チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルズ+ルシンダ・ウィリアムス『Vanished Gardens』(Blue Note、2017年)を聴く。
Charles Lloyd (ts, fl, ghost vocals)
Lucinda Williams (vo)
Bill Frisell (g)
Greg Leisz (pedal steel g, dobro)
Reuben Rogers (b)
Eric Harland (ds)
ビル・フリゼールのギター、グレッグ・リースのペダル・スティール・ギター、それにルシンダ・ウィリアムスのヴォーカルと、かなりどっぷりとアメリカーナ路線を押し出しているわけだが、聴くとこちらがその空気に取り囲まれてやられてしまう。要はアメリカーナ愛に満ち満ちている。
チャールス・ロイドのテナーは、自由なテンポとタイミングでそのあたりの空を旋回するようだ。この衒いのない自由さがまぶしいほどカッコ良い。フルートもまたそのような味の、ロイド印なのだ。ウィリアムスの声は少しかすれて少し低く、粋である。このバンドで来日してほしい。
そんな中でも、ロイドとフリゼールとのデュオで「Monk's Mood」を演るなど異物も忘れていない。そして最後の「Angel」では説明しがたい懐かしさに身体が固まる。超ステキ。超好き。
●チャールス・ロイド
チャールス・ロイド@ブルーノート東京(2017年)
チャールス・ロイドの映像『Arrows into Infinity』(2013年)
マイケル・ラドフォード『情熱のピアニズム』 ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー(2011年)
原将人『おかしさに彩られた悲しみのバラード』、『自己表出史・早川義夫編』(1968、70年)