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小石川植物園のメンデルのブドウの木に(ちょっとだけど)実がなっていた
⇒食べたいけどご法度なので、他にもないのか調べてみると、実は日本各地に株分け(枝分け)されていた
というのが昨日までの話。
それならワインも、と思ったら、既に実例があったようです。
大分農業文化公園は、メンデルブドウを栽培し、ある程度収穫できたというので、それからワインを作られました。(略)その後、メンデルワインは日本メンデル協会の私宛にも届けられたので、今回の講演者であり、酒類のオーソリティーである吉澤 淑博士他と試飲させてもらいました。
2010年の「日本メンデル協会通信」というペーパー。
いいなぁ。どんな味わいだったのでしょうか?
吉澤博士の評価は、シルバニアーか、それ以前の古いタイプのブドウでそういった意味で大変珍しいという評でした。そして、実はこのメンデルブドウの品種が特定されていないので、吉澤博士の後輩に当たる(独立行政法人)酒類総合研究所の後藤奈美博士に、遺伝子プローブで同定を依頼中です。
「シルバニアー」というのはアルザスとかドイツとかオーストリアのワインにある「シルヴァーナー」でしょうか。
で、さらに調べると、同じ2010年に東大理学部のニュースに出ていることも判明。
「「メンデルのブドウ」からワインができました
記事からはこれも同じワインのようですが、写真が出ているのと、「1株に稔った21キロのブドウをワインに加工」という量的な情報も得られました。
ちなみに、5年後に先ほどの「日本メンデル協会通信」でワインへの言及がありました。
筆者が小石川植物園長であった時代から度々メンデルブドウからワインを作ってはどうかということは何度か言われておりました。小石川では見ていただくための植栽であるので、それはできません。しかし、各地の公的機関には求めに応じて株分けを行っているが,その内大分県杵築市大分農業文化公園ではワインを非売品で作られ、我々も提供を受けたので一部は小石川植物園に贈り残りは試飲させていただきました。
これも同じワインのようですね。ただ、追加情報も得られました。
ワインの専門家によると、ブドウの品種は古いタイプの品種であろうということでした。しかしながら、なおその品種名は(独法)独(酒類総合研究所理事後藤奈美博士の東欧圏の遺伝子プローブの調査によっても判明しておりません。
そうですか、品種は明らかにはなっていないんですね。
それもまたメンデルのブドウ、ですよ。
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