吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

入所者がおやつ詰まらせ死亡、介助の准看護師に有罪判決 その4

2019年08月31日 06時29分30秒 | 日記
 今回ぞっとしたのは、この裁判が刑事裁判だったことである。
 通常このような場合だと家族が現場での対応に疑問をもって裁判を起こすことはある。それは民事裁判であるが、今回は家族は何も起こしていない。もちろん家族がどのようにとらえているかはわからないが、もしかしたら「施設には面倒のかかる身内のお世話をお願いしてすみませんでした。とても家では看きれなかったので(亡くなったとしても)本望だと思います」という場合もあるかもしれない。(あくまで仮定だが)
 認知症の親の面倒を見ている人は猛烈なストレスであろうし自身も体調を崩してしまう、いわゆる「共倒れ」の話をよく聞く。家族にしてみれば認知症の家族のお世話は大変な労働力を必要とする。もしそれを施設で肩代わりしてくれるならありがたいと思うであろう。

入所者がおやつ詰まらせ死亡、介助の准看護師に有罪判決 その3

2019年08月30日 06時08分38秒 | 日記
 この判例であるが、医療従事者の自分にとっては興味深い。やはり不当判決という思いが強い。もともと高齢で認知症がある方は嚥下機能も(特に現状で問題なくとも)若者に比べれば誤嚥の危険性は高い。またそればかりでなく突発的な急変もありうる。言い方を変えれば今元気で喋っていても次の瞬間「何が起きてもおかしくない」と思っていたほうが良い。
 被告弁護側の言う「窒息よりも脳梗塞による急変が合理的である」という弁護理由には自分は納得しないものの、でも窒息であったとしてもすぐにCPRを開始しているので対応に問題があったとは思えない。
 また「食事中の監視義務を怠った」とあるが、前述のように傷病者はもともと「急変予備軍」である。なにがあってもおかしくない状態の人を100%看視するには、それこそVIPにSP警護を24時間体制でつけるくらいの密着度でないと防止は不可能である。今の介護業界にそんな体力などない。小学生の子供に100m走らせ「10秒きれなかったのはお前が悪い。お前は有罪」と言っているようなものだ。
 今回の判決は無理難題をおしつけていることになる。


入所者がおやつ詰まらせ死亡、介助の准看護師に有罪判決 その2

2019年08月29日 06時19分12秒 | 日記
 (前項報道の続き)一方、被告側は女性は脳梗塞で死亡したと考えるのが最も合理的で、ドーナツによる窒息が原因で死亡したとの検察側の主張を否定。その上で女性の食べ物を飲み込む力には問題がなく、食事の様子を注視しないといけない状況ではなかった。ゼリーへ変更していた理由は女性が食べ物を吐いてしまうことが理由であり、(嚥下困難への)窒息対策ではなく、そのため摂食時の確認の義務はなかった、などとして無罪を求めていた。

 食事介助中の出来事を罪に問うことは介護現場での萎縮を招くとして、裁判は介護関係者の強い関心を呼んだ。無罪を求める約44万5500筆の署名が裁判所に提出された。弁護団も結成され、公判はこの日の判決も含めて23回に及んだ。(佐藤靖)

入所者がおやつ詰まらせ死亡、介助の准看護師に有罪判決 その1

2019年08月28日 06時06分37秒 | 日記
2019年3月25日13時49分 朝日新聞DIGITAL
 2013年12月、長野県安曇野市の特別養護老人ホームで、女性入所者(当時85)がおやつをのどに詰まらせ、1カ月後に死亡したとされる事件があった。
 長野地裁松本支部(野沢晃一裁判長)は25日、食事の介助中に女性に十分な注意を払わなかったなどとして、業務上過失致死の罪に問われた長野県松本市の准看護師山口けさえ被告(58)に、求刑通り罰金20万円の有罪判決を言い渡した。
 起訴状などによると、山口被告は同年12月12日午後、同ホームの食堂で女性におやつのドーナツを配った。検察側は女性には口に食べ物を詰め込む癖があったのに、被告は他の利用者に気を取られ、女性への十分な注意を怠ったほか、窒息などに備えておやつがゼリーに変更されていたのに、その確認も怠ったなどと主張した。

