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ウチで使っている、枡のロゴ(〼)。
全体のサイズ感と枠の太さとか、枠の太さと斜線の太さの関係などのプロポーションのお悩みについて何日か前、数回にわたり触れました。
結局世の中に「定番」というものはないようですし、そもそもリアルな枡では?と博物館のものなども調べたり。
その流れで、興味深い枡を見つけました。
東洋計器さんという水道メーターなどを製造されているメーカーの「東洋計量史資料館」という資料館のサイトにコレクションとして掲載されていたもの。
左右似たような一斗の枡なのですが、左が江戸・南町奉行所、右は同じく江戸の北町奉行所の枡です。
(年貢米の計量のための一斗枡とのこと)
南町奉行所
安政5年(1858)~文久元年(1861)
北町奉行所
文政4年(1821)~天保14年(1843)
令和の現在でも正式な計量器には公的な機関による検定が行われていますが、江戸の当時も同じで、検定を行うところは奉行所だったようです。
検定の証として、奉行の印も押されていて、北町奉行の印は「遠山左衛門景元」で、これは「遠山の金さん」のものらしい。
テレビ時代劇では「遠山の金さん」と双璧ともいえる「大岡越前」は南町奉行でしたが、時代的には1700年代初頭なので、この枡からは100年以上前ですね。残念。
ちなみに、この奉行所枡ではもう一つ「発見」がありました。
先週触れた「枡のお悩み」の一つ、「斜めの棒の材質は?」ですが、この写真を見る限りは木製のようですね。
先週ご紹介した博物館での一般論としての説明「鉄製の斜めの棒が」というのは必ずしもそうではないようですね。
勉強になるなぁ、升本総本店(というか、東洋計器さん)。
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