吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

夏日

2011年04月30日 07時00分59秒 | インポート

 3月はじめには東京も雪が降りました。あれからまだ2ヶ月もたっていないのにもう夏日になっています。かろうじて桜がさいてあっという間に散りましたので、とりあえず春があったと思いますが、それにしても短かったですね。さてこれから夏に向けて本格的に節電対策を考えないといけないでしょう。電子カルテを導入しているクリニックでは計画停電ならまだしも、突然の停電は致命的です。ヘタをするとバックアップデータに不具合が生じる可能性があります。電力会社へのお願いですが、突然の停電の可能性が少しでもあるなら、早めに計画停電にしてほしいです。夏場は扇風機をたくさん買うしかないですね。 でもこれもフル稼働させたら電気を食うかなぁ?


黄金週間

2011年04月28日 05時55分48秒 | インポート

 新年を向かえバタバタしていたら、あの震災があり気がついたらあっという間にゴールデンウィークです。いまだに大き目の地震も時々あって予断を許せませんが、また多くの方が行楽にでかけるのでしょう。

 今年はどうも朝昼の寒暖の差が激しいのかいまだ風邪をひく患者さんが多いようです。昨日も昼間はまるで初夏のようでしたが夜は突然の雷雨で安定しない天気でした。嗽・手洗いを励行くださるよう。


被災状況 その5

2011年04月27日 07時00分02秒 | インポート

 そのYさんが、今回東北を取材した際、どこかのTV局の取材に出っくわしたそうだ。彼らは黒塗りのハイヤーで被災地に乗りつけ被災者に「辛いですねー」などとインタビューし、画面さえとれればさっと引き上げていくそうだ。そんな姿を横からみると腹が立つそうだ。自分も同感である。その話を聞いたら、自分は大昔の救命センターのドキュメンタリーと銘打ったTV取材を思い出す。そのような取材は自分を安全な位置に置いておいた「上から目線」なのだろう。まあYさんのような取材はじっくり被災者と寝泊りして取材するため、より深い情報がえられるが時間効率が悪い。しかしあのようなTV取材は上っ面だけの内容であるが、リアルタイムでの報道が期待できる。どちらが良いかという問題ではない。でもどちらが信頼できるかという点では自明の理なのである。


被災状況 その4

2011年04月26日 06時01分31秒 | インポート

 まずYさんはクルーやスタッフなどはおらず常に一人であった。まあルポライターであるのでスタッフはいなくても不思議ではない。初対面の印象としてはとっつきにくくて怪しい人。ところが他のTVや雑誌の取材と異なり彼は24時間ずっといるのだ。例えば我々が1週間患者に付きっ切りになっていると彼もずっといる。夜は廊下で仮眠していて患者の入室があると必ず起きてずっと診療を見ていた。つまり我々と同じ生活サイクルを共有して寝食をともにしたのだ。美味しい所だけかいつまんで持って行くTV取材とは訳が違った。この体力勝負でスマートではない取材方法を突きつけられると彼の取材内容は信用せざるをえない。この時からこの男はちょっと普通のマスメディアの人間とは違うなと実感した。見てくれは少々怪しいが嘘がない男であると評価せざるを得なかった。


被災状況 その3

2011年04月25日 06時22分52秒 | インポート

 Yさんの取材は信用できる。大昔、自分が救命センターに勤めはじめたころであるがTVの取材が連日のようにあった。取材クルーが1~2日くらい滞在してちょこちょこっと画面をとって帰っていく。オンエアをみると、ドキュメンタリーといいながら最初から台本があって向こうの台本に合わせた画面や希望するインタビューのみがチョイスされているようだった。自分もインタビューされたことはあるが、たいてい編集されており自分の意図するところが放映されることはなかった。そのため「取材」と聞くと必ずこちらは「あぁまた編集報道ね」と斜に構えるのが常であった。ところがYさんは違った・・・。