多発する自転車事故 東京都が保険加入義務化へ その3

2019年08月27日 06時39分10秒 | 日記
 自転車走行時は、前から歩行者が来てもほとんど自転車がよけることはない。相手が避けるだろうという「上から目線」なのである。そして本当に歩行者が避けないでぶつかりそうになると「あっ、ぶない歩行者だなー」と思うのである。これは危ないのは自転車であることを理解していない。
 歩道では、バイクや自動車がいないので物理的に自転車が一番強い。しかも自転車は免許がいらないので買ってすぐ乗ることができる。つまり交通法規を知らない人が「歩道の王様」になれるのである。
 これで運転能力・判断能力の怪しい高齢者が、法規を守らない「歩道の王様」になったらどうなるのか結果は見えている。当然、事故は多発する。
 自分はことあるごとに「自転車も免許許可制にする」ということを言って顰蹙を買ってきた。でも本当にそうしないと、もう保険加入義務化などという後付けサポートだけではどうにもならないと思う。


多発する自転車事故 東京都が保険加入義務化へ その2

2019年08月26日 06時27分11秒 | 日記
 確かに近年の自転車による事故では重傷例が多い。このような保険加入制度の義務化は歓迎すべきものである。しかしながらこの自転車問題の根本はここではない。
 近年の自転車走行数は格段に増えているような気がする。都内の歩道には自転車があふれかえり、歩行者は気が気ではない。しかもご高齢の方が自転車に乗る理由を聞くと、「歳を取って足も弱くなってうまく歩けないから自転車に乗る」のだそうだ。
 気持ちはわかるが論外である。歩くのが不自由である方に運転能力を必要とされる自転車を許可するのは如何なものか。またとっさの危険回避能力・制動力が必要とされる場合に対応できないのであれば他人を巻き込む事故になるのは明白である。
 しかも自転車の運転を見るとほとんどは歩道走行なのに歩行者を優先することはない。自転車の自分が優先なのである。


多発する自転車事故 東京都が保険加入義務化へ その1

2019年08月24日 06時21分23秒 | 日記
7/26(金) 21:58配信 産経新聞
 東京都内で発生する自転車事故が近年、増加傾向にある中、都は自転車を利用する都民に損害賠償保険の加入を義務付ける方針だ。9月の都議会定例会に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」の改正案を提出する。可決成立すれば、施行は来春になる見通し。自転車事故をめぐっては近年、大きな被害や多額の損害賠償が生じることもあり、都の担当者は「保険加入率アップを期待したい」と話す。
 条例改正案では、自転車の利用者に損賠保険の加入を義務化。ただ、義務違反に対する罰則などは盛り込まれていない。
 自転車事故をめぐっては、神戸地裁で25年7月、歩行者の60代女性を自転車ではねて、重篤な状態にさせた当時小学5年の男子児童の母親に対し、約9500万円の支払いを命じる判決が出るなど、多額の賠償金を求める事例が続出している。

テレ朝・玉川徹氏 常磐道あおり運転の暴行トラブルに「社会的な制裁が必要」 その4

2019年08月23日 06時33分11秒 | 日記
 逮捕のあるなしをプライバシー保護の基準にするのは疑問。こんなことで決めないで明らかに殴りつけて暴行をふるっている男こそ犯罪をなしているのであるから逮捕の有無を問わず、顔を映像に出したほうがよほど納得できる。
 一方、医師への不当逮捕が続発する中、これらは当然誤認逮捕や不当勾留もあるわけなので、まだ裁判でシロクロの結果も出ていない段階ではこちらこそプライバシーを保護してあげるべきである。マスメディアは完全にプライバシーの扱いを勘違いしている。
 過去20年位前には、いきなり病院のICUにカメラ・クルーが入り込んできて、ベッド上の患者の映像を無許可で撮っていたことを忘れない。やめさせようとすると馬鹿の一つ覚えのように「報道の自由だ!」って言い返していた時代もあった。
 映像を出すことの基準をもう少し彼らメディア人はまともな議論で吟味してほしい。


