吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

パチンコ店は安全なのか? その3

2020年07月31日 05時59分16秒 | 日記
 ただパチンコ店が完全に安全かといわれるともちろん決してそうとも言い切れない。密着しすぎる人との距離はやはり危険である。また1時間に6-10回室内換気が必要と言われるが、その規定の適用は店舗面積により異なる。つまり換気していない店もあるが客側にはわからない。
 パチンコは世の中の通常規範からみると「博打」である。これで身を持ち崩す人もいる。しかも世の中「一斉自粛」のときに最後まであまり協力しなかった業界である。やはり不道徳そうで不健康そうでありイメージ的にはあまりよくない。あの時は確かに感染形式、感染経路、感染確率もはっきりしない時であったので「一律自粛」の政策はしょうがなかった。しかしデータがそろってくると案外、密でありながら徹底的に個々の世界に入り込む空間はあまり感染しないのでは?とも思ってしまう。
 大音量の音楽と大音量のパチンコ玉の流れる騒音の中で、恐ろしいほどに密接した多人数の「寡黙な集団」というのは、確かに異様であり不気味であり常識の及ぶところではない。
 安全なのかもしれないがお勧めできる空間ではない。

パチンコ店は安全なのか? その2

2020年07月30日 06時28分01秒 | 日記
 パチンコはリズムである。ついているときに中断するとリズムが狂う。なのでやめないのである。自分の後ろに人が倒れていて心臓が止まっていようとも・・・である。
 つまりパチンコ店は隣客の肩が触れるほどの密着空間であるが、隣で、あるいは後ろの狭い通路で他人が何をしていようと関係がないのである。自身は盤面との戦いに集中して博打しているのである。したがって三密にありがちな「近い距離での会話」はまったくない。
 しかもどうやらもともと法規で「1時間に6-10回室内換気ができるような空調を設備すること」とあるらしい。となると三密のうち2つはクリアしているのでライブハウスや居酒屋での騒乱のように唾液、飛沫が散ることはないのであろう。あとは使用したパチンコ台をきちんと店員が消毒清掃すればほとんどクラスター発生しないことになる。
 パチンコは博打であり反道徳的、反社会的なイメージがある。しかも今回世の中の協調的な流れである自粛要請に従わなかった業界である。きわめて不健康そうなイメージではあるが、これは盲点であったかもしれない。

パチンコ店は安全なのか? その1

2020年07月29日 06時00分32秒 | 日記
 また第2波が起こるべくして起こってきているが、不思議と三密度の高いパチンコ店は今回もクラスター発生がない。しかしそれはどうもパチンコ店と言う特殊な環境下だからなのかもしれない。
 昔、救急隊員から聞いた話である。パチンコ店で人が倒れたということで通報があり隊員が現場に行ってみると、左右の盤面の間の通路に人が倒れて動かない状態である。しかしその両側のお客は黙って盤面に集中し打ち続けており、だれも自分の背後に倒れている人のことは意にも介してないというのである。隊員が観察すると傷病者は心肺停止の状態である。狭い通路でもあり、まわりの客に協力を要請したが誰も協力しない。通路をあけてもらうために遊戯を一時中断してもらうよう要請してもなかなかどいてくれないそうなのである。

某クリニックのホームページの広告 その2

2020年07月28日 05時57分27秒 | 日記
 この薬は糖尿病の治療薬である。もちろんこの場合の自費診療では保険適応外の疾患にも使用は可能である。実際、他の薬剤で医師の責任の下で、適応症以外の疾患に投与することはよくあることである。
 しかし今回の場合は「やせ薬」と最初から謳っている。つまり適応症云々以前の話で、「疾病」の治療に対して投与されているのではない。もしサプリメントの場合であれば疾患があってもなくてもサプリは医薬品ではないのでいくらでも投与は可能である。
 しかしこれは医薬品である。今回の場合は、疾患がないのにもかかわらず医薬品を目的外投与しているのである。これは問題になるかもしれない。しかも大っぴらにホームページでの広告である。しかもこれは内服ではなく「自己注射」である。現在、患者による自己注射は糖尿病や、蜂や食物アレルギーのショック予防などに認められているが、疾患のない者の自己注射が合法なのかどうかは微妙である。
 きちんと医師の監視下に置いてとあるので健康被害はないと思うが、でもそれはこの医薬品の目的外投与の言い訳にはならないと思うのだが。
 今後、監督官庁から指導が入るかも? ヤバイよヤバイよ・・という感じ。

