相模原市南区当麻に「時宗」の旧本山であり古くは「当麻道場」として11ケ寺の末寺を擁していた一遍上人ゆかりの寺院「当麻山無量光寺」は鎮座している。創建は弘長元年(1261)で750年を超える寺歴を誇っている。本尊は一遍上人。紅葉が一際美しい当寺はこの時季必ず訪れる寺院の一つである。重厚な構えの「外門」より石畳の参道の先にある「山門」を抜けると深い木立の包まれた旧本山らしい広大な寺域広がっている。境内には「経堂」、「東権現」の建造物、「芭蕉の石碑」、「徳本念仏塔」、「歴代廟所」、「御影の池」、「御髪塚」、「笈退の泉」、「金光院の跡」がある。最も美しい紅葉域は「庭園と池」、「本堂」横の「一遍上人像」、「鐘楼」の周り一体である。更に「本堂」裏にも庭園と池がありカエデ、モミジ、落葉樹が深紅に真黄、橙色に染まりつつある。まだ全体で3、4割ほどの紅葉である。あと数日で当地域一番の幻想的な紅葉のグラデーションの美しい寺域となる。(2411)
座間市入谷に小川(湧水)に沿った幅の狭い場所に「番神水公園」があり、その先に「円教寺」が管理している「番神堂」が建っている。「三十番神」が祀られる小さな祠の「番神堂」がある。三十番神は30日間日替わりで国土を守護するとされる神々である。2009年に再整備された「番神堂」の中には30体のご神体が鎮座する。普段はガラス扉越しでしかお目にかかれない神であるが毎年10月15日この祭礼の日と、年末には扉が開かれ、参拝者は拝むことができるという。段丘下にある祠「番神堂」の裏手から湧き出す「番神堂湧水」は防火用水や街並みを潤す水として利用されている。この湧水は「日蓮上人」がお経を唱えながら地面を杖で突いたところ、こんこんと清水が湧き出したといわれ、昔から住民の大切な生活用水として、水道が引かれた昭和31年ごろまで利用されていた。(2411)
相模原市南区下溝、「紅葉亭」と「峰山霊園」の間の道路の左側畑地の一画で「アツバキミガヨラン」(厚葉君が代蘭)が細長く鋭利な刀状の葉が多数集合して放射状に広がり、叢生した葉の中心から長い花茎が真っ直ぐに伸びて分枝しているが花の重みで花茎は傾いている。分枝した各枝から円錐花序を出し多数の大きな下向きで白~薄黄色の釣鐘型の花を100個以上咲かせている。この花は春と秋に2度咲きする北米原産でキジカクシ科イトラン属の耐寒性常緑低木である。現地では砂漠地帯に自生している。(2411)