吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

認知症? その2

2017年08月31日 06時25分42秒 | 日記
 叫ばれてもしょうがない。
 「順序良くつめあう」「譲り合う」なんて基本的なマナーのかけらもないのがいけないのである。

 でもそのご老人はいかにも「なんで俺を押し込むんだ」と言わんばかりのまなざしで私を睨みつけている。まさに言いがかりに等しい。
 しかも辛いのだがエレベータはぎゅうぎゅうの満員ラッシュで自分の身体はこの高齢男性にぴったりと密着状態であった。顔面の距離は30cmもない。彼はこの至近距離にも関わらず私を射るように睨みつけているのである。そして口の中でブツブツと「押しやがって・・」とか「・・ったく・・・」とか何やら理不尽な文句をつけているのである。

 こちらは身に覚えがないし周囲の状況ではしょうがないし、最初から出入り口を塞がずに奥に詰めていてくれればこんなことにはならなかったのである。
 でも彼は私を悪者にしているのである。まさに逆恨みである。
 これがもし若者同士であれば「お前、ケンカ売ってるのか?」という場面である。

認知症? その1

2017年08月30日 06時19分58秒 | 日記
 夏休み中に元同僚のところに自分の内視鏡検査をやってもらうために出かけた。
 途中、駅で猛烈な雨なので少し雨宿りするため駅前の複合施設のスーパーに立ち寄った。

 しばらくブラブラして時間が来たので、そのスーパーから2階の歩道橋への出入り口までエレベータに乗ったのである。
 エレベータは遅く、なかなか待っても来ない。やっと来た時には結構乗り込む人も多かった。
 自分が先頭で乗り込むとドアの真ん中を塞ぐように高齢の神経質そうな痩せた男性と、その男性の脇を抱えるように娘さんかお嫁さんらしき中年女性が立っていた。

 大人数が乗り込むには邪魔である。奥に詰めてくれてもよさそうなのだが、その男性はこちらを睨むようにドアの真ん前に仁王立ちであった。
 自分は後ろから押されるようになりその男性を身体で押すような形になって、彼をエレベータの一番奥の壁際まで結果的に押しやってしまったのである。
 するとその高齢男性は大声で「おおぉ~、あーー!」と叫んだ。

処分 その4

2017年08月29日 05時59分43秒 | 日記
 まあ、そんなに深く考えなくても今回の巨人軍投手に対する軽い処遇のカラクリはすぐにわかる。
 クビにして断罪された賭博選手はあまり1軍で活躍していない(今後活躍しないだろうということで見限られたのだろう)。
 今回の投手は他球団からFA移籍してさあこれからきっちり働いてもらおう(まだ元はとっていないので)という状況だった。これをみすみす「クビ」にしたら球団は大損したということになる。
 だから「まだ若いので可能性を摘んではいけない」とか「いい投球をしてもらうことがファンへの償い」などと話をすりかえて今後も投げさせるつもりなのである。
 つまりどんな不祥事を起こしたかではなく、今後有望かどうかで処分の軽重が決まるのである。

 何回もいうが、ファンに償いなんてしなくていい。償いは大暴れした病院関係者とけがを負わせた警備員にしてほしい。
 過去、自分が病院勤務時代に何十回も夜中に迷惑をかけられた酔っぱらい患者に対しても、理由の如何にかかわらず償って頂きたいと思っているのである。

 因みに巨人軍の償いは簡単である。この病院と警備員に対してドーム球場の年間シート席を1年間無料開放にして毎試合弁当と生ビールを無料提供するだけでいい。え? それはだめ?

処分 その3

2017年08月28日 05時54分28秒 | 日記
 野球界の覚醒剤渦は清原事件で一躍クローズアップされた。野球界に限らず覚醒剤は一発でアウトである。でもアルコールで人にケガを負わせてもアウトにならない。これは不思議だと思わなくてはならない。
 覚醒剤は現実的にケガを人に負わせなくても反社会的行為としての扱いになっている。
 でもアルコール(これ自体ではもちろん罪にはならないが)、これによって人にケガを負わせても失職しないという寛容な扱いなのである。

 自分の経験では夜中の酔っぱらい患者に何回も痛い目にあわされた。こんなアルコール患者なんていらない。治療もしたくない。
 それよりも誰かが覚醒剤でつかまって失職しても自分は痛い思いをしないのでこちらの方がまだましだと考える。
 たぶん「覚醒剤は罪が重く厳重に取り締まるべきだ」と声高に言っている人は酔っぱらいに殴られたことがない人なのだろう。

 あ・・・でも急性覚醒剤中毒患者も診療したけど、これもそういえば不穏状態で暴れたなぁ~。
 こちらも酔っぱらいに対しては下手(したて)にでたけど、覚醒剤中毒患者に対しては容赦しなかった。覚醒剤中毒患者には有無を言わさず押さえつけたような記憶がある。
 だから覚醒剤患者には殴られなかったのかも? 