某クリニックのホームページの広告 その1

2020年07月27日 06時24分31秒 | 日記
 2020年5月26日 10:13
 下記のような「宣伝文句」を見かけたので提示します。
(注意:当院での対応ではありません)
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究極のダイエット薬・GLP-1(ビクトーザ)処方しております。
1日1回、ご自身で注射(ペンタイプ)していただくお薬です。
筋肉量を下げることなく食欲を減退させる効果があります。
1本 22,000円(税込) 注射針(70本) 5,500円(税込) 初診料 3,300円 再診料(毎) 1,650 処方料(毎) 1,100円
ご使用の目安 1か月に1~3本
コントロールにつきましては医師とご相談ください。
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(注意:当院での対応ではありません)

秋に閉店「づぼらや」フグ看板、大阪市長「オブジェとして残すことも」 その2

2020年07月25日 06時12分08秒 | 日記
 フグ看板が大きさ的に違法であるが黙認されてきたのである。そして閉店したら当然、店はなくなるはずであるが店の看板はオブジェとして残すと。ではそのオブジェ管理の責任はどこになるのか? 簡単に言えば日ごろのチェックは誰がするのかと言うことである。
 うちのクリニックの向かいのビルの話であるが空き家になったのである。しかしその建物の管理はどこがしているのか知らないのである。普通なら「この物件の管理は○○が・・・」とか貼ってあるはずである。たぶんどこかの不動産会社の物件なんだろうが無責任である。実は昨年の台風19号の時の突風でそのビルの横に置いてあるカラの物置が空を飛んで道路を塞いだのである。危ないったらありゃしない。
 近くの消防署の人がきて元に戻してくれた。しかしまた次に台風20号が控えていた。誰もこの物置など管理していない。しようがないので自分がホームセンターでロープを買ってきて、この物置を建物の窓枠や雨どいに括り付けたのである。
 なんで他人のうちの台風対策しなきゃいかんのかとちょっと疑問なのである。

秋に閉店「づぼらや」フグ看板、大阪市長「オブジェとして残すことも」 その1

2020年07月22日 06時04分34秒 | 日記
 6/23(火) 19:07配信 読売新聞オンライン
 大阪市の松井一郎市長は23日、9月で閉店する新世界の老舗フグ料理店「づぼらや」が設置するフグの巨大看板の存続を求める声が出ていることについて、「オブジェとして管理ができるのであれば、そのまま残すことも検討したい」と述べた。看板は「基準違反」の状態だが、事業者や地元などで適切に管理されるならば、市として保存に向けて対応を検討する考えを示した。
 巨大看板(長さ5メートル、幅3メートル、高さ3・5メートル)を巡っては、市の屋外広告物の基準に反しているとして、市が9年前に新世界本店(浪速区)を指導したものの、改善されてこなかった経緯がある。松井市長は市役所で記者団に「(市は)完全に黙認してきた。看板は安全な形で維持されてきて、市としても見過ごしてきた」と釈明した。