テレ朝・玉川徹氏 常磐道あおり運転の暴行トラブルに「社会的な制裁が必要」 その3

2019年08月22日 06時32分47秒 | 日記
 医療事故では最近、警察が入り医師を逮捕する事例が多発している。逮捕の要件は「証拠隠滅の恐れがある」「逃亡の恐れがある」などである。
 勤務医などでは、この電子カルテの時代に病院で管理されている電子カルテに改ざんを加えることなど不可能である。もし改ざんしても確実に痕跡は残るので後で調べればばれるのである。
 また多忙な医師では診療中の患者を捨てて逃亡などできるはずがない。にもかかわらず最近の警察は平気で医師を見せしめ的に逮捕・勾留する。これはほとんどが不当逮捕であるが逮捕されたということでTVに大きく顔をさらされ実名報道されることになる。
 しかも以後裁判で無罪が確定してもそんな事実はTVで報道されることはなく、結局プライバシーを侵害されたままで「医師の逮捕され損」ということになる。
 こんな「逮捕」という行為のどこが崇高なのだ? そしてこんな逮捕のあるなしでTV映像にモザイクをかけるかかけないかを決めるのははなはだ疑問。


テレ朝・玉川徹氏 常磐道あおり運転の暴行トラブルに「社会的な制裁が必要」 その2

2019年08月21日 06時20分33秒 | 日記
 別のモーニングショーでは中尾彬氏が「なんで容疑者(の映像)にモザイクかけてるんだ? 出したらいいじゃないか」と言っていた。世の中というかマスメディアの規制ラインは「逮捕されたら顔を映像に出す」ということらしい。
 でも、これも奇妙な論理である。逮捕されるということで本人のプライバシーの「枠」が外れるものだとだれが決めたのか? この映像は、完全に顔面を複数回以上殴打している。間違いなく暴行傷害事件である。誰が見ても悪いのは殴っている男である。
 これは今の世の中、理由はどうあれ体罰すらいかんのだから、ましてや暴力は無条件に悪いという絶対的真理がある。暴力をふるっている者のどこに人権があるのだろうか。
 にもかかわらず顔にボカシをいれる理由は「逮捕されていないから」ということなら、逮捕とはそんなにトランプのジョーカーのような切り札的効力を持つものなのであろうか? 
 はなはだ疑問である。

テレ朝・玉川徹氏 常磐道あおり運転の暴行トラブルに「社会的な制裁が必要」 その1

2019年08月20日 06時24分46秒 | 日記
8/13(火) 11:16配信 スポニチアネックス
 テレビ朝日の玉川徹氏が8日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に生出演。10日に常磐自動車道で起きたあおり運転の末、暴行を加えた運転手に「社会的な制裁が必要」と厳しい口調で訴えた。(8月18日逮捕済)
 番組では、10日に茨城県常磐自動車道で起きた「白い車」によるあおり運転トラブルを特集。被害男性が運転する車のドライブレコーダーには、白い車は5分間で車間距離を詰める、急ブレーキを踏むなど19回もあおり運転をくり返し、さらに高速道路上で車を無理やり止めさせ、顔面を殴打するなど被害男性に暴行を加える映像がはっきりと映し出されていた。
 玉川氏は「こういう時にひどい目に遭わないためにというのばっかりをやってるんですけど、確かにメディアの役割はなるべくケガをしないためにと伝えるのも役割ですけど」としたうえで「ちょっとこのケースに関してはやっぱり社会的な制裁が必要なんじゃないかな」と怒り心頭。「もちろん、刑事事件になると思います。なんで逮捕されていないかっていうと、お盆だから。お盆で警察は動いてないんですね。こんなに簡単にわかる話ない。ナンバーもわかって、映像もあるし、逮捕されない理由もないと思う。逮捕されても、どういう刑事罰になるかっていったら、初犯だったら別に有期刑受けるってことはないんですよ」と状況を説明しつつ、「そういうことで考えたら、我々が逮捕された段階で顔も名前も出すことでしょうね。今は逮捕されてないから出してないだけ。社会的にそういうことは許されないことなんだ!ってことを認知させる必要が我々にはあるんじゃないでしょうか」と続けた。


