どなたかがダダをこねて国会の70日間の延長が決まりましたが、協力してもらわなければならないはずの野党第一党自民党の横っ面をはり倒すような、一本釣り人事を断行し、一週間も国会が空転しています。
「50日間ではダメだ。70日間にしろ」と言った当人が、自ら問題を起こして、延ばしたはずの20日間のうち既に7日間を空費してしまうというのはどういうことなのでしょう。
昨日の民主党の両院議員総会でも、自分が言いたいことだけ言って、途中退席してしまうは、国会空転についても、自ら打開に動くでもありません。一体この人がたびたび言っている「責任を果たす」とはどういうことなのでしょうか。
だまし討ちをされて怒っている自党の議員に言葉を尽くして説明することは「責任」ではないのでしょうか。空転する国会を動かすべく、自ら野党に理解を求めるのは「責任」ではないのでしょうか。
この人が果たしたい「責任」とは、自らが泥をかぶったり、汗をかくことではなく、あくまでも国民に向かってのポーズのすぎないようです。国会のことは国対委員長がよろしくやってくれ、オレは首相の座に居座り、脱原発というエポックメーキングな歴史に残ることを成し遂げるんだ、ということなんでしょう。
こんなどうしようもない人に鈴をつけられない民主党執行部も既に機能不全です。
原発の問題も大変ですし、これからの復興も大変です。そして、そのための財源をどうするかも大変です。本当に、本当に大変な時です。能力はもちろん、私心のないよほどの覚悟がなければ乗り切れない時です。この一年何一つ成し遂げず、能力不足で辞めさせられるところを、自分から「辞める」と言ってとりあえず待ってもらった人が、寝言のような浮ついたことを言って、時間だけが過ぎていきます。
本当にどうにかしてほしいものです。