Sightsong

自縄自縛日記

李禹煥展@国立新美術館

2022-08-21 14:21:33 | アート・映画

国立新美術館では待望の李禹煥回顧展も。

なぜこんなに惹かれるのだろうと考えても明確な答えは出ない。強い意志で余白や空間を維持することが、沈黙や佇まいを関係性の一部とするアジア社会に共通するからかもしれない。あるいは、速度を作品に取り込まないからかもしれない。そしてこのふたつは同じことかもしれない。

●李禹煥
エヴァン・パーカー『Electroacoustic Quartet / Concert in Iwaki』
『1968年 激動の時代の芸術』@千葉市立美術館
広島市現代美術館の「日本の70年代」展
北海道版画協会「版・継承と刷新」、杉山留美子
田村彰英、李禹煥、『哲学者クロサキの写真論』 バウハウスからバスハウスへ


ルートヴィヒ美術館展@国立新美術館

2022-08-21 12:28:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

国立新美術館でルートヴィヒ美術館展。ここのコレクションは好きで、1995年に東武美術館(もう無い)、2010年にそごう美術館でコレクション展を観て、3年前にはケルンの本館も訪れた。

そんなわけでパウル・クレーやルーチョ・フォンタナの作品に再会して嬉しかったし、マックス・ベックマンの暗い湖の絵は「退廃芸術」認定されたという文脈よりもロマン主義的なものとして観るほうがおもしろいなと思ったし、もちろんヨーゼフ・ボイスにはいつも心動かされるし、行ってよかった。アウグスト・ザンダーによる人間のアーカイヴ写真はまったく古くなっていない(ベッヒャー派に影響を与えたということもよくわかる)。

けれども不満はあった。マックス・エルンストのフロッタージュ作品は含まれておらず、ロシア・アヴァンギャルドもいまひとつ(マレーヴィチやロトチェンコは好きなのだけれど)。95年の展覧会で驚愕したパーヴェル・フィローノフの作品はひとつもない。ジャズ・ドラマーでもあったA・R・ペンクもない。ミヒャエル・エンデの父エドガー・エンデも持ってきてほしい。うわなんだこれはというインパクトがないと美術展の意味がない。

●ルートヴィヒ美術館
ケルンのルートヴィヒ美術館とヴァルラーフ・リヒャルツ美術館(2019年)
2010年と1995年のルートヴィヒ美術館所蔵品展


謝明諺へのインタビュー(Taiwan Beats)

2022-08-21 11:59:54 | アヴァンギャルド・ジャズ

ウェブマガジン『Taiwan Beats』に、台湾のサックス奏者・謝明諺(シェ・ミンイェン)へのインタビュー記事を掲載しました。来し方行く末、日本文化から受けた影響(サザンオールスターズ!)、台湾で訪れるべきスポット。ご一読ください。

>> サックス奏者謝明諺(シェ・ミンイェン)インタビュー - Taiwan Beats

●謝明諺
『爵士詩靈魂夜 A Soulful Night of Jazz Poetry』(JazzTokyo)(2021年)
陳穎達『離峰時刻 Off Peak Hours』(JazzTokyo)(2019年)
謝明諺+レオナ+松本ちはや@Bar subterraneans(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
陳穎達カルテットの録音@台北(2019年)
東京中央線 feat. 謝明諺@新宿ピットイン(2018年)
謝明諺+大上流一+岡川怜央@Ftarri
(2018年)
謝明諺『上善若水 As Good As Water』(JazzTokyo)(2017年)
マイケル・サイモン『Asian Connection』(2017年)