束を破っておきながら「破るのは別に悪くない、悪いのは日本」というのはどう考えてもおかしいと感じる。

 非韓三原則 「助けない」「教えない」「関わらない」というのがある。それがいいのかもしれない。

蒸し返し その5

2018年11月10日 06時11分19秒 | 日記
 どうやら韓国最高裁の判断は、「もうすでに解決済で今後何も請求しません」という日韓協定よりも、植民地化したことが違法であったことを理由に判決を出したようである。
 戦時体制時代に他国を植民地にすることは世界では当たり前のように行われてきた。それが憲法違反かどうかの論争は過去、他の国でも行われているのかどうか疑問である。
 日本は当時、韓国とは戦争していないので「併合」という言葉を使っている。だから「植民地化」なのかどうかも明らかではない。そこの立場は平行線である。
 にもかかわらず、結局日本は1965年に賠償金を払いすでにこの問題は終わっているのである。今回の判決を受け、韓国メディアも賛否両論らしい。
 しかし今回の判決に否定的なメディアも「今後の韓日関係の悪化(ひいては韓国経済へのダメージ)」を懸念していることが根拠にあり、結局根底では韓国の全メディアは判決を尊重するという立場を崩していないのである。
 つまり韓国全土をあげて基本姿勢は「日本が悪い、日本人は悪者」なのである。