吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

テーマパークでの水掛イベント その4

2013年07月31日 06時04分41秒 | インポート

 どちらも表面上は似て非なるものである。しかし多くの人たちがこの辛い仕打ち?を甘受しているというよりも、自ら進んでしかも喜んで受けていることが奇妙なのである。水掛ショーであるが、あまり木陰のないテーマパークでは入場者への熱中症対策が難しい。この対策が、もしも観客の頭に水を掛けてしまおうという逆転の発想から出てきたものであるとしたら大したものである。猪木の闘魂ビンタにおいても、これ一発で闘魂が注入されて今後の人生において継続して精神性が高揚できるなどと言うわけではない。これも一種のマジックのようなものである。・・・・まあ、このようにいろいろコメントしたが、実は昔の現役時代の猪木の試合は良く観にいった。会場で「1、2、3、ダー」もさんざん一緒にやった。一番奇妙なことは、たぶんテーマパークにおいてもそうであろうが、猪木の闘魂ビンタ注入の待ち列があったら今でも自分はその列に並ぶであろうことである(笑)。まあ一種のマインドコントロールのようなものだ。まだ解けていない?


テーマパークでの水掛イベント その3

2013年07月30日 06時11分14秒 | インポート

 知らない人から突然水をかけられるのは嫌でも、このようなイベントでキャラクターに水をかけられてずぶ濡れになるのは楽しいようである。しかもショーの最中は観客全員が笑顔で大乗り状態なのである。TVのニュースでそれを見ていて思い出した。アントニオ猪木の闘魂ビンタとの共通性である。知らない人からのビンタなどとんでもないが、猪木が行なうビンタは「闘魂注入」なのである。受けたものは「ありがとうございました」と礼を言う。これも水掛ショーのいい席を取るときと同様で、ビンタを受けるためにみんな列を成してまっている。みな一種厳かな儀式のように全員がそろってトランス状態のようである。もちろん水掛とビンタは方法論的な違いはあるが、どちらも本来は不愉快な行為を受けるわけである。それが享楽として甘受したり、あるいは自身の精神性を高揚できるものへと昇華できてしまっていることに奇妙な感じがする。


テーマパークでの水掛イベント その2

2013年07月29日 06時02分43秒 | インポート

その水掛イベントのショーの最中は、全員がキャーキャーいって大騒ぎで喜んでいる。全員私服であり特に水着を着ているわけではない。TVのインタビューでは「着替えやタオルなどは用意してきていない」そうである。しかし頭からずぶ濡れ状態でも全員がよろこんでいるのである。この笑顔と喜びようは、急に降ってきたゲリラ豪雨で同じようにずぶ濡れになったときの顔ではない。ずぶ濡れという状態は同じでも、これを楽しいイベントの流れの中で精神状態を高揚させて巻き込んでしまえば、まさにトランス状態のようになってしまう。濡れた観客はインタビューで「このまま、また園内を周って自然乾燥させます」とぬれた衣服に対して不平を言うものはいない。観客を喜ばせて、そして同時に熱中症対策にもなっており、主催者側としてはまさに「濡れ手に粟」状態であろう。うまいことやったものだ。


テーマパークでの水掛イベント その1

2013年07月27日 05時45分16秒 | インポート

 この前、TVでやっていたが、夏場におけるイベントとして、現在スプラッシュ・イベントなるものがなされているとのこと。これは要するに着ぐるみを着たキャラクター達が水鉄砲などをもって、音楽やショーの中で観客に放水するものである。楽しいショーの中で水しぶきをあげて放水される様は聞いただけでも涼しげである。しかもこのような猛暑の最中では、観客の熱中症対策にはうってつけであろう。熱中症対策は十分な水分補給と体表面の冷却が重要である。ところがまさか園内を歩いている入場者に急に頭から水をかけるわけにはいかない。入場者が怒り出すであろう。ところがこのイベントは大人気であり、抽選で参加者の席が決められるのである。当選者の中には「やったぁ~、こんな前のほうのいい席だぁ~」と泣き出している女の子もいる。水をかけて観客が満面の笑みで喜んでくれるなんて、まさに熱中症対策としても一石二鳥である。


防災訓練 その3

2013年07月26日 06時16分18秒 | インポート

「吉田外科」は先代の父の時の医院の名称である。今は自分の代になり「吉田クリニック」に名称をかえてしまったが、変えてもうじき6年になる。ところが会場で司会者からは吉田外科の名前で呼ばれた。まあそれだけ会場は高齢のかたが多く昔の名前のほうが通りやすかったかもしれない。この名前で呼ばれた時、「おいおい今では名称が変っているんだ」という感覚はまったく起きなかった。父がなくなってから一時期、医院を閉院し地域での医療が途切れていた時期があった。しかしそれでも地域の方がこうやって吉田外科の続きで、その息子が継続して開業しているということを周知してくれていたことにとても嬉しく思ったのである。もうじき6年であるが、なんとなく地域で認められてきたのだという感じがしたといったら大袈裟であろうか? でも地域で認められている割には、そんなに患者さんの数は多くはないんだけどなぁ~(笑)。ま ここ巣鴨周辺は医院の数も多く激戦区なので・・・。


