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酒好きの高齢男性にはコロナワクチンが効きにくい?

2021-06-08 16:10:43 | 附属酒類経済研究所
                          

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またお酒が悪者かよ!という過剰反応をしちゃいそうです。



千葉大学医学部附属病院のニュースリリース







抗体反応研究では最大規模
新型コロナワクチン接種者1,774名のほぼ全員で抗体価上昇
― 免疫抑制治療、年齢や性別、飲酒、接種間隔などが影響―



千葉大学病院で、新型コロナワクチン(ファイザー社製)を接種した病院職員に対し、ワクチンの有効性を示す抗体価を調べたところ、1,774名のうち1,773名に抗体価の上昇がみられ、ワクチンが有効であることを確認した。

というもの。

これまでで最大規模の調査ということで、効果ある!というのがメインです。

ただ、これだけの規模の調査なので、抗体価の上昇の程度と他の要因に何か関係が?と調べたくなるのは人情というもので、この論文によれば、


抗体価が上がりにくい(効きにくい)のは
・免疫抑制薬を飲んでいる
・年齢が高い
・副腎皮質ステロイド薬を飲んでいる
飲酒の頻度が高い

の順で、抗体価が上がりやすい(効きやすい)のは
・過去に感染
・女性
・1回目の2回目の接種間隔が長い
・(花粉症など)抗アレルギー薬を飲んでいる

の順ということです。


「飲酒の頻度」の具体的なことは元のペーパーを見てもless frequent alcohol consumptionなどとしか出ていないのですが、どのくらいなんだろう。

また、「男性(×年齢が高い)」というのと「飲酒」には一定の相関関係があるので、重回帰の際には多重共線性に留意する必要もありそうです。
(というか、他にもありそう)


まあ、その辺りは高校生ではないので厳密にやっているとは思いますが、メディアでは「総じて効くんだ」というより、「酒好きの高齢男性は効かない」方がニュース映えするので、その辺りが独り歩きしないよう、気を付けたいですね。

Full paperを待ちましょう。




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