 まあどちらも迷惑この上ないけど、でもなんだか酔っぱらいには日本は寛容なのが癪に障る。

処分 その2

2017年08月26日 05時56分37秒 | 日記
 芸能界では不倫騒動ですら一発アウトである。今回はケガを負わせた人もいるし病院では器物も破損されている。これは許せないし何故一発アウトにならないのか? 
 自分も明け方の酔っぱらい患者の傍若無人な振舞には過去何回も怒り心頭になった。暴れて罵詈雑言、暴力まで振るわれて治療したが、朝になると「ここはどこ? 私なにかしましたか?」と反省の色はない・・・。言うに事欠いて「反省するも何も、私は覚えてないんだからしょうがないでしょ」という患者も多い。

 どうやらこの国は覚えていなければ何をしてもいいらしい。日本は変な国である。これが許されてしまうのである。
 暴力振るわれてもお酒が入っていれば寛容な処分で、不倫騒動では誰もケガしてないのに許されることなく失職処分(あるいは長期停職処分)となる。この差は何か?

 誰かが処分の重さを決めているのか、あるいは社会が知らず知らずのうちに刑の重さを決めてしまっているのか・・・。
 巨人軍ではついこの間、賭博をした選手を「クビ」にして断罪した。今回はけが人がいるのであるがクビにはなっていない。どのような判断基準で処分の重さが決まるのか不明瞭である。

処分 その1

2017年08月25日 06時06分05秒 | 日記
 巨人軍の山口投手が酒に酔って暴れ、手のケガをして、夜中病院へいき、そこでも暴れて病院のドアを破壊して警備員にもけがを負わせたということが報道された。
 その後、書類送検されたのであるが、巨人軍の最終処分は減俸と今季の出場停止ということで「クビ」「追放」にはならなかったのである。

 フロントの発表ではこれでもかなりの重い処分なのだそうだ。そして「若いので将来性を潰してはいけない」とか「頑張って今後いい仕事(投球)をすることがファンへの償い」だとか平気で言っている。
 これをきいて違和感を覚えた。
 通常、何か不祥事を起こしたなら本業はさせないというのが普通であろう。それを「今後はどんどん投げて勝ち星を積み上げてもらう」ということはファンのためというよりも球団に都合のいい理屈だろう。
 まさに話のすり替えである。償いをするのはファンに対してではなく、被害者や病院に対してでありファンに対してではない。
 「ファンのため」と言って話を誤魔化そうとしている様はとても見苦しいのである。ずるい。

知的所有権? その2

2017年08月24日 05時48分52秒 | 日記
 とにかく人のためになる行為には最大限の賛辞を送りたいのであるが、ここで一つ懸念材料がある。もしかしたらJASRACが無粋なクレームをつけるかもしれない。
 JASRACが全国のヤマハ音楽教室で用いられる練習曲に対して使用料を請求した裁判は耳に新しい。音楽に親しむための練習曲を弾いただけで、それには使用料がかかるのであるとのこと。

 松山氏が自分の持ち歌を唄っても、曲の管理・請求権はJASRACが持っているのであるから本人や航空会社にも使用料を請求してもおかしくないのである。
 営利目的でなく唄うことは除外されるのであるが、この場合、遅延したことで(乗客から要求があれば)遅延に対する補償をしなければならない。それが松山氏の歌で乗客が遅延のクレームをつけなければ結果的に航空会社はその分「儲けた」ことになる。
 曲解すれば松山氏の歌は営利目的ということになる・・・と、意地悪に考えればそうなのであるが、今回のことはとにかく美談なのである。

 でも一連のJASRACのぼったくり請求をみていたら、今回の事例に対してもJASRACさん、「これ、これっ、チャンスですぜ、カネ、穫れますよ・・請求したらどうですか?」と言いたくなった。

