牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

サッポロが●●●の2位! 好きなビールのメーカーは?

2019-03-15 17:05:44 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】








興味深い結果です。






こちら、ネットメディア「Jタウンネット」で行った、「好きなビールのメーカーは?」という読者アンケートの結果です。


結果は、トップのキリンビールに続き、サッポロビールが堂々の2位となっています。次いでアサヒ、サントリーというもの。


いやぁ、実シェアでは苦戦するサッポロビールさんが2位とはご懇意にしている当社としてもうれしい話ですね。


でも、、、、なんでこんな結果になったんだろう?



理由として一つ考えられるのは、ビールの多くが飲まれる飲食店さんではお店ごとにメーカーが決まっているところが多いので、お客様の好みとは別のパターンになるという可能性。

ただ、一定の期間で見れば、お客様の支持を得たメーカーのものを飲食店さんも採用するようになるので、ここまで極端にならない気もします。


もう一つ考えられるのは、今はやりの統計不正とは違いますが、アンケート自身の精度
「読者アンケート」となっているので、そもそも母集団が日本全国を代表している訳ではありません。

また、都道府県別の割合も出ている、ということはもしかしたら各県にサンプルを割り付けているのかもしれませんが、総数が1029票ということなので、その辺りでゆがみが生じているのかもしれません。


(さすがサッポロ、北海道で強いです)


そして、これらとは別に考えられるのは

実は皆さん、あまり好みというものを持っていない

という仮説。

これといった好みがない場合、「聞かれてから答える」となり、ぶれたりしますし、そういう際、「黒ラベル」とかの(発泡酒ではない)CMが思い出されたりするのかもしれません。

身もふたもない、気もしますが、案外これが正しいのかも。

で、私ですか?

エーデルピルスです。
(あ、これはブランドですね。メーカーはサッポロさんです)



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人、それを「はしご酒」と云ふ

2019-03-14 14:16:31 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
                           【公式HPはこちら↑】





明朗会計。




昨夜は久々に神楽坂でお取引先との会食。


和食系のお店だったので、もちろん日本酒。

ニューウェーブ?のお店なので、珍しいお酒がいろいろありましたね。

その中でお願いしたのは問屋仲間系の「日高見」にはじまり、その後はレア系の「山城屋」⇒「大盃」⇒「ゆきの美人」

いずれも個人ごとのグラスで公称90cc、つごう4杯なので360ccとなりました。

これに乾杯の生ビールが本日の摂取アルコール。

各人グラスというのは「さしつさされつ」というのがないのは味気ないものの、飲んだ量がちゃんと計算できる、という意味では明朗会計といえますね。





そう書いていて思い出したのは、由井正雪の片腕として有名な浪人「丸橋 忠弥」

大酒飲みとしても有名ですが、単に「飲んだ」ではなく、芝居などでは具体的?に記されています。

まず朝飯に迎え酒を二合、それから角のどぜう屋で熱いところをちょっと五合
そこを出てから蛤で二合ずつ三本飲み、それから後でカモなべ、キハダがあったところからまた刺し身で一升。
ここで三合、かしこで五合、拾い集めて三升ばかり、、、、



これを律儀に足すと3升と1合。確かに3升ばかりです。

明朗とは言え、ちょっと飲み過ぎではないですかね。。。。。。。

というか、これって「はしご酒」ですね。





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オリンピックのピクトグラムが発表されましたが、お酒絡みも要りそうです。

2019-03-13 13:44:17 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】



東京オリンピックの各スポーツなどの絵文字「スポーツピクトグラム」が発表されました。



視覚的にアイコンとして示すことで、言語によらず伝えることができるということです。



それはさておき、先週開催された日本酒の世界のオリンピックともいえる「にいがた酒の陣」は過去最高の人出で、大変なことになったらしい。



「にいがた酒の陣」イベント、飲み放題中止へ 混雑と泥酔者救護が毎回課題


来場者数は14万人以上と言いますから泥酔者も多かったようで、来年からは飲み放題ではなくチケット制にするそうです。
(以前も書きましたが、これは当然の方向性でしょう)

そんな「にいがた酒の陣」ですが、かねてから泥酔者防止等には注意しているようで、こんなピクトグラムもあるようです。




ピッチにはご注意、ですよ。




そうです、限界まではね。




こちらは歩行者向けでしょうか、寝ちゃあいけません。




武勇伝、後悔先に立たず、です。



オリンピックの時も、こういうピクトグラムを会場に出しても良いかもしれませんね。




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ビールを切らすな!裸を恐れるな!

