吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

新型コロナウイルス対応雑感 その6

2024年06月29日 06時18分05秒 | 日記
 過去、政府はこのような医療従事者に何をしてくれたでしょうか? パンデミック当初は感染すると死亡するような感染症の診断、治療の最前線に立たせ、コロナ診断、治療に従事する医師、看護師、パラメディカルなどの個人には何一つ恩恵はありませんでした。例えばそれら個人には免税処置など考慮してくれてもよかったのですが。
 一方医療機関に対しては種々の補助もありましたが、申請する書類の煩雑さには閉口しました。コロナ診療と平行して煩雑・複雑すぎる申請手続きは心が折れるほどの負担でした。それでいくつかあった申請をあきらめたものもあります。やっとのことで申請したとしても、その後も実態調査・報告までさせられて、「それは認められません」と一部返金までさせられました。診療に多忙な時に、まさに「あきらめさせるのが目的」のような複雑な申請書類にはとても対応しきれませんでした。これこそいじめのような思いでした。

新型コロナウイルス対応雑感 その5

2024年06月28日 06時49分09秒 | 日記
 世の中は今までの生活に戻ったと勘違いされています。国が経済回復させようとする政策のために、そしてメディアもそれに乗じて「コロナ終了」を喧伝するというなら、それでも結構です。それなら医療機関のみコロナ初期と同等対応を求められている現状をどう説明して頂けるのでしょうか。発熱患者の時間的、空間的な動線分離は人的・経済的に困難です。
 一般外来と同時進行で別室に別に分けた発熱者の対応は一人しかいない個人開業医では難しいです。では一般診療と発熱診療をかち合わないよう、時間的に分けなさいと言うことになると、その時、それを知らずに突然来た一般患者さんの診療を断ることになります。
 コロナ対応の経営的なダメージは大きいです。しかもすでに補助はなく、人的・備品的負担は以前とかわりません。
医療従事者の行動制限は自発的ですが、それは感染者を出さないための行動であり、医療従事者としては当たり前のことですがとても大切なことです。それにもかかわらず世の中はコロナは終焉したとの誤解が今でも続いています。
 2023. 5.18に新型コロナウイルス感染症を5類に格下げしました。時期尚早すぎる首相の突然の決断です。K首相の現状認識力とリーダーシップには疑問の余地があります。

新型コロナウイルス対応雑感 その4

2024年06月27日 06時46分51秒 | 日記
 国やメディアは「コロナ終焉風潮」を広めたのですから、入院患者などの面会時間の緩和で訪問家族からの感染が生じた場合の責任の所在を国としてガイドラインを示してほしいです。あくまでも病院の責任だけにするなら、面会時間含めて最大限の感染防止措置を緩めるわけにはいきません。現在の医療機関の苦悩や職員の立場もきちんと国民に周知すべきです。
 感染対策は、流行り具合や、重症化しやすい人が多い場所など、臨機応変に変更するべきですが、一般の人にはなかなか浸透しません。100%完全に感染対策をさせるか、まったく感染対策しないかのON OFF施策でしか定着しないと思います。国民全員が臨機応変に対応するのは無理でしょう。
 またインバウンドを当て込んだ、マスクなし外国人観光客の無制限入国はやめるべき。医療現場ではいまだに新型コロナ患者が多いことを報道し、まだ注意が必要なことを報道すべきです。
 テレビなどでの感染の実態報告がないため,無関心者が多数おり,警戒心がなさすぎます。