韓国で横行、日本製品利用者への「売国奴」認定 その5

2019年08月19日 06時21分22秒 | 日記
 それにしても日本の統治下時代、散々日本人は悪いことをしてきたと言っているが本当なのか? 当時の国際法では統治(植民地化)は違法ではなかったこともあるし、また戦時下はどこの国でも同じことはやってきた。また日本は韓国とは戦争をしていない。しかも統治以前にはなかったインフラも整備したし、韓国国内の教育制度も確立させたとも聞く。しかし日本人が行ったことはすべて悪いことばかりということになっているのだが、はたしてそうなのだろうか?
 もっともこの部分は日本人が戦後、歴史的事実の検証を放棄したものだから真相は闇の中・・・というか、周辺諸国のいいなりのままなのである。
 さんざんその当時の日本人のことを悪く言うが、でもベトナム戦争で韓国兵が現地でしてきたこと、それをあえては書かないが・・・この都合の悪いことは棚に上げたままなのである。
 よく慰安婦問題や徴用工問題を日本に突きつけてこれるなあと思うのは自分だけではなかろう。しかも徴用工と言っているが大半は自らの希望で来日したと聞く。
 なにが本当なのか訳が分からん。

韓国で横行、日本製品利用者への「売国奴」認定 その4

2019年08月17日 06時31分15秒 | 日記
 そして過去、日韓協定破棄による慰安婦・徴用工問題、日本企業の資産差し押さえ、海保飛行機へのレーダー照射など数々の暴挙はまさに「信頼のおける隣人」とは程遠いものなのである。
 すでに日本人には韓国に対して「信用できない国と国民」という感情が根付いてきている。これで損をするかもしれないのは在日韓国人の人達である。本国でこんなことをされると、もしかしたら日本国内で、あってはならないが、いろいろと彼らに不利益もあるかもしれない。日本人による彼らへのヘイトスピーチなどはみっともない。でもこんなに文句ばかり言われ続けていると、すこしは言い返したくもなる気持ちもわからないでもない。
 しかしこんなことしていても両者とも何の得はない。

韓国で横行、日本製品利用者への「売国奴」認定 その3

2019年08月16日 06時23分29秒 | 日記
 今回の日本製品の不買運動や、日本製品購入者のバッシング(売国奴扱い)が韓国国内に広まったが、韓国は民主主義の国かいな?と感じる。
 不買運動するのは個人の自由だが、それに同調しない人を排除しようとする動きは民主主義ではない。買うも買わないも個人の自由である。ジャパン・ボイコットに参加しない者は愛国者ではないと強制するのは民主主義ではない。
 この時期日本に旅行すれば冷遇されたり、挙句の果てには袋叩きにされたりするのではないかと旅行をキャンセルする韓国人も多いと聞く。
 また地方自治体あげて日本ボイコット横断幕作るというのも行きすぎである。まったくこのような偏った全体主義は日本ではありえない。
 自分たちを民主主義だと言っている割には扇動的に流されている国民性が不思議なのである。

韓国で横行、日本製品利用者への「売国奴」認定 その2

2019年08月15日 06時15分58秒 | 日記
 過去、若い世代に対し「反日教育」を徹底的に行い、内政が不安定になると「日本が悪い」といつも国民の目を国外に向けさせる政策をとってきた結果が現在の有様になったのである。何かあった時に日本を引き合いに出すために、常に日本を悪者にし続ける必要があった。
 でも日本の悪かった点はただ一つだけ。戦後、近代史を封印して日本国民にきちんと教育してこなかったことである。中国やら韓国やらからいつも「日本はこんな悪いことばかりやってきた」と言われても本当にそうだったのか疑問に思いつつも反論のしようがなかった。当時日本では戦後の復興が優先されたのか、あるいはGHQ主導で歴史教育も歪曲化されたのかそれは知らないが、とにかく敗戦国の日本では正確な戦後史の編纂、教育などしなかったのがいけなかった。
 敗戦国の日本が100%悪いということに甘んじ、かつ歴史の事実に蓋をしたまま、そのかわり未来に向けての復興に目を向けたのである。そして戦後の高度成長期を迎え、一時期日本はGDP世界第2位までになったこともあるが、そうなれば周囲から疎まれる。そうして何かにつけ文句を言われ強請り集りを受ける図式が出来上がったのだろう。