防災訓練 その2

2013年07月25日 06時50分11秒 | インポート

 まあ、とりあえず熱中症についての説明と予防法について簡単に説明させてもらったが、とにかく予防が肝腎である。難しいことは言えば、水分の取りすぎは浮腫みがきたり低Na血症になったりもする。また汗でNaが失われるので塩分の補給も大事なのである。しかし高血圧で塩分制限をされている高齢の方も多く、塩分制限している方に塩分取れとか、あるいは水の摂り過ぎに注意しつつ水分を十分に摂れなどと言ったならば、頭がこんがらがってしまうであろう。ここは思い切って、「但し書き」をつけずに「とにかくマメに水分摂取してください。それだけで結構です」と話した。ただでさえ高齢になれば渇中枢の老化からか、口渇を感じにくいといわれている。自分で感じるよりも「少し水分多目に摂りすぎたかな?」と思われるくらいでちょうどいいのだと思っている。しかし今回、「吉田外科さんが・・・」と紹介された。


防災訓練 その1

2013年07月24日 06時31分01秒 | インポート

 この間の休日の朝のこと、近くの消防署で町内会の防災訓練が行なわれた。町内会もだんだん高齢化しているようであるが、役員さん含めてなかなか皆さんお元気である。区の職員の方の防災についての講演があった。自助、共助、公助の三原則の説明がなされた。また昔はよく言われていた「地震だ、火を消せ!」ということは今では行なってはいけないそうだ。というのは今の都市ガスなどは大きな地震があると安全スイッチが働き自動的に消火するのだそうだ。地震時の怪我の多くが、この火を消すという初動で受傷していると。昔、覚えた標語が今ではしてはいけないことだと知って驚いた。なかなかためになった。会場から司会者に「熱中症のときの対応はどうするのですか」という質問が挙がったが、司会者は会場を見渡して「あっ、今日、会場に『吉田外科さん』がいらしていますので、伺ってみましょう」とこちらに振られたのであった。


今でしょ?

2013年07月23日 06時55分49秒 | インポート

 先だって、小学生のお子さんがワクチンを打ちに親御さんと訪れた。本人はケロッとして元気であるが、熱が37.4℃であり咳をしている。ギリギリ37.5℃以下なので打とうと思えば不可能ではない。しかしその後、高熱になることも心配されたので、急性期疾患の罹患中ということでワクチン接種は延期することにした。「ちょっと今風邪をひいているみたいなので大事をとってワクチンを打つのは延期しましょう」といったところ、いきなり患児がドヤ顔でこういった。「えっ今日やらないの? 注射はいつ打つの? ・・・・今でしょ? 今でしょ!」 びっくりした。今はやりの予備校教師のギャグである。 TV映像と同じようにドヤ顔であるので、「え~っ、そんなに今したいの? じゃあ、注射していくかい?」と聞いたら、「あっ、いやっ、やっぱ今度でいい・・・」と。やはり子供は子供である。注射は嫌なのである。ただ「今でしょ?」ギャグをやっただけなのであった。紛らわしいったらぁ~(笑)。


いやはや猛暑 その8

2013年07月22日 06時13分20秒 | インポート

 夏場の水分補給は重要である。冷たくキンキンに冷やしたビールなどを喉を鳴らして飲むのは最高の幸せかもしれない。しかし冷たい飲み物は喉越しがよく、とても飲みやすいのであるが、実際は胃腸が冷えて体調管理にはよくない。救命センター勤務時代は意識がなく体温が40℃以上にもなった最重症の熱中症患者をよく診療したが、このような場合は人工呼吸器管理しながら胃や膀胱に入れたカテーテルから冷水の注入回収を繰り返して内臓も冷却したのである。まあこれは特殊な治療であり通常は内臓を冷やすのは当然健康上よくない。クーラーや扇風機などでそこそこ体表面は涼しくしても内臓は温かく管理するのがよいので、飲料水は冷えていないものが本来はいいのである。さてこれからの季節、熱中症で脱水になった患者さんと同時に、クーラーや冷たいものの飲みすぎで内臓を冷し体調を崩した患者さんがこられることになるだろう。身体を温めるには漢方薬がいい適応のようである。


いやはや猛暑 その7

2013年07月20日 05時48分08秒 | インポート

一時期、東京の水道水はカルキや塩素くさくてとても飲めたものではなかった。しかし最近ではほとんど臭いもなくなり、わりとすっきりとしたのみ口になったようである。よく考えれば(考えなくても明白なのであるが)、江戸時代からずっと川の水を飲んでいるのである。神田上水や玉川上水などは自然河川を源流として人工的に敷設された川である。江戸の川柳には長屋の上水に鮎が紛れ込んでいて、ああこれは得したという唄があるくらいである。現代では濾過機にかけて、そして化学処理をして衛生的に処理しそしてなおかつ臭いがないようにして家庭に供給されている。スイスや北欧を除くヨーロッパ諸国ではtap waterが飲めない。フランスなどでは石灰分が強すぎるようである。最近、日本でも「なんたら天然水」などと水が売られており、それが市場を形成している。しかし日本はやはり水の美味しい国である。夏場に蛇口を全開にして落ちてくる水流から直接がぶ飲みするのはやはり気持ちのいいものである。