新型コロナウイルス対応雑感 その3

2024年06月25日 05時56分45秒 | 日記
 一般市民へのメディアによる情報提供は必要です。その中で「コロナは終わった」という誤った認識は改めるべきでしょう。コロナの感染力は強いものです。誰でもいつか、どこかでコロナに罹ることはほぼ避けられないと知っていただきたいです。
 例えば入院患者がコロナに罹っても(スタッフからうつされたとしても)仕方のないことと理解していただきたいです。それを医療機関の感染対策の杜撰さだと責任追及されるのも辛いです。政府は「入院患者がコロナに罹っても医療機関の責任ではない」と国民に理解させてほしいです。
 それを国もメディアもしてくれないならまた2類感染症に戻してください。医療関係だけ感染対策を厳しくさせたままで、世の中には「コロナ終焉」みたいな風潮にしてしまうのは如何なものでしょうか。
 常に政策に対して厳しく追及する各種メディアも、右へ倣えかのように5類後はコロナ終焉報道に終始し、どこも政府判断に物申すところはありませんでした。まるで何かメディアも洗脳されたかのようでした。

新型コロナウイルス対応雑感 その2

2024年06月24日 06時41分20秒 | 日記
 国は5類感染症にしたのでインフルエンザと同等の扱いとなっています。もちろんあまり神経質になるのもどうかとは思いますが、コロナウイルスの株が著しく変化していくので注意は必要と思っています。この注意喚起はやはりメディアの仕事でしょう。これほどメディアが、現存するコロナのことについてぱったりと報道しなくなったことには危機感を感じます。
 医療従事者は、飲食や旅行のキャンペーンに参加を自粛していることを理解してほしいです。一般人も感染を拡大しないことに配慮してほしいと思います。コロナがなくなったわけではないですし、その証拠に連休明けに,立て続けに発熱・抗原陽性者が受診してきます。多くはマスクなしで大きなイベント参加や、マスクなしの会話、宴会が原因です。
 医療機関内でのコロナへの感染対策の原則は変わっていません。でも世間はwithコロナでありながら、国からの対策指針で医療機関はゼロコロナの状態を強いられています。

新型コロナウイルス対応雑感 その1

2024年06月22日 06時12分18秒 | 日記
 最近、コロナ感染はしだいに軽症に移行していますが、まだまだ少ないながらコロナ患者さんは存在します。いまでも合併症で亡くなる方はおります。しかし一般社会では全くコロナ患者さんはいなくなったように動いています。これは世界的な情勢のため仕方ないことかもしれません。でもまだ実態が解明されていない新型コロナウイルスであり、どう変異していくか分からないため、医療機関では感染対策はこのまま継続しています。
 COVID-19により、感染症の脅威はいまだ現実のものであることは事実なのに、「日常に戻す」といって、なくなったわけでもない感染症の脅威を忘れようとしているのは政府のミスリードであると考えます。しかもいつもなら政権・政策を細かく余計な所まで検証すべくメディアが今回は「コロナ終焉政策」の片棒を担いでいるように思えます。
 今では咽頭痛だけのコロナ感染者も少なくありません。まだまだ警戒を緩めない方が良いかと思います。他院でただのかぜと言われ、検査を希望した患者さんの中にコロナ陽性者が時々いますし、熱がなくともコロナ感染の患者は見受けられます。まだまだ終わってはいません。そしてインフルエンザより感染力は強く、死なないまでも頑固な後遺症もあります。もう少しきちんとした感染対策の啓蒙をお願いしたいところです。

岐阜で井戸水位低下、工事影響か リニアトンネル掘削その4

2024年06月21日 05時37分46秒 | 日記
 ワクチン接種は集団免疫を獲得することによって国民を原疾患による死亡から守ります。その数はワクチン副反応とみられる死亡数とは比較できないほど上回っています。このような個人的な副反応問題もあるでしょうが、公衆衛生的、国民の大多数を守るという観点からは意義があります。コロナワクチンのおかげでコロナ死亡が激減したこと、いまだ散発的発生はみられるもののひどいパンデミックは治まったことからワクチンの意義は否定されるものではありません。
 一方、このリニアは開通することで、ワクチン接種の意義のように、より多くの国民の利便性向上が試算できているのでしょうか? この他県の井戸水枯渇の報を受けて、大井川周辺住民、特に井戸水や川を水源にした企業の生活維持も将来的に見込めるのか不安材料もでてきました。今まではメディアの印象操作なのかどうかわかりませんが静岡県の川勝知事一人の我儘がリニア工事に反対してきたのかと思っていましたがそうでもなさそうです。かなり深い闇はあるようですね。はたしてこのリニア問題いったいどうなるのでしょうか? ここまで着工しているのでいまさら工事全面中止はありえません。いずれは押し切られて完成するのでしょうけど。


