吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

11月も終わり

2015年11月30日 05時58分00秒 | 日記
 11月も本日で月末です。
 とりあえず特定健診、長寿健診、福祉健診は本日までが期限となっております。

 未受診者の方は12月や1月も受診できるのですが事務処理の流れが異なるため結果の返送がかなり遅れるようです。

 普段おかかりの方でも定期的に心電図や胸部レントゲンをおこなっていない方もおられます。是非ともこれを機会に受診されるよう。

 また特定健診等は「生活習慣病」のみの健診です。
 がん検診はまったく含まれていませんので、別途区のがん検診を受診されてください。

ファストフード店にて

2015年11月28日 06時10分27秒 | 日記
 昨日家族が、某ファストフードのハンバーガー店へ行った。
 自分が過去に経験したのと同じ経験をしたというのである。

 それはレジ前が人だかりでどこが注文の列の最後尾なのか、あるいは注文後の人待ちの一群なのかが分からないくらい混沌としていたというのだ。

 これは自分も経験したが、並んで(並んだつもり)で待っていたら、後から来た人が一番前にいって注文をしたら平気な顔をして店員がそれを受け始めたことがあった。

 きちんと列の管理をするのは店の責務だろうと思うのであるが・・・。

 しかしながらクリニックでも順番は厳密に管理しているつもりであるが、時に処置の内容や疾患の緊急度によって順番が前後することもよくある。

 患者さんから「私の方が先でしたよ」と言われたこともあったがこれはやむを得ない。
 ファストフード店と医療機関は異なるのでご理解いただくしかないのであるが、それでも順番の管理に無頓着なファストフード店はどのようにこの問題を捉えているのか知りたいところである。

インフルエンザ患者

2015年11月27日 06時44分10秒 | 日記
 今シーズンは実はすでに9月の段階で当院で一人発症しております。
 9月の段階で豊島区の長崎地区の学校、幼稚園で散発的にA型が発症しておりました。そのとき当院でも中学生に感染が確認されました。

 以後、その感染は終息をむかえ、しばらくは落ち着いていましたが、昨日高熱を出した方からA型が確認されました。

 これからいよいよ本格的なインフルエンザ発症の波が来そうな感じです。
 くれぐれも、うがい手洗い、インフルエンザワクチン接種をお願いいたします。

今月で特定健診は終了

2015年11月26日 06時50分59秒 | 日記
 このところ急に寒くなりました。
 気温が8℃を下回らないと紅葉もしないということですが、そろそろ紅葉も本番になってきそうな感じです。

 さてインフルエンザ予防接種の方も多く来られておりますが、シーズン到来と言ったところです。
 特定健診、長寿健診、福祉健診は11月一杯で終了になります。

 未受診者のかたはとりあえず12月、1月まで受診できるのですが、事務処理が通常の流れではなくなるので結果がでるまで時間がかかるようです。

 ぜひ期限内に受診されるようにしてください。

猫だまし その4

2015年11月25日 05時32分48秒 | 日記
したがって今回の白鵬の行なった姑息な「猫だまし」は品格に欠け、横綱という「別格位」である立場の者が行うものではなく、まさに横綱の資格要件から逸脱した行為であったということになる。

杉山氏や中澤氏であれば、白鵬に対しきっと心の中で「引退勧告もの」であると考えているに違いない。彼らの相撲論、相撲観にはとにかくブレがないのである。彼らの言う「相撲は格闘技ではありません」という言葉は自分にとって目からウロコであった。

相撲とは日本古来の神事に基づいた伝統芸能に近いものであり、いろいろなしきたり、儀式を踏襲することが重要であると理解している。その中での横綱という資格要件の捉え方は普遍性があり、「型破りな横綱」などはあってはならないのである。

よって残念ながら朝青龍もそうであるが、過去に部屋のおかみさんに暴力をふるったという横綱双羽黒などもすべて引退いただいているわけである。まあ横綱を演ずるのは窮屈である。それが嫌ならやめていただくしかないのが大相撲だと理解している。


とにもかくにも、世の中の意見で4割以上の人が「横綱が猫だましをした? いいんじゃないの」と、とんでもない誤解しているところは極めて歯痒いところである。

猫だまし その3

2015年11月24日 06時31分05秒 | 日記
 杉山さんは言っていた。過去に何かの解説をしている最中「大相撲とは何か」について語っていた時のことである。 「・・・そうじゃないんです、大相撲は格闘技という範疇のものではないんです。大相撲は神事であり、唯一無二で比較するものがありません。相撲という様式の中で決められた約束事を守ることが大相撲なのです。格闘技の要素はありますが、それがすべてではありません」と言っていた。明確な解説である。昔から大相撲にはいろいろな儀式やしきたりや様式がありそれを踏襲することが大相撲であり、格闘技であるという要素はその中の一つにすぎない。つまり勝てばいいのではない。特に横綱は「別格」であり「実力、品格抜群」という資格要件があり、その役を演ずることができなくなれば引退なのである。