2019-03-12 13:10:56 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】



週末、有楽町のちょっと前まで無印良品があったところ(旧1000days劇場ですね)の前を通ったら、ラグビーワールドカップの宣伝をしていました。

ラグビーW杯は、サッカーW杯、夏季五輪に次ぐ「世界で3番目に大きなスポーツイベント」と言われているようですが、それとともに言われるのが、

ビール、半端ない

ということ。

調べてみると、前回のイングランド大会ではスタジアムとファンゾーンだけで190万リットルが飲み尽くされたといいます。

ちなみに観客動員数は247万人といいますから、来場者一人当たり800cc弱。
まあそれくらい、とも思いますが、老若男女の平均ですから、結構な量ですね。

これくらい売れると、それなりに苦労もあるようで、大会事務局が大分で開いた説明会ではこんな情報も出たようです。

(1)03年のオーストラリア大会では、アデレードにアイルランドとオーストラリアのファンが集結し、ビールが品切れに。周辺地域からビールの“緊急支援”を受けた

(2)07年のフランス大会では南アフリカとフィジーの試合があったマルセイユでビールが売り切れ、ビジネスの好機を逃した

(3)イングランド大会では週末の2日に1カ月分の飲み物を準備して乗り切ったパブがあった-と説明した。


要は、ビールはふんだんに準備しようね、ということですね。心しましょう。

この説明会、全体としてはインバウンド観光受け入れのアドバイスということで、お酒以外にもアドバイスがあったようです。







裸になっても驚いたり怖がったりしないこと、だそうです。

心しましょう。




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新川大神宮でブドウ栽培?

2019-03-11 17:38:32 | 新川大神宮と新川
                           
                           【公式HPはこちら↑】




この時期は「一雨ごとに暖かくなる」と言いますね(それにしても昨夜は強烈な雨でしたけど)。


春の訪れを目前に、新宿特産の「内藤とうがらし」や焼酎用のサツマイモを栽培してきた揚場町升本ビルの屋上ですが、今年はどんな園芸の一年になるのでしょうか。


そんな中、苗木屋さんのホームページで、ブドウの苗木コーナーを見つけました。






上は甲州種の説明ですが、こんな感じで味もそっけもなく、いかにもプロ御用達のページなのですが、品ぞろえがまたスゴイ。








デラウェア、キングデラ、サニールージュ、クイーンセブン、紫玉、高墨、紅伊豆、サマーブラック、甲斐美嶺、アジロンダック、ハニーブラック、巨峰、ダークリッジ、ハニービーナス、サンヴェルデ、シャインマスカット、ブラックビート、藤稔、ピオーネ、ミニ甲斐路、ゴルビー、安芸クイーン、多摩ゆたか、高妻、リザマート、コトピー、サニードルチェ、スチューベン、シナノスマイル、、、、、、、

聞いたことがあるのは最初のデラウェアや中ほどのアジロンダック、巨峰、シャインマスカット、ピオーネ、スチューベン、くらいでしょうか。

後半には「マスカットベーリーA」とか「甲州」とか、ワイン品種もありますね。

ちなみにお値段を見ると、1,400~4,000円くらいの中で、甲州は1,600円と比較的お手頃


これならお小遣いで買って、ウチの屋上で育ててみようかなぁ、とも思うのですが、鉢(プランター)植えになってしまうので、ちょっと難しいかもしれませんね。

と、すると、、、、、、、浄財を募って、新川大神宮の境内に、というのはどうでしょう?

苗を御寄進すれば、総代さんとかに水やりとかお願いできるかもしれませんね、いやお引き受け下さるに違いありません!!

