牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

鏡開きの定員

2008-01-14 11:52:24 | その他
鏡開きの準備の後は、本番です。

地元、牛込警察署で武道始式が催されました。
地域関係者や、地元にお住まいの前警視総監も来賓として参加され、大盛況。
署員による柔剣道の試合や、「講道館投の形」「日本剣道形」等の演武。
今年は小学生の紅白試合もありました。

そして、式の後の懇親会。

堂々たる白鷹の四斗樽を囲んで鏡開きです。
写真右側、人が重なっていますが、全部で9人。
樽の前の空間を確保すると、この位が、定員というところでしょうか。

四斗で9人まで
5、6人なら二斗樽、
3、4人なら一斗樽、というイメージです。
まあ、直径は容量の1/3乗でしか増えていかないので、そう変わらないとも言えますが。

鏡開きの人数に合わせてお選び下さい。
ただ、四斗と言えば72リットル。一升瓶40本です。
200人いたとしても、すべての人が飲んでも一人360ml!!
言い換えれば、5人に一本一升瓶がある計算になります!!

酒屋としてはうれしいですが、ちょっと飲みすぎ

底が上げてあり半分の量の祝樽(四斗樽に二斗のお酒)もありますので、こちらもどうぞ。詳細は弊社ホームページへ。

(担当:曾根田)

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これは、何?

2008-01-12 09:26:39 | 酒の道具など
写真は弊社の備品です。

何?そう。料理に使う「すくい網」です。
実は、木槌やバールとともに、鏡開きの必需品。

鏡開きに際しては、まず、菰樽の上部の菰(藁)を切り開き、樽の蓋を剥き出しにします。
その後、蓋を開ける(割る)のですが、その時に、切り開いた藁の切り屑がお酒の中に入ってしまうことも多く、それを掬い取るのがこの「すくい網」。

必需品ながら、台所用品と勘違いされ「どこかにしまわれてしまい」行方不明になることもしばしば。
明日開かれるとある場所での武道始式、四斗樽での豪勢な鏡開きのために、今から準備です。

でも、、、、、、先日開けた、普段取り扱わないメーカーさんの菰樽ではびっくり!!!
藁くずが全く出ず、すくい網の出番がありません
なんと、菰が藁ではなく、化学繊維みたいなものでできていました
便利と言うべきか、なんと言うべきか。。。。。

(担当:浅野)

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神楽坂スーパーランチ

2008-01-11 10:13:36 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
年初は外出やら慌ててサンドイッチやらで、神楽坂でのんびりランチ、という訳にはいきません。
今年初めての、神楽坂(お店)ランチです。

最初はやはり自社物件。
遅いランチを、弊社が受託運営しているインテリジェントロビー・ルコで頂きました。

ここのランチは洋風モノ一種類。悩む心配はありません。
サラダ、スープに肉&魚&付け合せパスタそれぞれが一品ずつ一緒にお皿に盛られたメインディッシュ、そしてライス、さらにはカレー。
メインディッシュとカレーはローテーションで変わっていくので、いろいろ楽しめます。

写真は昨日のメニュー。
ミネストローネスープにサラダ、メインディッシュは帆立貝のクリームソース煮&ロースカツレツ&ナポリタン、カレーはチキンカレー。これで890円です。

普段は誠実さを絵に描いたような細矢支配人の指揮の下、年齢層の高い方々が落ち着いて利用されるというこのラウンジ。シェフのOさんもホテル仕込のマイルドな洋食がお得意なのでが、ランチはこのボリューム!
「スーパーランチ」と題してしまう所以です。

「きっぷの良い」江戸っ子気質か、関係者の私にはさらに大盛り!!
ダイエット中の方は「少なめに」と一言仰って下さい。
逆に、「がっつり」召し上がりたい方、スープやカレー、ライスのお代わりは自由だったと思いますが、健康のため、食べすぎにはご注意。

何はともあれ、本年も当インテリジェントロビー・ルコをよろしくお願い致します

なお、ランチタイム以降でもパスタ、カレー等の食事ができるのも重宝です。


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お刺身にはシュール・リー

2008-01-10 11:22:07 | 酒のご紹介
今夜はお刺身!というメール情報。
宴席で日本酒が続いたのでワインでも、と帰りがけに倉庫に寄り、調達したのがこの一本。

ロワレ・フレール社
ミュスカデ・ドゥ・セーブル・エ・メーヌ シュール・リー 200ミュスカデ・ドゥ・セーブル・エ・メーヌ シュール・リー 20055

フランスはロワール地方、その名の通りこの地域の代表的なミュスカデ種で作られた、シュール・リー製法によるワインです。

ミュスカデのワインは、フレッシュ!なのですが、香りや酸味、ふくらみなどの点では案外控えめで、いわば軽快・辛口の酒。
そして、この「シュール・リー」製法(「澱の上」という意味で、タンクで澱と共に寝かせる)によるコクとyeastyとでも言うべき風味が生まれます。