いやはや猛暑 その6

2013年07月19日 05時54分27秒 | インポート

 大昔、清涼飲料水があまり出回っていない頃は、結構水道水をよく飲んだ。麦茶にすることもあったがそのまま蛇口から流れる水を顔を横にして直接飲んだものである。小学校では夏休みに入る前の注意で「生水は飲まないよう注意しましょう」などといわれたことを覚えている。でも今になっても「生水」とはどの水のことを言っていたのだろうと疑問は解けないままなのである。当時でも巣鴨の上水道普及率はかなり高かったと思うが確かに近所にも井戸はあった。ハンドルバーを上下に動かし手動で汲み上げていたが、出てくる水は柔らかくて美味しかった。これが学校でいう「生水」だったのだろうか? あるいは水道水でも沸かさなければ生水というのだろうか今でも謎である。まあ当時は何を飲んでも下痢をした記憶はない。少なくとも井戸水のほうが冷たくて美味しかった記憶だけは残っている。それから数年して近所の井戸はなくなった。


ところで・・・ その3

2013年07月18日 06時28分59秒 | インポート

 8月より長寿健診が始まります。7月下旬辺りより漸次、お知らせの書類が区から各個人の方に届くと思われます。どうぞもれなく受診くださるようお願い申し上げます。それから重ねてのお願いですが、別途、区では各種「がん検診」も行っています。これらももれなくお受けになるようお願いいたします。区の通常の健診だけでは、(前立腺癌検診をのぞき)、がん検診は含まれておりません。「毎年、区の健診うけているから、すべてのがん検査もきちんと行われているものだと思っていた」という患者さんが複数名いらしたのでご注意申し上げます。採血一つですべての癌の存在診断ができるわけではありませんのでご注意ください。


いやはや猛暑 その5

2013年07月17日 06時31分32秒 | インポート

 今年は梅雨明けが早く雨らしい雨もなかった。おかげでダムの貯水率が50%前後と、これから夏本番が始まろうとしている時期には、とても少ない状態であり憂鬱である。大昔、都民の水がめは多摩川水系の小河内ダムだけであった。小学生の頃のある夏、ものすごい渇水で断水が続いた。給水車が都内にでてはバケツで水をもらいに行く姿が報道された。また毎日のようにダムの乾いて干からびた湖底がTVで映されては子供心に水不足はこんなにも辛いものであると刷り込まれた。おまけに小学校では節水標語まで作らされた。「水を大事に使いましょう」とか「蛇口の栓はシッカリ閉めましょう」なんていうのは生易しいほうで、確か表彰されたような標語に「水の一滴、血の一滴」などという派手なものもあった。いかにも「欲しがりません勝つまでは」的な切羽詰った標語であり、今でも自分が覚えているほどのインパクトであった。あの頃と比べても水道使用量は格段に増えているだろう。またあの時の辛い夏が再来するかもしれないと思うと早い梅雨明けは恐怖なのである。


いやはや猛暑 その4

2013年07月16日 06時00分17秒 | インポート

氷で思い出したが、自分が小学生の頃はうちの医院の向かいに氷店があった。父がここ巣鴨に開業したての頃は冷蔵庫などはあまり普及しておらず、氷の塊を入れた冷蔵庫が全盛だったようである。この重さ数kg以上もある大きな四角い氷を買うときは、たぶん当時は何貫目といった単位で売られていたのだろうが、荒縄で氷塊をしばってお客はそれをぶらさげて持ち帰っていた。この氷塊を切り出すのは、大きなぎざぎざの刃がついた鋸で「シャッシャッシャッ・・」と音をたてて手際よく小分けにされて切り出されていた。製氷室から出された大きな氷塊を小分けに切り出す様は圧巻であった。鋸を引くたびに氷クズが煌めきながら飛び散った。そしてこの煌きと氷を切る音が自分の夏の風物詩になった。「シャッシャッシャッ・・」 この音を聴くたびに涼味を感じるのは学童期における自分への刷り込みによるものであろう。今の子供がこの音を聴いても涼味を感じるわけがない。時代はかわる、である。


ところで・・・ その2

2013年07月13日 05時22分14秒 | インポート

 実は昨日7月12日は人間ドックの日でした。いろいろな「日」がありますが、さていよいよ「海の日」ですね。もう海に行かなくなって何年になるんでしょうか? 昔は毎年海水浴が楽しみだったものですが何故か足が遠のいています。今、急に行ったら絶対日焼けによる皮膚ヤケドになりますよね。あれも嫌ですけどもっと嫌なのが海水浴場までの交通渋滞。そして現地での「芋洗い」状態にもウンザリします。こんなことが足が遠のいた理由なんでしょうか? もっともな理由はメタボ体型を晒したくないからかも?(笑)