ちなみに同ページによれば、こんな感じです↓
〇植えつけ前の苗木は水の入ったバケツなどに入れておき、根に充分に水を与え植えつけ直前まで吸水させておくと良いです。
〇植え穴は、植えつける苗木の根よりもひとまわり広く、台木との接木部分が土から出るくらいの深さで。苗木の根はできるだけ広げ、根元の奥や根が入り組んだ細所にまで土がいきわたるように。
〇植えつけ直後の灌水は充分に行ってください。冬場の灌水で凍死すると思われがちですが、むしろ土の中の乾燥による枯死の被害の方が多いです。ワラや麻袋などを敷いて乾燥を防止するのも良いです。


よろしくお願いしますしていいかな?

いいとも!
冗談ですヨ



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春の苦みと大人の日本酒

2019-03-10 22:08:52 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
                           【公式HPはこちら↑】






春だなぁ






本多横丁の料理屋さんの店先で見かけました。








季節物

ふきのとう
たらの芽
しらうお
わかさぎ



春を感じるとともに、「ぱっ」と日本酒が思い浮かぶ食材たちですね。
(まあ、額に出ている銘柄は「むむむ」ですけど)

「春は苦いものを」と言いますが、まさにそうですし、こうしてみるとその苦みと最もマッチするのが日本酒なのかもしれません。


ついでに、苦いものは大人の味とも言います。
苦みを楽しみ、それで春のありがたさをかみしめるのは、苦い目にもあってきた(あっている)大人ならではの感じ方なのでしょうか。

と、すると、日本酒も大人のお酒、と言えるのかな。



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トリュフを探すのはおじさん?豚?犬?

2019-03-09 17:52:18 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
                           【公式HPはこちら↑】





昨夜、「おんな酒場放浪記をやっている頃かな?」と思ってテレビを付けたところ、本家?の吉田類さんが出ていました。

舞台はなんとフランス、ブルゴーニュとかリヨンとかを巡る、ワインと美食の旅、でした。
しかも旅の道連れは「おんな酒場放浪記」の倉本康子さん。なかなか豪華です。



番組の中では吉田類さんがトリュフ狩りについていく場面もありました。

耳学問ではトリュフは森の中、地下に埋まっているので、豚を使って探すというのを聞いたことがあるのですが、、、、、




この番組では、犬に探してもらっていますよ!!
(どうも見つけたらしい)




とれた!!




類さんも思わず握手!


別に吉田類さんのファンではないのですが、類さんの(番組の)良いところは上から目線ではなく、取材で居合わせた人々にも腰が低いこと。
(実は前、居合わせた)


もちろん相手の呼び方も「●●さん」とか丁寧です。



そのせいでしょうか、トリュフを嗅ぎ当てた功労者(犬)もこう紹介されていました。




トリュフ狩り歴10年
クロシェットさん



、、犬のことですよね、、、、おじさんじゃなくて。




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世界最小のパブ?「Dog and Bone」は電話ボックスを活用。

2019-03-08 12:45:08 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
                           【公式HPはこちら↑】



真偽のほどはさておき、昔から「年度末には道路工事」と言われてきたので、この時期に工事を見ると「また不要な工事を」とか思ってしまうんですよね。

揚場町の外堀通り沿いで見かけたこの工事も、別の意味も含め「本当に要るのかなぁ?」と思ってしまいました。



電話ボックスの撤去、です。


まあ、公衆電話自体がどんどん減っているのは事実なので、それはそれでわかるのですが、電話を外しちゃえばそれで済む気もするし、せっかく設置してあるので何か他には使えないのかなぁ。


確か外国で不要な本を貸し借りするミニ図書館(本棚)にした例もあったなぁ、とか、昔のミステリ小説(禁酒法時代の頃)で、電話ボックスが入り口になっているヤミ酒場があったなぁ、とか思ってちょっと調べてみると、こんな使い方があるようです。


(BBC)

Cambridgeshire(ケンブリッジ州、というのかな。ケンブリッジシャーですけど)のとある村で、使わなくなった赤い電話ボックスが仮設のパブになっているそうです。

パブの名前はDog and Bone(犬と骨)で、BBCの写真にもテリアさん(たぶん)が見られます。
電話ボックスですからもちろん定員は1人(昔、電話ボックスに何人入れるか、というのもあった気がしますね)。
どうも樽からのサーブはセルフで、無くなったらその日の営業は終了、ということのようです。

日本でも電話ボックスを使った街角パブがあちらこちらにあって、角打ちラリーとかやっても楽しそうですが、、、、、無理でしょうね。
(パブはさておき、ミニ図書館などは本当にあっても良いと思いますが、日本の場合、規制とかで厳しいんでしょうね)



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アサヒビール「新元号」ラベル。お祝いすべきはご即位?新元号?