岐阜で井戸水位低下、工事影響か リニアトンネル掘削その3

2024年06月20日 06時42分59秒 | 日記
 今回の報道では、他県の工事個所近辺で井戸が枯渇したという報道がありました。そしてその後の報道では工事をすぐにストップさせて井戸や池からの漏水工事をすぐに始めたと報道されました。しかしなんだか極めて迅速すぎる対応に「さすが」と思うよりむしろ世の中の批判が出る前に「慌てて大急ぎで」対応しているという印象がぬぐえません。
やはり今後は大井川の水量も減少するとか、大井川周囲の井戸が枯渇するかもしれないという可能性もふくらんできた印象です。
 リニア工事と渇水の直接的因果関係については、いまだに調査の最終結果は発表されていないため「可能性はあるものの原因と断定できない」ということになります。しかし工事を中止させ渇水工事が開始されました。「認めていないけど補修はうちでするよ」と前例のない迅速さですね。
 これはまさにワクチン接種による副反応の問題に似て、直接原因と断定するには難しいが補償はしますよと言うのに似ているかもしれません。ワクチン接種と同じようにこのリニア開業で国民の多くの人の恩恵がなければ事業の本質が問われるところです。

岐阜で井戸水位低下、工事影響か リニアトンネル掘削その2

2024年06月18日 06時02分58秒 | 日記
 静岡県の大井川の水量が漏水により枯渇するかもしれないという主張で当時の静岡県知事がリニア工事に反対し続けていました。しかし一部の意見では、静岡県だけリニア駅がなく、もし通過地点に駅を作ってもあまりに過疎地のため静岡県には恩恵がないと言われています。また大井川流域にある工事に反対する各企業団体からの集票を視野に入れた主張だったのかもしれないとも言われており、何が本当かわかりにくかったです。
一方、静岡県の反対でリニア開業が遅れるという論調で報じられていましたが、実際は他の県でも工事が遅れているところが複数個所あり、静岡県だけで遅れるわけでもなかったようです。でもマスメディアではあまり他県の進捗状況を報道することはなくいかにも静岡県だけがごねているような印象でした。

岐阜で井戸水位低下、工事影響か リニアトンネル掘削その1

2024年06月17日 05時52分27秒 | 日記
5/14(火) 22:26配信 KYODO
 JR東海は14日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を行っている岐阜県瑞浪市で、井戸など14カ所で水位の低下を確認したと明らかにした。他に地下水に影響を与えるような工事は行われていないため、同社はトンネル掘削が影響した可能性があるとしている。掘削工事は今後も慎重に続けるという。  同社によると、計32カ所の水源やため池、個人の井戸を調査したところ、うち14カ所で水位が低下し、一部は使用できない状況であることが分かった。  昨年12月と今年2月中旬、瑞浪市大湫町でトンネルの掘削中に湧水が発生。2月下旬、同社が設置している水位観測用の井戸で低下を確認したのを受け、調査を行った。

美容室の倒産、過去10年で最多ペース 「淘汰進む可能性高い」 その3

2024年06月15日 06時08分20秒 | 日記
 美容業界はかなり生存競争が大変そうです。しかしながらその生き残りをかけてのポイントを見てみると何故か医療業界にも通じるような感じです。もちろん比較の対象にはならないのかもしれないが、開業医が増えていく中、患者さんの確保は重要なことです。周囲における閉院の話は時々耳にします。患者さんも昔ほど一つの医療機関には固執しないようですが、これはやはり選択肢が増えたせいでもあるのでしょう。 医療費は国で決められた価格設定ですので日本全国どの医療機関でも同じであって変えることはできません。患者さんが医療機関を選ぶポイントは高い安いではなく医療サービスの善し悪しと言うことになるのでしょう。そして美容業界で言われる「技術力や接客力に加え、ブランディング力もますます問われる」とありますが、これも医療業界に通ずるものだと思われます。昔の頃のように医学の勉強さえしていればいいという時代はとうの昔に終わっているようです。経営学を十分に知らないと難しいようです。自身も医療サービスの向上に努めます。