辛口、yeastyとくると、全然違いますが「生もと造りの辛口」日本酒に通じるところもあります。
それ故、というわけでもないですが、比較的オールマイティに日本の料理に合わせうことができます。もちろん、赤身も含めお刺身にピッタリ。お刺身の後の洋食的な展開にもついて行ける、ご家庭で重宝するワインです。

また、比較的お値段もお手頃(バカ高いシュール・リーは見たことがありません)なので、レストランでも懐の心配無しに頂けると思います。
(確か、この銘柄の場合、希望小売価格は1,400円でした)。

「お刺身にはシュール・リー」というキーワード、はやらないかな?

(担当:田中)

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日本酒を英語で説明する

2008-01-09 10:11:13 | 酒の情報(酒エトセトラ)
昨日から銀座の三越で白鷹の試飲販売がはじまりました
銀座という場所柄、ガイジンさんも多いようです。
そこで思い立って英語のビラをさささっっと作ってみました。
(典型的な日本人なので、喋れないけど読み書きはなんとか、なんです)

日本酒の説明とか、白鷹さんの説明とかは、既存の資料も参考にあまり悩まずに出来た(ちなみに、「造り方」とかも、酒造組合連合会等できちんと整理されています)のですが、「味わい」の説明はちょっと悩みました。

例えば、日本酒の味わいチャートにあるような「味わいが濃い/薄い」「香りの高い/低い」はどう表現する?

前者は、なんとなく書いちゃいました。。。。
濃い-heavy、rich、ワインを参考にfull-body、とか。
薄い-light、若いというイメージでfreshとか。

後者の「香り」はちょっと難しい。
普通に考えるとアロマティック(aromatic)なのでしょうが、実際の香りはフルーティ(fruity)だったりfloralだったり。古酒なんかだとsherryみたい、とか?
また、ワインのテイスティングの際は、確かアロマ(aroma)とブーケ(bouquet)を使い分けている-アロマはぶどうが本来持っている香り、ブーケは熟成過程での香り-気がしましたけど。
日本酒の場合、どうなるんでしょう。。。。

説明的に説明する(なんじゃ?)場合は、dry and sharpとか、full-flovarとか、acidicとか、mildとか、思いつきでいえそうな気もしますが。。。。
いや、問屋としてちょっと恥ずかしいですが、難しい!と言ってしまいましょう。

そんなこんなで、エイ!!、でビラ、作りました。
写真は裏面です(本モノは銀座三越でご覧下さい。。。)

(担当:附属酒類経済・文化研究所)

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神楽坂通り商店会賀詞交換会@志満金さん

2008-01-08 10:04:29 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
年末年始は「神楽坂」ネタが続いています。。。。

昨夜は、神楽坂下の志満金さんで、神楽坂通り商店会の賀詞交換会が開かれました。神楽坂通り商店会は、(確か)神楽坂下から神楽坂上交差点までのメインの通り沿いの商店会で、当方は会員ではありませんが、地域つながりで出席。

新宿区長、与謝野馨衆院議員、牛込警察署長、消防署長、毘沙門天住職さんを初めとする来賓の出席の中、総勢50人を超えるなかなか大きなお座敷宴会でした。
ちなみにお隣は弊社お得意様の神楽坂上のキムラヤさんが、神楽坂商店街振興組合長としてご出席されていました。

昨今の神楽坂ブームの中、皆さんの元気のよいこと!

ただ、その割りに弊社お得意様のお酒の売上げが伸びていないことが気になります。
また、近所のお豆腐屋さんや八百屋さんも「観光客が来るけど売上げは伸びねぇ」と愚痴をこぼしています。
もちろん、観光客が八百屋さんで買い物をする訳はありませんが、飲食をはじめとする観光消費が地域の酒屋さん、八百屋へ波及しないということは大変残念なこと。大手チェーンの飲食業の進出による、地域外仕入れ等の影響でしょう。

この辺り、都市での観光による地域振興の課題として考えるべきでしょう。

さて、神楽坂、お座敷宴会とくれば、芸者さん、でしょう。
もちろん登場!場がさらに盛り上がりました、、、、おのぼりさん的ですが「パチリ」。

(担当:附属酒類経済・文化研究所)

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世界最大の杉玉(sugidama)はギネスブックには、、、

2008-01-07 10:34:58 | 附属酒類経済研究所
写真は弊社軒先に吊り下げられた杉玉です。

杉玉(sugidama)、またの名を酒林(sakabayashi)は、杉の枝葉をまとめ、ボール状に刈り込んで作られたものです。
蔵元の軒先などに吊るされ、冬の新しい杉玉は新酒が出来たことを知らせる、そして、青々とした色から枯れた茶色に徐々に変色する夏~秋の杉玉は熟成・飲み頃を知らせる風物詩になっています。

