デューク・エリントン『Piano in the Foreground』(Columbia、1957、1961年)を聴く。
Duke Ellington (p)
Aaron Bell (b)
Jimmy Wood (b)
Sam Woodyard (ds)
何てことないようなリラックスした演奏に聴こえもするのだが、ちょっとヴォリュームを上げて聴いてみるとやはりエリントン。鍵盤を渾身の力で叩こうと、小さな音で撫でようと、そんなことは全て平然の範囲内のように思える。この迫力はどこから来ているのだろう。
「Fontainebleau Forest」も「Lotus Blossom」も、『Live at the Whitney』などと同様に、渋谷毅さんのレファレンスのひとつに違いないと思い込んでいるのだが、エリントンはエリントン、渋谷毅は渋谷毅。ところで、「Summertime」のアレンジのジャングルぶりが異様すぎる。これは誰かが演奏において参照しているのだろうか。
●参照
デューク・エリントン『Live at the Whitney』(1972年)
デューク・エリントンとテリ・リン・キャリントンの『Money Jungle』(1962、2013年)
デューク・エリントン『Hi-Fi Ellington Uptown』(1951-52年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)