座間市入谷に座間に残された里山の風情が生かされたオアシスとでもいうべき「県立座間谷戸山公園」はある。面積32.1haの園内には「サンクチュアリ」、「水鳥の池」、「シラカシ観察林」、「昆虫の森」、「スギ・ヒノキ観察林」、「湧き水の谷」、「クヌギ・コナラ観察林」、「伝説の丘」、「星の谷街道・巡礼街道」、「炭焼き小屋」が配置されている。当園の「水鳥の池」はカモ、サギなど野鳥観察ができる唯一の場所である。当園にやってくる「カモ」はマガモ、オナガガモ、コガモ、カルガモなどで250羽位である。渡り鳥ではない「カルガモ」は当園の近辺で過ごし餌を求め訪れている。今日はすでに40羽くらいの「カモ」が池面、浮島で羽を休めている。渡来数が多いのは「マガモ」、「オナガガモ」で越冬でやってくる。冬鳥の多くは夏の間はシベリアで繁殖をし寒い冬を日本や東南アジアで過ごすために飛来してくる。渡鳥はカムチャツカ半島・千鳥列島経由、サハリン・北海道経由、日本海横断、朝鮮半島経由でやってくる。あの小さな体で数千キロという長旅をして日本にやってきた鳥たちはまさしくエリート中のエリートである。(2411)
相模原市南区磯部に滋賀県の「日吉大社」を総本社とし、江戸時代は「山王権現」と称していた「日枝大神」は鎮座している。創建年代等は不詳であるが、延文元年(1356)以前より下磯部四ツ谷地区の鎮守であった。「磯部御嶽神社」の先に構えられた「石鳥居」のすぐ前方に赤いトタン屋根の小さな「社殿」がある。社殿の左には「稲荷社」がある。社殿は文久元年(1861)、慶応元年(1865)、更に明治39年に修理、大正15年に改築し屋根の草葺を亜鉛板葺と数回再建改築を繰り返している。昭和53年に幟、幟棹を新調し、同年に社殿屋根の葺替を行う。旧磯部村には2つの「日枝大神」があるが、この「日枝大神」は四ツ谷講中によって祀られている。社殿の右後方に市の保存木に指定されている大きな「椋の木」が聳える。鳥居の脇にある大きな石は近くを流れる用水路の中にあったものである。(2411)