2019-03-07 14:30:47 | 新製品のご紹介(評判・評価)
                           
                           【公式HPはこちら↑】




問屋仲間を通じお取り扱いのある岐阜の蔵元さんから、こんな宣伝メールが届きました。


時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別の御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度弊社では、新商品「蓬莱 新元号搾り酒」の予約販売をすることとなりました。詳細は以下の通りです。宜しく お引き立て賜りますようご案内申し上げます。

どれどれ、、、


~平成から『新元号』へ~ 即位の日に搾り上げる記念すべき日本酒 新天皇即位の日5月1日に搾ったお酒を即日ビン詰め 即日発送! 全商品シリアルナンバー付き

さもありなん、ですが、新しい元号のお酒で、しかもご即位の5月1日に搾るという、新春初搾りのご即位dayバージョンです。



元号ラベルの例が、ご自分の名前を入れたがっているというネット上での噂もふまえたのか「安久」になっているのがちょっと怖いですが、どうなんでしょう。

そういえば、こんなチラシも届いていました。



こちらはアサヒビール
スーパードライの「新元号 祝ラベル」です。



ただ、ここでちょっと??と思ったのは、どちらも(特にアサヒは)「新しい元号を」祝う、というニュアンスなんです。
本来お祝いすべきは新天皇のご即位で、新元号はその上でのもの、という気もするのですが、、、、。

まあ、新元号の政治利用という話題もそうですし、メディアも「新元号」に話題が集中しているのでしょうがないのですが、特にアサヒさんのチラシに「ご即位」の文字が全くないのは気になりますね。

ちなみに他のビールメーカーさんからはまだ類似商品は発表されていませんが、別のメーカーさんが「祝 ご即位」とか出したら、アサヒさん、どうするんだろう。



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開けてびっくり玉手箱!の玉手箱って良いもの?怖いもの?

2019-03-06 22:48:57 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
                           【公式HPはこちら↑】



昨日は将棋の順位戦で藤井七段の師匠であり中年の星?でもある杉本八段が50歳にしてB級2組へのカムバックするというめでたいニュースと共に、本当の星のめでたいニュースもありました。



JAXAが「はやぶさ2」の小惑星リュウグウへの着陸の映像を公開した、というもの。

映像では、着陸後すぐに上昇した「はやぶさ2」の周りでリュウグウ表面の砂や石などが巻き上がっているのがわかりますが、この際、地表の岩石などの採取にも成功したということです。

で、この着陸地点につけられた愛称は、「たまてばこ」だそうです。

たまてばこ=玉手箱ですが、ちょっと思い出しました。

以前、ベルギービールの宣伝コピーを考えたとき、

ビールの玉手箱とも言われるベルギービールは、、、

とするのか、

ビールの宝石箱とも言われるベルギービールは、、、

とするのか、悩んだ覚えがあります。

確かに玉手箱、化粧道具などを入れる美しい箱ということですから、宝石箱と似たようなものなのですが、実際の古典としては、浦島太郎でしか見たことがありません。

その浦島太郎の玉手箱は、開けてびっくり煙が出てきてお爺さん、ですから、決してうれしい話ではないですよね。それで宣伝コピーでは「宝石箱」の方を採用した覚えがあります。

でも、今回のJAXAはめげず?に玉手箱を採用したということですね。

まあ、それぞれの人の感覚ですし、「それでは」と思い「玉手箱」を使っている例を調べてみました。



楽天で売れているワインのお店は「うきうきワインの玉手箱」というようです。




お酒の漫画「酒のほそ道」の作者、ラズウェル細木さんも「グルメ玉手箱」というグルメ漫画を描かれていました。




おやおや、白鶴酒造さんは、化粧品など、お酒から派生した商品のサイトとして「鶴の玉手箱」というのを作られていましたよ。


「鶴の恩返し」とも語感が似ているし、なんか日本むかし話ですね。



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「雪の茅舎」品切れ続出か? 高橋杜氏@NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」

2019-03-05 12:24:51 | 酒の本棚(書評?)
                           