被災状況 その2

2011年04月23日 06時59分49秒 | インポート

 そのYさんの取材であるが、廃屋の2階に寝泊りしたそうだが雪が降って猛烈に寒かったそうだ。また廃屋の粉塵や、液状化した乾燥土の粉塵などを吸い続けたせいか咳が止まらないとクリニックを受診したのである。現地では自衛隊の人とよくすれ違ったそうだが、いつも「遺体をみかけなかったですか?」と聞かれたそうである。実際に現地に行った人ならではの生臭いエピソードである。彼らの活動は本当に地道で辛く、しかもそれを黙々と継続しているとのこと。このYさんをして「俺の人生で一番多く、他人に対して『ありがとうございます』を連呼してしまったよ」と・・・。TVニュースでも自衛隊の活躍は伝わってくるが現地での活動には本当に頭が下がる。「暴力装置」などと揶揄した某は自己反省すべきであろう。とにかく今は彼らの活動がなければ復興にも着手できない有様だそうだ。


被災状況 その1

2011年04月22日 06時54分05秒 | インポート

 うちのクリニックの患者さんでルポライター兼、作家のYさんという方がいる。患者というよりも実は自分が救命センターに勤務時代に取材に来た時からの付き合でもう25年になるだろうか? ついこの間、東北大震災の取材と知人のお見舞いも兼ねて石巻にいってきたそうだ。テレビのニュース画面で被災状況は予想はしていたそうだが、実際目の当たりにすると現状の劣悪さに愕然としたそうだ。まだライフラインもまったく回復していないそうで「復興」という言葉がまだ白々しく感じるそうだ。TVでは復興しつつある地区のニュースが多いような印象もあるが、実は大半は壊滅して瓦礫の街の様子である。大きな余震もまだまだ続いており災害は今だ現在進行形なのである。


また達人か?

2011年04月21日 06時47分10秒 | インポート

 この前の休日に池袋に買い物に行った。歩道はそこそこの人出であったが前から初老とおぼしきご婦人の乗る自転車が歩道を走行してきた。自分の前にきたのだが一向にすれ違う気配がない。残り1mくらいでこちらに気がついたのかいきなり彼女はベルを鳴らした。そして私と衝突したのだ。ベルをならさないでブレーキをかければ衝突は回避できたはずである。つまり最初から彼女は歩行者をよけるつもりもなく、また停車するつもりもなかったことになる。場所は歩道上であるので歩行者が優先のはずである。さて衝突直後にまた驚いた。私が「ブレーキかければいいのに・・」といったら、彼女は横に佇んでいる無関係な高校生を捕まえて、「ちょっとあんたが歩道のそんなところに突っ立っているからぶつかったじゃないの。どうしてくれるのよっ!」と・・・(無茶苦茶な論理である)。そして私の顔を見ることもなく、その高校生にブツブツ文句をいいながら颯爽と?走り去ったのだ。その高校生も何が何だか分からずポカンとしていた。世の中には人生の達人がいる。きっとこのご婦人もそうだろう。もし直下型地震がきて都内が壊滅しても、きっとこのご婦人だけ生き残れるだろうと久々に清々しい気持ちになった・・・。


てんかん発作

2011年04月20日 07時09分00秒 | インポート

 クレーン車が小学生の列に突っ込み6人が死亡した事故である。当初より「居眠り運転」と報道されていたが、出発後1分で居眠りをするとはとても考えられず、きっとてんかん発作であろうと考えていた。今朝の報道では「てんかん発作の薬を飲み忘れていた」と供述がありやはり思っていた通りであった。ただ1回飲み忘れていても急激に血中濃度はさがらないので、いきなりこんな重度の発作が起こるとは考えがたい。数日間服用していなかったことも考えられる。

 それにしても、結果的にてんかん患者さんが起こした事故である。今後、同病を持つ他の患者さんが、社会的不利益を被らないよう慎重に対応する必要がある。


水だけでも?