猫だまし その2

2015年11月21日 05時59分54秒 | 日記
 横綱とは、位で言えばchampionではなく、その上の別格であるgrand championなのである。昔は、大関が最高位であったが、それよりもはるかに上で実力抜群、品格を備えたものが横綱になれるのである。横綱はいつも勝つことが義務付けられている。実力だけではなく品格も重要である。どんな態勢になっても受けて立ち、そして勝つことが要求される。たとえ相手に先につっかけられても受けて立って、そして勝つことが義務付けられているのである。不利な態勢でも慌てずに相手をやりこんでしまう実力と平常心を持っていないとならない。つまり姑息であってはいけないのである。この「資格要件」を満たさなければ横綱をやめなければいけないのである。この資格要件を守ることが大相撲の約束事であり様式美なのである。

猫だまし その1

2015年11月20日 06時26分00秒 | 日記
 大相撲九州場所10日目、横綱白鵬VS関脇栃煌の対戦で白鵬が「猫だまし」という奇襲で勝利した。これは立ち合い後のぶつかる直前に相手の眼前でポンと拍手をし、相手に目くらましをさせた隙に自分を有利な態勢に持ってくるというものである。
もちろん相撲関係者は「横綱がとんでもない奇襲」をしたと非難した。ところがTV情報番組の街頭インタ ビューで「横綱の猫だましの是非」のアンケートを取った結果、NOが55%、YESが45%という結果が出た。
自分が驚いたのは、「横綱が猫だましをしてもよい」と考えている人が45%もいるということである。大相撲解説者の杉山邦博氏や中澤潔氏に言わせれば「とんでもない」と怒り出すであろう結果である。自分も彼らの理路整然とした大相撲観を何度も伺ったことがあるがまさに正論であると考える。
 横綱は絶対に「猫だまし」をしてはいけないのである。

同級会

2015年11月19日 06時05分52秒 | 日記
 この前の日曜日、大学時代の同級会が行われた。地方から出席するものもいるのでそう頻回の開催ではない。卒業以来の再会のものもかなりいた。不思議であるが、卒後数十年(にもなるのだが)、その空白期間はすぐに省略され、きのう部室で話をした続きをしているような感覚になったことである。若いころの交流とは不思議なものである。遠慮がいらない。これが当時学生から数年が経過し社会人になってからの知己との再会の場合では、なぜかしらどこかに遠慮がある。この差はいったいどこからくるのであろうか? さて100人いた同級生のうち1/4の人数が集まった。結構な人数であった。同級生の一人が麻布の老舗蕎麦屋の社長をしているので会場はそこになった。まあ彼も医者と社長業の兼任は大変そうである。
しかしながらすでに100人のうち6人が亡くなっている。もうそんな年齢なのかとさみしい限りである。各人の挨拶スピーチでは自分が深刻な病気を持っていても、それを自分の「病気自慢」として話してしまうところが、さすが医療関係者ならではと感じた。 
帰り際に同級生の一人が「次回会える日のことを思うと涙ぐんでしまう」といっていた。そうである、やはり健康が一番なのである。

小6生徒の大麻吸引 その3

2015年11月18日 05時17分07秒 | 日記
 この小学生が「麻薬→人生めちゃめちゃ」と連想的に理解しているのであればそれはそれで微妙にニュアンスが違うであろう。もっとも小学生に薬理作用まで理解させた回答を期待するのは無理かもしれない。それならば「法律で認められていないからやってはいけない。日本は法治国家なのでルールに従うべき」と理解してもらうしかないと思うのだが・・・。
昔、勤務医時代に患者さんの管理で「麻薬系の薬を使います」と家族に説明すると、時に「えっ、麻薬・・・ですか? 大丈夫なんですか? 他に方法はないんですか?」と訝しそうな表情で聞き返してくるご家族もいた。「麻薬? それはダメです。人生がめちゃめちゃになります」と述べていた小学生が、もしかしてこのようなことを聞き返すような大人になっているとしたら、ニュアンスの違いからきた誤解の産物なんだろうと感じた次第である。

小6生徒の大麻吸引 その2

2015年11月17日 06時10分14秒 | 日記
 医療分野では麻薬は立派な薬物である。全身麻酔の場合にも常用されているし、強力な除痛効果があることから癌性疼痛にも用いられている。激烈な痛みをとってあげられるのであるから患者さんにとっては、本来はありがたい薬剤なのである。
 ところで、この情報バラエティでは街角でインタビューをしていた。小学生へのインタビューである。「大麻吸引を小学生がしていたのですがどう思いますか?」という質問にある小学生が答えた。「それはダメです。人生がめちゃめちゃになります」と。まあ間違った答えではないだろうが、でもきちんと麻薬についての薬理作用を理解したものではないことに一抹の不安を感じた。麻薬で得られる薬理作用は医学の分野では大変有用なのである(呼吸抑制は注意すべき薬理作用であるが)。この薬物自体は悪者ではない。しかし耽溺性があり、そこに付け込んで高額で取引する非合法団体が存在していることが問題なのである。だから法規制があるのである。

