牛丼風のお弁当~~(味噌汁付)
何となく大掃除のムードに乗ってみることにした。
気になるのは私の背後にある伝票類の段ボール。3年以上前からの伝票がここにあり、もう段ボール3つになっている。古いものはしまっても良いのだが、税務調査が来るまで出しやすいように置いておいたのだ。
その3段になっている段ボールだが、みっともないことに、重みで崩れているのである。蓋は折れ曲がり側面もひん曲がってしまって半分つぶれていると言う。。。
これだけでも、せめて目に映らないようにしようと、仕舞い込むことにした。それだけでも何となく大掃除をしましたよ、というムードになる。何となくこの片隅がきれいになるだけで、やった感がある。
私はもはや「大掃除をしよう」とは思っていない。
とにかく見た目だけがきれいになっていればイイ。
あまりに何もしなさ過ぎだと社長がカチンと来るだろうから、「何となくやっていますよ」という体裁だけが整えばイイ。
なので朝から、いきなり私はその段ボールに手を付け、ちゃっちゃと中身を出し、更衣室にしまいこんだ。
(大掃除終了。)
なせばなす。きれいになったじゃないか、やれやれ・・・(;^ω^)
そして仕事に戻ろうと思ったら、うかつにも秀クンが誰の席でもないデスク(社長の要らない書類や本が放置されている)を「これはもういいよね」とか片づけ始めてしまったので、私も仕方なくもう何年も掃除をしていないZENさんのデスクを片づけることにした。幸い机の引き出しがまだガラガラなので、机の上にあるカタログや本をそこにみんな移した。そして雑巾で机を拭いておしまい~っと。
そう思ったら、秀クンが今度は掃除機をかけるというので「中の紙パックを変えてほしい」と言ったのは、自分の手で変えたくなかったからである。と言うのはゴキブリが出るたびに「掃除機で吸っちゃえよ」とみんなが言うので、言われるまま掃除機で吸ってきたからである。紙パックを変える折にはあれの死骸がきっと出てくる可能性が無きにしもあらずだと、私は読んでいたのである。
やはり予想通り、秀クンは大騒ぎしていた。。。紙パックを変えるどころか、既に紙パックの中の埃が破けんばかりにはみ出していて、かなり悲惨な状況になっていた(ようである)。後ろから見てるだけなのも申し訳ないので、私は何気に他のものをバタバタゴミ袋に詰め始め、下手に反応することもなく、掃除をしているフリをすることにした。そうすればこの場面は収まるであろうことを長年の経験が知っている。
自分の机の中も本当は片づけたかったが、他にやらなきゃならないことがあるので、また来年の落ち着いた時にしよう。あとはとにかく目障りなものを大きなマチ付きの封筒に詰め、こっそり更衣室に年明けまで隠しておく。何日かすればまたみんな机がバタバタしてくるから、そうしたらまた更衣室から出してくればいいのだ。
要は気持ちの問題。ちょっとでも普段やらない場所をちょこっと片づけて、何となくさっぱりして新年を迎えよう。
年が明けて、社長が初めて会社に来た時に「きれいだな」と思えればそれでいいのだ。
しかしこうして段ボールやZENさんの机をすっきりさせて、気が付いたことがある。
大掃除・・・・それがこの暮れにあるのは、この1年の嫌なことも掃除と共に流すためではなかろうか。そのために人はこの時に掃除をするのではなかろうか。
そして新年にはすっきり忘れてまた新しい年を迎えるのである。
よく日本人は過去のこと(恨み辛み類)を根に持たない民族と言われるが、それはこの習慣にも一因があるのかもしれない。
からっ風みんな打っちゃれ大掃除
ちなみにその後で秀クンは「sakeさん拭いたのにまだ汚いね」と言って、ZENさんの机を拭いていた。。。
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