元来は酒の神様に感謝を捧げるものであったとされるこの杉玉、大都会・東京ではなかなか目にする機会もありません。
「風物詩」の減ったこの大都会に季節感を、ということで、弊社でも新酒の入荷時期に併せ、役員が冬休みの工作で吊るしていました(困ったものです)。

何か杉玉に関するトピックスを、ということで、The Japan Timesを探してみたら、「Sugidamaって何?日本人のトモダチも誰も知らない」という投書がありました。
聞いたものガイジン、答えたのもガイジン。なかなか面白いので、つまみ食い的に日本語で紹介。

ひとしきり杉玉(酒林)の意味を説明した後、「今では杉玉を作る風習は必ずしも残っているわけではないが、驚くかもしれないが、インターネットで買えるんだ」と、IT時代らしい話題に転じています。
やけに細かくて、「お土産用じゃあない。30cmの杉玉は屋根を抜いても30,000円!、大きくなればなるほど高くなるんだ」となっています。
そして、「どれくらい大きなものまであるのだろう?ちょっと調べてみたんだ」と探求に入り、「残念ながらギネスブックには載っていない。『世界最大のクリスマスリース』みたいなのはあるのにね」「でも、もっと頑張って探した」と「青森の桃川酒造で2.2mのものを作っているようだ」としています。

そのあともいろいろ記されていますが、ここでは省略。
でも、最後に「杉玉を知らないっていう日本の友人は北海道の人?北海道ではその習慣があまり定着しなかったようで、杉玉はあまり見られないみたいだよ」と。
いやいや、大したものです。

何はともあれ、新酒、入荷致しました!!

(担当:附属酒類経済・文化研究所)

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灘の白鷹・初春の試飲販売@銀座三越

2008-01-05 08:44:52 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
灘の白鷹・初春の試飲販売@銀座三越

今年最初の試飲販売はもちろん「白鷹」!!
銀座の三越で来週1月8日(火)からの開催です。

今回は普段なかなか店頭では見られない「大吟醸白鷹」「大吟醸3年古酒」、そして百貨店の定番ともいえる「極上」「超特撰」、さらにはテーマ商品「伊勢御料酒」「以心」などが勢揃い。
日本を代表する街「銀座」ということで、白鷹を代表する酒を取り揃えました。

1月14日(月)までの一週間開催。平日午後、及び休日終日は、蔵元さんもお出でになりますので、薀蓄を語って頂けると思います。

なお、「このブログを見た」と蔵元の人に言って頂ければ、白鷹の利き猪口を「こっそり」プレゼント!!!。

(1/10追記)快調!週末もがんばります!!!よろしくお願い致します!!

(担当:小杉)

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初荷です!

2008-01-04 12:41:59 | その他
本日1月4日は仕事始め/初荷です。

近所の筑土八幡神社には、熊谷組さんをはじめ、スーツ姿のおじさんたちが集結、一年の無事と繁栄を祈願されています。
弊社では前掛け姿のメンバーが初荷をしつらえ、発進です!!

とは言っても、トラックに初荷の「のぼり」を立てるわけでもなく(交通安全上など問題があるので)、いつも通りの姿ではありますが。

ちなみに写真は今から95年前、大正二年(1913年-プルーストの「失われた時を求めて」の刊行年)の弊社初荷の様子。
白鷹の樽を中心に皆が並び、いざ、出陣
他にも菊正宗、日本盛、富久娘などの樽がずらり、壮観です。

100年後の2013年に同じ写真を撮ってみたいものです。

今年一年も無事に過ごせますように!!


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バカラのタンブラー「タリランド」

2008-01-03 09:57:46 | 酒の道具など
正月休みも今日で終わり。
何かと慌しい年末年始でしたが、普段よりゆっくり、落ち着いてお酒を飲めたのも事実。
そんな「ゆっくり酒」には、何を飲むか、に加え、何で飲むか、にも普段より意識が行くものです。
いろいろな「器」を試してみて、改めて感じたのは、「何で飲むか」も大事だということ。

と、言う訳で、新カテゴリー「酒の器」の登場です。

記念すべき第一号は、この「別館」の健闘(日曜以外毎日更新!!)を称え(?)、家族からプレゼントされたバカラのタンブラー「タリランド」です。

バカラといえば、細かい文様のエッチングの入った薄い繊細なグラスも一つの典型ですが、これはもう一つの典型、バカラ独特の厚手で透明度の高いクリスタルに大胆かつ美しいカットを施したもの。
この「タリランド(TALLEYRAND)」はその代表的なラインで、写真のものは高さ6cmほど。
これは本来はウィスキー用のタンブラーで、ずっしりとした重厚感あふれるものですが、透明度が高く、お酒の色がきれいに出ることや、手の温度が伝わりにくいこともあり、蒸留酒をあまり飲まない私は、ウィスキーというよりシェリーやポートを「なめる」時や、日本酒のグラス猪口としても利用しています。
エッジが結構鋭くなっていて、繊細な味わいも感じられます。