小6生徒の大麻吸引 その1

2015年11月16日 05時58分34秒 | 日記
 最近のニュースで小6の生徒が高校生の兄の所有していた大麻を吸引したと報道された。まあなんとも悲惨なニュースである。通常の家庭環境なのかと疑問を抱かざるをえない。さて毎度のことであるがTVの情報バラエティでの報道である。大麻吸引時の症状を述べていた。「めまい、嘔気、嘔吐、興奮、注意力障害、記憶力低下、学習能力低下」など同列で述べていた。麻薬の薬理作用は基本的には鎮静系である。であるからすべての臓器に対して抑制方向に働くはずである。ということは「呼吸数減少、脈拍減少、血圧低下、腸蠕動低下、鎮痛作用」などでありその結果で注意力散漫になったり集中力が低下する。また少し過量になると嘔気嘔吐は見られるであろうが通常量では見られにくいと考えられる。めまいや興奮はこの「down系」の薬剤より「up系」の覚せい剤での特徴である。たまさか麻薬の常用で耽溺状態の場合は、離脱症状の時に不穏、興奮を示すかもしれない。しかしながらTVの報道ではすべての症状を同列で報道していたので誤解のあるところである。

横浜マンションくい打ち偽装 その5

2015年11月14日 06時09分02秒 | 日記
今回、企業側は確かに悪者には間違いないのであるが、例えどんなに正しいことをいっても、とにかく無責任なコメンテーター達に叩かれ続けるのはしょうがない。 朝の診療前の情報バラエティをよくみるが、これらコメンテーターのコメントでは概ね、どう喋るかの方法論が分かった。会社側だとか大きな病院だとかでは最初から悪者になりがちである。そしていわゆる弱者側よりのコメントをしておけばとりあえず間違いはないのである。
まあ 確かに今回のくい打ち偽装での会見では会社側の唖然とした発言もあった。「偽装した当該現場責任者の態度には問題がある。性格的に問題がある」などといかにも他人事のような会見は確かによくない。「すべて下請けの責任で、うちには関係ない」と言いたげである。下請け、孫請けの事業展開では責任の所在が不明確になる。今回のくい打ち偽装は責任の所在の根が深そうである。深くするのは「杭」だけにしてほしい。

 ひとつ不思議なことがある。このくい打ち偽装で徹底的に叩かれている建設業者の事件の直前にも同様な事件があった。つまりマンションで支持層にまでに杭が届いていないというまったく同じような事件である。こちらは何故か最初に少し報道されただけで、以後ほとんどマスメディアは触れていないのである。不可思議・・・。

横浜マンションくい打ち偽装 その4

2015年11月13日 05時54分28秒 | 日記
ではどうやったら彼らの言う「いい会見」「対応の仕方が適切」ということになるのか? たぶん結論は、どのように対応しても「よい」とのコメントはされないのである。つまり、このようなコメンテーターは最初から当該企業を「悪者」にしているので、皆が望むような「悪者退治」のコメントをするのである。そして視聴者も「我が意を得たり」とばかりに同調させられているのかもしれない。何だか水戸黄門のドラマを見ているようである。最初から当該企業を悪役にして(実際悪者なのであろうが)、彼らが懲らしめられるのを見て溜飲を下げ視聴率を稼ごうという図式も考えられる。とにかく最初から批判すると決めているので、「今回の会見は会社側のきちんとした対応・姿勢がわかりましたねー」などと好意的に言われることは絶対にないのである。

横浜マンションくい打ち偽装 その3

2015年11月12日 05時25分37秒 | 日記
 昔、姉○建築士の耐震設計偽装事件があった。国会の証人喚問にまで引っ張り出された事件である。当時のTVに出ていた「業界関係者」とやらのコメンテーターはこぞって「あんな手抜きの設計で工事されたら、大地震で全倒壊する」と強調していた。では数年前の東日本大震災で彼の設計した建築がどの程度倒壊したのか検証したのであろうか? コメンテーターとはいいかげんである。というか無責任である? 今回のくい打ち偽装に伴う会社の対応、発表などを「企業危機管理専門家」とやらがコメントしていたが「まったくあの記者会見での対応の仕方は危機管理がまったくできていない」と言っていた。最近、企業での不祥事の記者会見がよくおこなわれるが、彼らはいつも「対応の仕方が悪い」とコメントする。