                           【公式HPはこちら↑】





【長文注意!】


事前情報を頂いたので、昨夜は10時過ぎにはテレビの前にスタンバイです。



NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」に「雪の茅舎」で知られる齋彌酒造店の高橋藤一杜氏が登場です。
「雪の茅舎」と言えば、山廃の旨口でありながら綺麗なお酒で、ウチも問屋仲間に分けて頂いたりしている良いお酒です。

番組は、そんな高橋杜氏のお酒に対する取り組みを中心にまとめられていて、雪の茅舎を飲んでみたい、と思わせます。さすがNHK。

確か10年くらい前に同じ番組で当時「常きげん」にいらした農口杜氏が特集されていましたが、ついついそれを思い出してしまいました。
(農口さんの場合、そこからさらにブレイクして、三段ロケット的に色々燃えたりしましたが、齋彌酒造店-高橋さんのタッグは静かに進みそうですね。当面は雪の茅舎は入手困難になりそうですが)

ただ、業界に足を突っ込んだ身からすると、NHKの番組構成にはいくつか気になる点がありました。
とりあえず4点ほど。


まず1点目は、内容が高橋杜氏を取材して記された、藤田 千恵子著「美酒の設計」とよく似ていること。

まじめに取材したら同じ内容になるというのもわかりますが、正直、深みにかけます。
それなら、他にもいらっしゃる、でもこれまでにメディアでは取り上げられていない名工に光を当てるのがメディア魂?ではないでしょうか。



2点目としては、その本とも関係するのですが、冒頭、「のぼり蔵」という紹介がありました。

これは蔵が傾斜地にそのまま建っていて、かつその傾斜を生かして酒造りの工程を進めている、という話なのですが、その「のぼり蔵」という言葉、建築用語ではなく、恐らく使われているのは齋彌酒造店のみ。
上掲した書籍「美酒の設計」によれば、発酵博士の小泉武夫さんが蔵を訪れた際に「のぼり窯」に見立てて「のぼり蔵」としゃれて呼んだことから出た言葉のようですが、もしかしたら昨日の放送で一気に辞書に載ったりするのでしょうか。
(実際には窯と違い、「下っていること」を活かすので「下り窯」ですよね。NHK放送文化研究所の人が見たら嘆くだろうなぁ)



そして3点目、高橋杜氏のすごさに「櫂入れ」をしないことが挙げられていて、新政さんなどもこれを称賛されていました。
「櫂入れ」は、発酵途上で酒母や醪などを櫂棒でかき混ぜる操作。
それをせず、自然対流で混ざるのを待ち、発酵を進めるというのは大変な技術なのですが、こう放映されてしまうと「櫂入れ=悪い」というイメージも感じてしまいます。
実際には「櫂入れ」も伝統的に培われてきた技術で、以前何かで「全ての蔵で櫂入れをしない方が良いというのではなく、蔵や酵母など、ウチの環境では櫂入れをしない方が出来が良いと思っている」と高橋杜氏がおっしゃっているというのも見たことがあります。
その辺り、ちゃんと伝えてほしいですね。



長くなりましたが4点目。
雪の茅舎が売れるようになった、というくだりで、立ち呑み屋さんの風景となりました。
(お店は新橋の有名店「吟」です。普段から雪の茅舎や浦霞、酔鯨などニューウェーブ「ではない」名酒を揃えています。しかも老舗らしく本当に立呑み値段!)