美容室の倒産、過去10年で最多ペース 「淘汰進む可能性高い」 その2

2024年06月14日 05時40分52秒 | 日記
毎日新聞
 コロナが「5類」に移行した23年以降、客足は回復しつつあるが、多くの業界同様に円安の加速や物価高、人手不足が経営を直撃。融資で急場をしのいで倒産を免れていた美容室もいよいよ経営難に陥ったとみられ、23年は倒産件数が91件に上り、今年に入って増加傾向が強まっている。
 美容室は比較的参入しやすい業種とされ、店舗数も多いため、同業者間の競争が激しい。料金の値上げでコストの転嫁を図るが、サービスが値段に見合わないと判断されれば顧客離れを招く。
 東京商工リサーチは「技術力や接客力に加え、ブランディング力もますます問われる。集客につながる強みを持たない美容室の淘汰(とうた)が進んでいく可能性が高い」と指摘している。


美容室の倒産、過去10年で最多ペース 「淘汰進む可能性高い」 その1

2024年06月13日 06時05分21秒 | 日記
毎日新聞
 美容室の倒産が過去10年で最多となる公算が大きくなっている。東京商工リサーチの調査によると、2024年1~4月の倒産件数は46件となり、前年同期と比べ約1・5倍。このペースが続けば19年に記録した年間105件を上回りそうだ。
 美容室の年間倒産件数を見ると、15~17年は70件前後で推移していた。18年に95件に上昇し、19年には105件となった。
 新型コロナ禍では、在宅勤務やテレワークの広がりに加え、感染リスク回避のため顧客が来店を控えるなど厳しい状況にあった。しかし、政府の実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)に支えられ、20~22年の倒産件数は70件程度に落ちついていた。

「結婚前提」供述も交際の形跡なし 容疑者、一方的に好意か 東京新宿の女性刺殺 その4

2024年06月11日 05時57分36秒 | 日記
 どう考えても被害者、加害者ともに度が過ぎた結果がこうなったのだと思います。疑似恋愛が行きつく先の詐欺まがいの事件です。TVのコメンテーターも、おそらくこういう結果が訪れるであろうと思っているはずでしょう。
 しかし口をそろえて(ステレオタイプで)殺人に至った犯人の思考背景をコメントするだけです。この殺された「頂き女子」の行動について是非を問うコメントはありませんでした。この詐欺まがいの行動についてこそコメントが欲しかったんですけども。それはたぶんメディアのコンプライアンスの問題でしょう。事件の誘因となった彼女の行動については、殺害されている被害者として言及されないのかもしれません。でもなんだか口裏を合わせたようにみなそのことには触れようとしないのは何か不自然でした。昨今のメディアコンプライアンスには疑問も感じます。

「結婚前提」供述も交際の形跡なし 容疑者、一方的に好意か 東京新宿の女性刺殺 その3

2024年06月10日 06時22分34秒 | 日記
 そして金品の返済をもとめ連絡を取ろうにも、もしとれなければ相手を探し出そうとしますが、これをストーカー受けたと告発すれば警察によって自身の身を守れるのでしょう。これではよけい相手の怒りは増幅するはずです。どう考えても現代では「頂いたもの勝ち」の感がありますが、でもこれではいつ「いただき女子」の身に危険が降りかかってもおかしくありません。今回、人を殺めるという行為こそ許されませんが、詐欺まがいに金品を巻き上げるだけ巻き上げられて、そしてあげくはストーカーに仕立て上げられたなら、このような結末になることは予知できたと思われます。痛ましい事件ですが被害者、加害者どちらも「度が過ぎた」ということでしょう。残念です。