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昨日は夏目漱石の酒飲み論?に触れましたが、そう言えば漱石の最後の随筆「硝子戸の中」には軽子坂(付近)が登場します。
彼らは筑土を下りて、柿の木横町から揚場へ出て、かねてそこの船宿にあつらえておいた屋根船に乗るのである
軽子坂「付近」としたのは、「筑土を下りて、揚場へ出て」というと、まず確実に軽子坂を下りたと思われるのですが、「柿の木横町」というのはどこのことでしょう?
この柿の木横町(柿の木横丁)、調べてみると、揚場町内、現在は東京メトロの出口のあるブックオフの脇の道のことを指すらしいんです。
GoogleView(外堀通りから)
昔はここが揚場町と下宮比町との境界で、外堀通りに出る角(写真手前側)に明治時代まで柿の木があったことからその名が付いたということです。
この柿は渋柿だったので渋柿横丁ともいったらしい。
GoogleView(大久保通りから)
そうすると、上掲した「硝子戸の中」での記述も「筑土から大久保通りを下りて」という解釈もできますね。
実際、令和の世にも、地下鉄に乗る人は大久保通りを下ってこの道に入っています。
ただ、この道、両側に飲食店があって、かつゴミの出し方の問題でしょうか。
昼夜を問わず、大きなネズミ(「盛る」人によっては「子猫くらいのネズミ」とも言う)も走っていたり。
「ネズミ横町」とか言われちゃいそうです。
再度「柿の木横丁」の名を掲げ、イカした通りにしたいなぁ。
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