白い球体、「所有者・目的不明」の結論…十字形の部品と2基のプロペラ付く その2

2020年07月21日 05時47分47秒 | 日記
 県の対応は極めてお粗末。笑止である。諸外国に「日本では詳細不明の飛行物体をそのまま放置しました」って悠長な報道が世界に流されたのである。UFOなら追尾は難しいが上空3000mである。回収しようと思えば可能であった。結局日本はとてもセキュリティの甘い国なんだなと露呈させたわけである。日本の機密を狙おうと思えば簡単であると宣伝したようなものである。
 もうこれは最悪な対応であった。知事はとにかく早めに国に依頼して回収を依頼すべきであった。あるいは詳細不明の飛行物体の話はマスメディアには流さず報道させないほうがよかったかも。完全に国際機密を狙っている近隣諸国から見れば「日本は甘々だな。これならいつでも日本人を拉致できる」などとも思われかねない。
 空き巣狙いは狙った家はどんな家でも確実に侵入する。重要なのは、この家は(入れるけど)「セキュリティが厳しそうで面倒だから、ここではなく別の家にしよう」と空き巣にあきらめさせることである。
 国際機密も同じことである。機密を奪おうと狙われたら今の世の中、たぶん奪われるであろう。でもかなり難しいしリスク高いのでやめたほうがいいと諦めさせることが大事。
 この知事の対応はダメ、最悪である。

白い球体、「所有者・目的不明」の結論…十字形の部品と2基のプロペラ付く その1

2020年07月20日 06時04分24秒 | 日記
 7/3(金) 8:15配信 読売新聞オンライン
 宮城県内の上空で6月、白い球状の物体の目撃情報が相次いだ問題について、県は一連の経緯を内部文書にまとめた。高度3000メートル以上を浮遊し、白色の気球状の物体に十字形の部品、2基のプロペラがあったと分析。太平洋上に向かった推定の飛行経路も記されたが、「所有者・目的などは不明」と結論づけた。
 内部文書によると、県は6月17日午前8時20分、仙台市危機管理室からの照会で物体の存在を把握。陸上自衛隊、第2管区海上保安本部、県警、国土交通省仙台空港事務所、仙台管区気象台、国土地理院、東北大に問い合わせたが、有力な情報が得られなかった。  飛行物体は、蔵王町役場周辺から村田町役場の上空を飛行し、沿岸方面へ。同午後3時40分、曇り空になったことで県石巻合同庁舎(石巻市)から見えなくなり、仙台湾の海上で見失った。同午後5時、県の領域から離れたと判断し、落下物も確認されなかったことから、対応を打ち切った。
 県には高い高度を飛行する物体を追跡する機材がなく、県幹部は「県の対応には限界がある」と話す。航空法違反の可能性もあり、村井知事は「何もしなくていいという問題ではない」と指摘。同様の物体が出現した場合は政府に対応を求める考えを示している。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その5

2020年07月18日 05時56分31秒 | 日記
 しかしながら被告に怪しい点もところどころあるが、それより数倍多く原告側の陳述には医学的に論理的でない怪しい点が多い。検察が検体を捨ててしまったという馬鹿なことをしなければもうすこし科学的に話が進んだのである。こうなるともう真実はない。となると「あやしきは罰せず」の原則だと思うのだが。
 今回の高裁の裁判長の朝山某は、「検査結果に重きを置く必要はなく、被告の言うことは合理的で信頼できる」という非合理的、非科学的な理由で有罪にした。科学的検証に基づいた判断をするのが当たり前と思う司法の現場で、非科学的、主観的に判決が決められていいものであろうか? しかも判決文は代読させ、自分は直前に退官している。なんだか最後っ屁のようでこちらも怪しい。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その4

2020年07月17日 06時32分19秒 | 日記
 医療現場ではありえない数々の出来事の証言は、医療現場で働いたことのある者ならすぐにわかる。検察のDNA鑑定で、被告検体を捨ててしまったというずさんな行為は極めて意図的で恣意的な力を感じる。きちんとした検査結果報告書もなく鉛筆書きのメモが重要証拠になるというのは解せない。また被告側看護師証言や医師鑑定人の意見が全く無視されていることも腑に落ちない。
 一方、確かにいくつか医師側にも不利な点はある。朝から手術するまで1回も手洗いをしていないので自分の術前診察の触診で自分のDNAが被告胸部に残ったというのは特に院内感染などがうるさく言われている昨今手の消毒はその都度行うのがふつうである。また術中マスクをしているはずだが助手との会話で飛沫が術野の患者の胸部に付着したとか・・、これらもちょっと理由としてはありえない。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その3

