おそらくデッキへいって携帯の通話をした若者は平成生まれであろう。彼が物心ついたときには携帯電話というメディアと付帯的にマナーも当たり前のように定着していたと思われる。ところがマナーを順守されていない自分の隣の高齢男性は、少なくとも彼の小さい頃には固定電話すら持たない世帯もかなり多かったはずである。この高齢男性もいつからかは知らぬが、きっと年配になってから携帯電話を保有されるようになったと考えられる。たぶん固定電話のイメージを引き摺ったまま携帯電話に突入したのだとしたら、新たなるメディアに付帯するマナーを置き忘れてしまった可能性もありうるのだ。「今どきの高齢者は・・・」という括りは良くはないが、でもこの至福の時間への傍若無人な闖入者にはただ驚くばかりであった。まあ自分の隣の人が携帯電話で話をしていただけなのであるが、とりあえずこんなにこの話を引っ張ることのできる自分も大したものである(苦笑)。<o:p></o:p>