そこで出たのは



「かなり女性は飲みやすいと思います」

確かに「山廃だけど綺麗で飲みやすい」とは思いますが、「女性は、、、」という表現の人を前面に出すのは、あまりに軽くないでしょうか。

プロデューサーさんの価値観・日本語感(日本酒観)がそうなのでしょうかね。



と、ちょっと辛口(まあ、雪の茅舎も辛口だし)な疑問を呈しましたが、おまけの疑問

NHKのホームページ含め事前情報では「吉田類が出演」となっていました。

ただ、実際には、冒頭で「何で高橋さんがこれまで(番組に)出ないのかと思っていた」としゃべる場面と、上で触れた新橋「吟」での乾杯のシーンのみ。



あれれ、他にも約二名、問屋仲間で知った顔が見えますよ。より正確に言うと、左と右の旦那です(いや、右と左の旦那でした。順序も大事)。
でも「出演者」にはなっていないなぁ、、、ですよね。



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樽職人さんが減っているようですが、そもそも産業として成立するのでしょうか

2019-03-04 13:01:29 | 酒の道具など
                           
                           【公式HPはこちら↑】



文化財、ですか。。。。


毎日新聞のwebニュースです。



灘の酒だる「技」保存 「文化財」文書、動画で伝承へ

日本酒生産量が全国一の阪神間の酒どころ「灘五郷」で、吉野杉を材料とし、くぎや接着剤を使わない酒だる作りを文書や動画で記録する取り組みが今春、本格化する。最盛期の大正時代、約1000人いた酒だる職人は現在6人。10年は修業が必要とされ、製作技術の継承が課題だ。国の文化審議会は2月、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択するよう答申。工程をビデオカメラで撮影するなどし「文化財」として職人技の伝承を図る。(略)


酒屋にとってはなじみ深い「樽」。

「樽屋さんが減っている」というのはよく聞きますが、それでも鏡開き用の樽は現在でも(見た感じは)昔ながらの樽、です。

職人さんが減る、というのは需要と供給の問題というか、樽のコストが、、、という話なのでしょうが、ちょっと電卓を叩いてみましょう(以前も叩いた気がする)。

樽酒と言えば菊正宗さん、こちらの樽酒は4斗(72リットル)で117,150円。



中身はおそらく上撰
で、そうすると1升瓶で1,868円。4斗は40本ですから74,720円。差し引きの樽代は42,430円となります。

同様に2斗樽の場合は30,540円、1斗樽の場合は22,220円になります。

樽の作成に何時間かかるのかはよくわかりませんが、仮に1日に2斗樽を1樽とすると、年間200日で600万円。材料費や作業場のコストを考えると、割に合わない気がします。

一日に1個という仮定も含め、あまりに適当な計算ですが、ざっくり考えると、文化財の値段どころか、普通の工芸品の値段でもないですよね。

恐らく、「容器」ということで、値段が付かない(プライスレスというより、商品として見られていない)という考え方だったのかもしれません。そうなると産業としても成立しにくいですね。

そうであれば職人さんが減る、というのはもっともですが、酒樽、例えば菰を被った本荷樽の「菰」の方はビニール製に置き換わった蔵元さんも多い(白鷹さんは昔ながらの菰)ですが、樽はプラスチックや金属製というのは見ないですね。

職人さんがもっと減ると、そういう樽が出てくるのでしょうか?

ただ、その場合、樽香がつかないので、内側に杉の薄板を貼ったりするのかなぁ。

なかなか難しそうです。



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ゴール後(レース後)のビールは美味い?

2019-03-03 18:45:57 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
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市民マラソン、皆さん思い思いの服装で走られていますが、オリジナルのものとして比較的ポピュラーなのは「仮装」とか「会社やチーム・グループのTシャツ」

そんな中、たまに目にするのが、「ゴール後のビールが楽しみだ」とか「ビールまであと42.195km」など、「ゴール後のビールはおいしいヨ」的なものです。


先々週出走した香港マラソンでもそんな意味と思しきTシャツを数人見かけましたし、今日のレースでもやはり何人か。
沿道からも終盤、「ゴール後のビールは美味いぞ!」という声を何度か聞きました。





そこで、考えた。

ゴール後(レース後)のビールは美味い

これって(世界的)定説なんでしょうか?