2020年07月16日 06時00分00秒 | 日記
 原告が、自身の術後せん妄状態での幻覚を、まるで現実のごとく追及する様はもう恐怖というしかない。被告には大変だと思うが最高裁まで行ってほしい。この高裁判決で決定すれば今後医療崩壊が起きる。医師は怖がって手術直後の全身状態確認の回診を行わなくなる。また看護師などスタッフの証言は「身内扱い」として証拠に取り上げられないとすると、いつも院内に院外の第三者を配置しておく必要に迫られる。そうなれば倫理的、個人情報管理的に問題がでる。
 また朝山某裁判長の「被告は反省の色がないので罪を重くする」って、被告がやっていないなら反省しようがない。ここで反省したら罪を認めることになり、「ほらみろ有罪!」となる。
 まるで一時代前の警察での「ほら、いいかげんもうやっちまったっていえば微罪ですむしすぐ家に帰れるんだ。な、犯人はお前だろ?」という尋問と一向に変わらない。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その2

2020年07月15日 06時19分32秒 | 日記
 案の定である。恐れていた高裁逆転判決である。この事件は外科系の医師すべてを震撼させているまさにありえない事件である。ありえない理由については過去このブログで逐一例証しているのであえて取り上げないし各メディアが報じている被告の論調の通りである。しかも被告側の医師鑑定人は自分もよく知っている医師である。論理的な方である。今回の逆転判決ではこの医師鑑定人の意見は全く無視された。
 医療従事者以外の医学知識のない一般人ならともかく、術後の体液、血液の飛沫が飛び散った術野近くの皮膚を舐めるなどと言う行為は医療従事者なら絶対にしない。人の体液、血液の中にはどんな病原性微生物がいるかわからない。感染管理の基本原則である。あえてそれを舐める行為は自殺行為である。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その1

2020年07月14日 06時07分31秒 | 日記
 7/13(月) 14:11配信 弁護士ドットコム
 手術直後の女性患者にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた男性医師の控訴審判決で、東京高裁は7月13日、1審・東京地裁の無罪判決を破棄し、懲役2年を言い渡した。検察側は1審で懲役3年を求刑していた。
 男性医師は2016年5月、東京都足立区の病院で、女性の乳腺腫瘍の摘出手術を担当したあと、全身麻酔から覚醒途中だった女性の着衣をめくり、胸をなめるなど、抗拒不能に乗じてわいせつな行為をおこなったとして、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴されていた。

信用できないWHO

2020年07月13日 06時35分14秒 | 日記
 近年のWHOは中国寄りの施策、発言ばかりである。それに業を煮やしたトランプはWHO離脱宣言をした。これはこれで愚策であるが、その気持ちはわからないでもない。この度、WHOはコロナの感染様式は「空気感染の可能性もある」だなどと今頃になって言い出してきている。あの感染力の強さは自分も含めてかなり空気感染じゃないかって前から言っている。何を今更である。ますますWHOは信用できなくなった。
経気道感染の感染形式は飛沫感染か空気感染かである。そこにきてその中間のエアロゾル感染だとか訳の分からない分類を初めて言い出したのである。
 結局、空気感染だとしても麻疹や結核より怖いのは環境に落ちてもそれが最大1週間ほど生き続け感染源になるということである。結核菌は飛沫核が落ちれば急速に感染力が低下する。ということは1週間も環境で生き続けるコロナの感染力は史上最強ということになる。接触感染もあり、空気感染もありでは感染防御方法も見直す必要がある。サージカルマスクでは不十分なのでN95マスクでないと気道感染はブロックできない。