ちなみに、写真は昨夜、セミヨン100%の甘口ワインとの記念撮影です。

(担当:酒類経済・文化研究所)

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お屠蘇がわりにペドロ・ヒメネス(デザートワイン)

2008-01-02 12:13:47 | 酒のご紹介
年末・年始とカテゴリー「その他」の記事が続いたので、ここらで本流筋(?)のお酒のご紹介。
と、いっても、一応お正月にちなみ、「お屠蘇がわりのペドロ・ヒメネス」です。

昨日も書きましたが、お屠蘇というのは屠蘇散の薬効もふまえた健康長寿を願うもの。その意味ではお屠蘇はお屠蘇でなくてはならないのですが、そこは日本のお家芸とでも言うべき換骨奪胎、「甘い」つながりで「ペドロ・ヒメネス」を頂いています。

Alvear Pedro Ximenez Solera 1927
(アルベアール ペドロ・ヒメネス ソレラ1927)


その名のとおり、アルベアール社の、ペドロ・ヒメネス種のぶどうから作られた、シェリー・タイプの極甘デザートワインです。
シェリー・「タイプ」というのは、シェリー同様のソレラ・システムで、かつ酒精強化して作られているものの、産地(アンダルシア地方の「Montilla=モンティーリャ」)上、シェリーとは呼ばないため。

なお、この「モンティーリャ」はアモンティリャード(モンティーリャ・スタイルのという意味)の語源でもあり、その意味で、ヘレス(シェリー)に優るとも劣らない、重要な産地です。

干し葡萄、バニラ、焦がしたカラメル、、、これらの入り混じった濃厚な甘さと、高い粘度。貴腐ワインを煮詰めたようなコクのあるデザートワインです。

インターネット上の情報では、かのパーカー・ポイントで96点ということもあったそうです。まあ、それもわかる気がします。

さて、このワイン、別の意味で弊社にとって特別なワインです。
それはワイン名にもなっている「ソレラ1927」。
ソレラはシェリー独特の製法「ソレラシステム」の意味で、熟成した古い樽から比較的新しい樽まで、いくつもの樽を年代順に並べ、「最も古い樽から瓶詰めし」「瓶詰めして減った分を2番目に古い樽から最も古い樽に注ぎ足し」「さらに2番目に古い樽が減った分を3番目に古い樽から注ぎ足し」と、熟成とブレンドを繰り返すシステムのことです。
(泡盛にも同様のシステムがあります)。

「ソレラ1927」とは、最も古い樽が1927年の樽ということですが、この1927年は弊社の会社組織設立年。
以降、メンバーは変わりながらも、「いい酒の卸」というその心意気はソレラシステムのように先輩から後輩に受け継がれ、現在まで伝わってきています。
単なる化石、あるいは懐古趣味ではなく、都度その時代の「新しい樽」からの注ぎ足しを行いつつ、歩んでいく。

このデザートワインを味わいながら、そんな気持ちを新たに致しました。

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新年明けましておめでとうございます!!

2008-01-01 11:55:54 | その他
新年明けましておめでとうございます。
牛込・神楽坂は穏やかな晴天。弊社の看板も伸びやかな姿です。

新年初めてのアルコールは、まずお屠蘇。

「屠蘇」?屠蘇散の袋の説明書きでは、今年一年間にわたり邪気を「屠」絶し、人に神の魂を「蘇」生させる、健康長寿を願うためのお酒となっています。
ただ、別の説明では、「「蘇」という悪鬼を「屠(ほふ)」るという意味、となっています。

蘇生で悪鬼ではエラい違いですが、まあ、いずれも健康長寿を願うという意味では同じなので、良しとしましょう。

ちなみに、屠蘇散を浸すのに、「みりん」ではなく「みりん風調味料」を用いると、大変!飲めたものではありません。ちゃんと酒屋さんで「みりん」をお求め下さい(私はみりんに少し日本酒を加えています)。

さて、お屠蘇の後は雑煮・おせち、そしてお寺さんへ。。。

お寺さんの門前に「人生一生、酒一升。まだあると思ってもすぐに空」という標語?が掲げてありました。

今日もまた我が人生の一日。大事に、誠実に過ごし、そしておいしいお酒を飲みたいものです。

一年の計は元旦にあり。私の「計」は、、、別館の更新、日曜以外は継続します!!

本年もよろしくご愛顧の程、お願い申し上げます。

(別館「涵清閣」管理人)

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