知的所有権? その1

2017年08月23日 06時23分22秒 | 日記
 ついこの間、歌手の松山千春が離陸の遅延した飛行機内で、乗客のイライラが爆発する直前に、機内のモニターを使ってコメントし、自らの歌で乗客のイライラ感を拍手と歓声に変えたと報道された。
このような特別な職業に従事する者がその特性を生かし(この場合は小さなコミュニティとしての「機内」であるが)、ひろく社会に無償で貢献することは好ましいことである。
我々医療従事者が災害現場などで活動すること等にも似ているのである。しかも「歌を唄いたい」という松山の申し入れを受け入れた機長もとてもよかった。
通常は「民間人」に機内の機材を使わせるようなことはしない。また運行の手助けを受け入れるとなると統制が付かなくなる。おそらくは社内でも禁じられているかもしれない。だからこの機長の英断にも拍手を送りたい。

機内に乗客を待たせたまま飛行機離陸が2時間近く遅れたらしい。中国人なら暴動になっていたかもしれない。日本人だってどうなったからない。それがうまく収まったのだから機長もホッとしただろう。
「皆様を差し置いて自分が一番感動しています」という機長のアナウンスがあったそうだがこれは本音であろう。

昨日診療再開日

2017年08月22日 05時50分10秒 | 日記
 昨日、新カルテシステム導入しての診療再開日でした。
 案の定、カルテ画面が変更されているため、ものの置き場所が変わってしまい、かなり診療に手間取りました。

 10年前の開業初日を思い出しました。ま でもあの時は電子カルテなど初めてだったので、あの時はもっと大変だったです。
 今回はそれほどではなかったですが、普段の診療時間の1.5倍はかかったでしょう。でも疲労度は3倍かな?
 肩は凝るやら、腰痛はおこるやら、昼の休み時間は、通常は書類書きや訪問診療にあてているのですが、昨日だけは身体が動かず、ずっと横になっていました。
 体力はおちたかなー? とほほ。

 さて本日は2日目ですので、少しはスムースにいくといいのですが・・・。
 でもこんな時に限って面倒くさい患者さんがくるんだよなぁ~。

 今日も1日平穏でありますように。

新電子カルテシステム

2017年08月21日 05時33分32秒 | 日記
 さて電子カルテをすべて新しいものに切り替えて本日が診療初日。
 使い方やカルテ内のものの置き場所がかなり変わってくるので本日は絶対に手間取るでしょう。これもなれるまでに一 苦労も二苦労もすることになります。電子カルテを更新するメリットは医療機関にはほとんどないかもしれません。どんな業界でも「更新する」といったら、前よりも「よりよいもの」を作り出すのが常識でした。でもこの業界だけはそうではなさそうです。
 使い勝手は旧機種より面倒臭くなる、わかりにくくなる・・・というならどうしようも・・。
 さて、本日はどうなることやら・・・。

夏期休診

2017年08月10日 05時30分28秒 | 日記

 さて、ということで明日から夏期休診させて頂きます。
 昨日も記しましたが、電子カルテシステム交換工事を行います関係上、今回、休診期間は8月11日(木)~8月20日(日)と長めになります。申し訳ありません。

 ブログも21日まで更新はお休みです。


院内電子カルテシステム交換

2017年08月09日 06時08分36秒 | 日記
 10年が経過して現在使用中の電子カルテだが、会社が「サポートしない」と言ってきた。サポートされないと不具合の時に当然診療ができなくなるので困ってしまう。すると必然的に電子カルテは「向こうの言うとおりに」にバージョンアップせざるを得ない。
ところがこのバージョンアップとは、電子カルテの「総とりかえ」のことであり、いわゆるPCでいうところのバージョンアップではなく、「買い替え」に等しいのである。

さて業者を呼んでいろいろ話が進むうちにわかってきたが、新しくすると使い勝手が以前よりも制約されるし、以前使えていた周辺機器が相性の問題で使えるかどうかわからなくなったり、また現在使用のプリンターも交換しなければならなくなる。

つまり使い勝手が以前より悪くなるので、なんだかバージョンアップではなくバージョンダウンなのである。しかも結局、「買い替え」のことなので価格は新規導入とほぼ同じである。

もちろん国が勧める電子カルテ政策なのである。そしてこれを導入しないと診療上の制約を課せられるのである。にもかかわらず国からの補助はない。数百万円もかかるのである。それを自腹とは・・・。
医療機関が業者の言いなりになって高い出費をさせられていることを国は気が付いているのか?

