【とどまることなき信徒増大】
バプテスト自由吟味者は、数の力も持つようになってきています。
その信徒数は~、
1800年には10万人、
1850年には81万5千人、
1900年には500万人余、
1954年には1千7百万人
~になってきています。
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( 2000年時点では、サザンバプテスト連盟だけで、4千万人と推定されている。・・・訳者註)
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数は力をあらわします。
成長力と実践力を示します。
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会員数増大は、歴史的偶然によるものではありません。
バプテスト自由吟味者者たちが、世界で最も人に好かれる思想をもってきたからなのです。
また、それを実現するに最も効率的な方法をとってきたからなのです。
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彼らは自由の大切さを主張し続けてきました。
絶対的自由を叫び続けてきました。
そしてそれを実現してきました。
上流階級にではなく、大衆に訴えて実現してきました。
大衆は自由を最も必要とする人であり、それを得るために最も激しく働く人々です。
自由吟味者は、官職を望んだこともありませんでした。
長細い小屋で育ち、小さな町の牢獄で日を過ごしました。
病人に奉仕し、身分の低い人々を支援してきました。
バプテストたちはその記録を名誉あるものと思っています。
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いま世界中の自由吟味者を合計すれば、2千万人に昇ります。
そのことに、何の不思議もありません。
自由吟味教会に成長停止を命じるのは、太陽に移動停止を命じるようなものです。
【天に属す人、世に属す人】
人の精神は、生まれながらの状態では「この世」に軸足を置いています。
対して、自由吟味者は品種改良された人であって、その軸足は、「天国」に置かれています。
「世」の側に属する人々は、自由吟味者の成長を止めるべく、ありとあらゆる手段を講じてきました。
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聖書では、創造神の王国である「天(天国)」と、この地上の「世」とを絶対的に対立するものとしている。
天は創造神の統治が貫徹する空間であり、世は一次的にその支配権が悪魔に与えられている空間、とする。
そして悪魔は全てにおいて創造神に対抗するものであるから、創造神と悪魔は絶対的な対立関係にあり、従って天の論理と世の論理とは絶対的に対立関係にあるとみるのである。
例えば天は「聖holy,ないしはheavenly)」であるのに対して世は「俗(secular,ないしはworldly)」である。
そしてこの地上に生きる人間は基本的に俗なる「世」の論理で生きるという事実認識である。
その中で天の論理をもつ聖書の言葉を心に抱く人間だけは、例外的に聖なる「天」の論理で生きることになる。
だから聖句自由吟味者は、「世」と対立する「天」の論理で生きる人ということになる。
著者ミードは、ここでその視野をそのまま話に持ち込んで、自由吟味者と絶対的に対立関係にある人々を「世(world)」と称している。・・・訳者註)
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その結果、バプテスト自由吟味者の歴史は、殉教者が流してきた血の中に容易に見出せるようになってきています。
自由吟味活動の歴史を記述する歴史家のインクの中ではない。
彼らが流した血の中の方に、その歴史は容易に見出せるのです。
「世」に属する人々は、広場に造られたむち打ちコーナーで、バプテストたちをむち打ちました。
そうやって衆目の面前で辱めを与えようとしました。
ところが結果はどうでしょう。
むち打ち刑場が残ることによって、いま「世」の側の人々の方が今恥ずかしい思いをしています。
「世」は彼らを、鎖を付けて投獄しました。
ところが、その鎖の反対の端は、「世」の側に属する人々自身の首に巻き付いていました。
「世」の人々は、ボストンや南部諸州で、バプテスト自由吟味者たちの身体から、血を滴らせました。
ところが、まさにその血の染み込んだ土壌から、米国で最も美しい花が咲き出したのです。
「世」のなんと愚かなことか!
人々はバプテスト自由吟味者に、有害人間の烙印を押しました。
そうやって彼らを抹殺しようとした。
ところが結果はどうか?
いまや「世」に属した人々の方が、自分らがなしたその行為の故に、有害人間だったという刻印を、押されることになっているのです!
(Vol.17 終章 流血の歴史土壌から咲き出た花 完)
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