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蕎麦通(つう)の小話があります。
「つゆに浸すなんて田舎もんだ!江戸っ子はさらさらっとたぐって、そばの先に、ほんのちょっとだけつゆをつけ、たぐり込む。これが通だ!」
その人が、病気でいよいよ、と言う際、見舞いにいった友人から「なにか、言い残すことはねえか」と言われ、
「死ぬ前に一度、つゆをたっぷりつけて蕎麦を食べたかった」
と言って縡切れたそうです。
通(つう)というのは難しいモノですね。
◆
こんな折り込みチラシが入っていました。
その名も「かぐらざか通(つう)」。←「(つう)」もチラシの記載通り
「地元の情報をチラシとwebで発信 街と人をつなぐ」
と書いてあります。
いわゆる地域型のフリーペーパーのようですね。
題字は先般神楽坂駅の近くに銅像ができた「コボちゃん」の作者植田まさしさんで、マップの中にもコボちゃん一家の姿がちらりほらり。
また、(今回の)記事を見ると紹介されているお店等の多くが神楽坂上の向こう側であることからみて、エリア的には神楽坂商店街振興組合さんの辺りがターゲットのようです。
「かぐらざか通(つう)」と言うくらいですから、地元の小ネタも出ていました。
「神楽坂6丁目と矢来町界隈にあるちょっとした坂道」というコーナー。
いいですね。
地元住民といっても古くからの人ばかりではないし、わざわざ調べることもないので、詳しい方に、こういうチラシで教えて頂くのはありがたいことです。
さすが「通(つう)」の仕事です。
で、どんな坂道が、、、、、、あ、ウチがある御殿坂も出ていますよ!!
(ちょっとうれしい)
【御殿坂】
筑土八幡の側面で朝鮮新報と明治乳業会館との間を登る坂
-筑土八幡の裏手にある御殿山に上る坂でこの名があるそうです。
????
「朝鮮新報と明治乳業会館との間」とあるのですが、、、、、、、
「朝鮮新報」というのは、かつて大久保通り沿いにあった朝鮮新報社ビルのことだと思われますが、十年くらい前に移転し、現在はフットサルコートになっていますし、そもそも大久保通り沿いで、御殿坂とはちょっと違います。
そして「明治乳業会館」というのはさらに良くわかりませんね。
思い当たる節としては、、、、、ウチが道路整備のためにお隣の津久戸町から移転した来たこの敷地は、以前は「雪印乳業健保組合」さんの「東京会館」という建物がありました。
まあ、「東京会館」は知る人ぞ知る、ですが、朝鮮新報の移転は色々な意味で話題になりましたし、フットサルコートは目立つし、地元の人なら知らないはずはないのですが、、、、、。
少し調べてみたら、わかりましたよ。
この表現、とあるホームページで御殿坂の説明として使われています。
(他の坂の説明も断片的に一致する)
つまり、「かぐらざか通(つう)」の編集の方、「ちょちょっと」ネットで調べて、そのままコピペした、ということですね。
せめて複数の情報源にあたって裏を取るとか、あるいは「地元」であるなら、来てみれば全然違うことに気が付いたはずなのに、、、、、、。
神楽坂の「通(つう)」を名乗るにしては、、、、仕事に追われてやらかしちゃったのでしょうか。
東京五輪のパクリもそうですが、これがプロの仕事とは残念ですが、自分も以て他山の石、心しましょう。
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