2011年04月19日 06時59分10秒 | インポート

 昨日、医学雑誌を読んでいたら変形性膝関節症の記事があった。この疾患は老化現象の一つであるが骨が老化し関節軟骨が磨り減って膝が痛む病気である。当然体重のある人のほうが膝に負担がかかり悪化しやすい。この雑誌の治療法の最初のところに「減量」とかいてある。いかに体重を減らすことが重要であるかが強調されている。しかし解説を読むと、「しかしいくら指導をしても『私は水を飲んでも太る体質だ』と軽く受け流されるのが普通である」と半ば自棄的に書いてあった。同感である。糖尿病や高脂血症でいくら減量を促しても「体質で痩せられない」と言い訳をしてダイエットしない患者さんが多く閉口する。被災地の人で水だけで太っている人はいないと思う。そんな「体質」などどう考えてもない。三食食べられることの喜びを実感している。


地震後の診療のお知らせ その24

2011年04月18日 06時43分22秒 | インポート

4月28日(月)

 本日も通常通りの診療を行います。

 一昨日から日差しが強く夏日になっています。紫外線は今頃から6~7月までが一番強いといわれていますので紫外線対策は忘れないように。夏日といえば今年は被災地でツツガムシ病が流行するのではといわれています。衛生対策、感染を今から考慮したほうがよいでしょう。


震災復興税

2011年04月16日 07時01分46秒 | インポート

 リーマンショック以来、日本の不況は続いている。大量解雇、就職難であるところに今回の大震災で東北にある各企業の工場や一次産業も壊滅状態である。世の中自粛ムードのところに原発事故の節電にも追い討ちをかけられている。これでは景気回復どころか今後、日本では未曾有の経済の壊滅状態が起こりうるであろう。そこへきて政府は「国民のみなさんに平等に痛みを分かち合ってもらうべく震災復興税を・・・」といっている。もちろん気持ちは分かるし、だれも納得はするだろう。しかし今後来るであろう大不況というか経済壊滅状態のところに新たに震災復興税を賦課したら、本当に日本は崩壊するような気がする。税金制度を新たに導入していくのは誰にでもできる。何とか上手く財源を確保できないものだろうか? 仕分けはどうなったんだぁ~??


風流桜酒

2011年04月15日 06時58分19秒 | インポート

 先日、患者さんから聞いた。飛鳥山公園の桜の下のベンチで花見をしたそうだ。持参した好物のワンカップを開けて飲んでいたらカップ酒の中に桜の花びらが2片・・・。「ほぉ~これは風流な・・、春から縁起がよさそうだ」 指で摘まんで捨てるのも無粋。しかも茶柱のような縁起物のような感じがしたのでそのままゴクリと飲み干した。ところが花びらが喉の奥に張り付いて次の瞬間から激しい咳が止まらなくなった。それは数分間続いたそうだが、周りの人たちも少し様子がおかしいのか?と時々自分を見遣るのだ。ほどなくして自然とおさまったそうだが、「震災もあったし今年はついてない」と外来でこぼしていた。「桜の花びらでは窒息しないのでまあいいじゃないですか」という自分の言葉も白々しく、何のなぐさめにもならなかった・・。すみません。

(このエピソードはご本人の許可を得て掲載しています)


マンション建築

2011年04月14日 06時28分52秒 | インポート

 うちのクリニックは白山通りと地蔵通りの間に位置している。白山通りは現在拡張工事をしているが、拡幅されるとなにやら建築基準法にみあうのか高層マンションが建てられるらしい。したがって白山通りは現在マンション建築予定が目白押しのようだ。自宅近くでもいくつか予定されているが、日照の問題、ビル風の問題なので周辺住民と紛糾している。

 町内の高層ビルの話であるが最上階が最近売りに出されたようである。高層階はいつもわずかに揺れているそうであるが、今回の震災のときは通常の家屋よりかなり揺れたそうである。耐震建築なので心配はないと思うのだが、地上の揺れより大きいと確かに不安は募るかもしれません。


地震後の診療のお知らせ その23

2011年04月13日 06時56分41秒 | インポート

4月13日(水曜)

 昨日は近所の高校の健診にいきました。保健室に数十名の生徒がいましたが、突然「ウィーン、ウィーン、ウィーン、・・・」と一斉に携帯電話が鳴りました。緊急地震速報の着信音なのですが、あれだけ多くの携帯が一斉に鳴り出すと、これからくるであろう地震よりも、あの音量にびっくりしますね。

 さて本日は昼間に介護認定会議にでかけます。今年度が始めてなので気分一新して臨みたいのですが、これが結構しんどい会議なので・・・。フゥ~・・・。