早朝連絡 その3

2017年08月08日 05時41分30秒 | 日記
 しかし続きがある。「大丈夫だからそのまま飲んでください」と何回いっても納得されないようである。どうやら新しい下剤パックを欲しそうな口調なのである。朝の6時の出来事である。
 でもまあ少し位薄い溶液でも腸内清浄度の大勢に影響はないだろう。「大丈夫だから」と何回も念を押し「本日の検査、頑張るように」と元気づけて電話をようやく切らせてもらった。
 こちらから切らないと同じ話が「無限大宇宙連鎖」のように延々と終わらないので残念だがそうさせてもらった。時計を見たら朝の6時半になっていた。

 まあ他院で予定された検査ではあるがこちらで全部説明するのも何だか奇妙な話である。でも困っていたのであろう。あの時間帯に相談にのって、少しはお役に立てたのだから喜んで頂けているのだろう(たぶん)。
 でもあとから思うに二つ返事で新しい下剤パック出してあげたほうがもっと喜ばれたかもしれない。

 それにしてもあの時間帯の緊急電話はドキッとする。
 前にあったのであるが「いっ、いま、あっ、あ・・朝起きたら横に寝ている〇〇が呼吸してないんですよっ! 返事もしないし、ど、どうしたらいいんですか?!!」と言った電話である。今回はそうじゃなかったけど、でもああ精神衛生上よくないなぁ~。

早朝連絡 その2

2017年08月07日 05時43分10秒 | 日記
 あわてて電子カルテから検索し本人のカルテをひらいてみたが、やはり検査などは本日予定していない。
「今日は検査入っていないですよ~」と告げるも、本人も引かない、確かに「今日なの」であると。 

 もしかしたらと思い「うちではなく、どちらかで今日は検査を受けるのですか?」と半分冗談で聞いたら、
「そうよ、今日は大学病院で大腸カメラだったじゃないの」と・・・。
 そんなこと言われても知らない。他の医療機関で受診する検査日程までは自分の記憶の中にはないのである。
 そういえば1か月くらい前に「来月大学で大腸カメラ予定している」と診療の合間に言われたかもしれない。でもねえ・・・。

 さて気を取り直し、その下剤パックはどんなものか分からないので今日検査する大学に連絡してみたらと告げたら、「こんな朝早く大学に電話できないわよ。だからおたくに電話したんじゃないの」と・・・。

 当たり前のようにそう言われれば確かにそうだと思わせるような「口撃的話術」である。でもだからといってうちで処方していないのでどんなものかも分からない。こちらに聞かれても困るのである。

 とにかく話を聞いたら「パックの8分目のところにある目盛まで水をいれて薄めて飲用」とあるところを目一杯入れてしまったのであると。ほとんど浸透圧には影響なさそうだから「いいですよ、そのまま全部飲んでください」と指示を出した。まあお役に立てたのでよかった。でも今、朝の6時・・何だかなぁ~。

早朝連絡 その1

2017年08月05日 05時57分11秒 | 日記
 朝の6時頃であった。クリニックからの転送電話が携帯にかかってきた。
 この時間帯は危険なのである。以前、この時間帯にうちにおかかりの患者さんが急変したと患家から連絡があった。だからとにかくこの時間帯の連絡は患者さんの急変を連想した。

 さて電話をとってみると突然「あ~〇〇です。水多く入れて下剤薄めすぎちゃったので代わりのない?」と・・・。
 いきなり何のことだかよくわからない。何を言いたいのか相手の話の意味がわからないので、こちらからその都度質問して意味を解読した。これはどうやら向こうも焦っている様子なので話の主語や述語が飛んでおり意味が通じないのである。
 どうやら大腸カメラの前に前処置として飲用する下剤パックの件であることのみ分かった。
 でもそれから先が分からない。患者さんから「ほら、検査、今日でしょう。きちんと下剤かけないといけないでしょう」と言われて、クリニックの検査カレンダーみたが、本日は大腸カメラ検査は入っていない。

「え? 検査? 検査は今日じゃないでしょう? いつ? 検査はいつなの?」と聞いたら「先生、何言ってるの、今日検査日だったでしょ~」と・・・。おかしいなぁ~??