まあ、アルコール飲料で比べると、ワインや日本酒は度数が高く、「ぐいぐいっ」という訳にはいきませんし、ビールの「キンキンに冷えた」とか「炭酸でスカッと」というのもわかります。

(まあ、今日みたいに寒い日は寒すぎですけど)
ただ、これには今流行り?のハイボールとかが強力なライバルになりそうですし、実際、皆さんがゴール後にまず飲むのは水やスポーツドリンク。
健康のためを考えれば当たり前ですが、ゴール直後のビールというのは難しいのですかね。

でも、調べてみるとベルリンマラソンとか同じベルリンのハーフマラソンではゴール直後に(無料で)ビールがふるまわれているという話も。
(以前ご紹介したメドックマラソンのワイン給水?は、ちょっと別の次元ですね)




ベルリンには一昨々年(かな?)行きましたが、再度行って調べてみましょうか。

#あ、今日は寒かったけど、先々週の香港での脚のダメージ(25kmくらいで痛い痛い)に負けず、よろよろながら一度も歩かずゴール出来たので、銀座のライオンでエーデルピルスを楽しみました。



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段ボール箱だって酒問屋の大事な商売道具、ですし。

2019-03-02 12:44:36 | 酒の道具など
                           
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倉庫の前に積まれた段ボール箱。
この大きさ、中身はお酒ではないですね。



段ボール箱の中身は、、、、、、段ボール箱
お客様のご依頼で、箱詰めにして納品ということになったものです。

現状の箱(2本用)は、1本毎に保護用の内箱がついていて、1箱で3つのパーツを組み合わせることになるのですが、納品は数百箱という数なだけに、これが結構な手間。
出来上がりも何かのオブジェのようです。



もちろん箱や箱作りや箱詰めのコストも含め見積もっているのですが、何とか効率化できないかなぁ、ということで別のメーカーさんのものも比較してみることに。

こちらの箱は現状のものより丈夫な板を使っていて、それもありパーツは1つで組み立ては簡単そう
気になるのは強度ですが、メーカーさんの説明によれば「ワイン瓶を2本入れ、高さ50センチの場所からコンクリートの地面へ落下させてみましたが、中身は無事でした」ということです。

これは良さげですね。

ただ、メーカーさん説明の組み上げ方以外にもっと丈夫そうな組み上げ方がありそうで、現在社内で検討中。



さてさて、どうしましょうかね?




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「世界」のファイナリストですよ。おめでとうございます!@世界唎酒師コンクール

2019-03-01 12:54:20 | ご縁の会社・団体
                           
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一昨日の夜、業界の先輩方とご一緒した際、「昨日(=26日)、きき酒師コンクールで飯田橋に行ったんだ」というお話を聞きました。

そうそう、確か「世界きき酒師コンクール」ですよね。
今日になって思い出し、ホームページを見てみました。



26日は決勝だったようです。

激戦を制し、唎酒師・焼酎唎酒師349名(国内244名、海外105名)の頂点ともいえる第5回世界唎酒師コンクール優勝者が決定いたしました。



皆さん、おめでとうございます!

と、優勝表彰の写真を見ていて、左端に背後霊のような(失礼)見覚えのある半纏姿が、、、、

あ、白鷹の東京支店長さんではないですか!!!

ページを詳しく見ると、優勝者に続く、堂々のファイナリスト。集合写真にも半纏姿でにこやかに。




確かに立春の日、八丁堀の焼き鳥屋さんにご一緒した際(翌日に記事にした)、「セミファイナルまでは行きました」とお聞きしていましたが、ファイナリストまで上り詰めました!

「世界」のファイナリストですから、これはスゴイことですよ。

白鷹さん、おめでとうございます!
(白鷹さんの社内表彰とかあるのかなぁ。なかったらウチでしちゃいましょう)


で、おぼろげながら一昨日夜の会話の記憶がよみがえってきました。
聞くに白鷹さん、最後の難関、公開サービスで「、、、今日は残念ながら白鷹を切らしておりまして、、、」とギャグをかますとか、関西なまりのフランス語?のプレゼンとか、なかなかの存在感を示したらしい。

こんどウチのロビーでもやって頂けないかなぁ。



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