『夏祭浪花鑑』(なつまつりなにわかがみ)を観てきました。
ニューヨーク公演やボストン公演で、好評だった演目です。すっごく有名な演目なのに、私は初見です。
勘三郎さんの特集番組などを見て、大体のストーリーは知っているつもりだったのですが、やはり生は良いですわ~~~~。
迫力が違うもの・・・・・とってもテンポ良く話がすすむので、観やすかったです。この話、なんと言っても圧巻はラストの場面。
団七九郎兵衛の勘三郎さんが捕手に追われて、逃げるシーン。テンポと迫力と見ごたえ充分です。立ち回りのシーンなんだけど、素敵なダンスのようです。家の小さな模型を並べ、屋根の上で捕り物をしているようにみせたり、途中人形に変わったり、趣向がいろいろあり、ほぉ~~とか、わぁ~~とか声があちこちから聞こえていました。もちろん、私もです。
それにしても、ラスト間近で、勘三郎さんの妻お梶(扇雀さん)に言い寄る、徳兵衛(橋之助さん)はなんだ~~~と思ったけど、
今、パンフを読んだら、舅殺しの罪人団七(勘三郎さん)から、妻に離縁をするように仕向けた芝居だったのね。団七がつかまったら、極刑になるから妻子を守っていたわけか・・・・・橋之助さんが・・・・ふぅ~~んと今、納得です。
歌舞伎が好きだって言っても、こんな程度の理解なんですよ。でも、楽しいから良いですよね。
橋之助さん・彌十郎さんが舞台上で何度か、着物を着替えます。当然と言えばそうですが、帯の結び方とか、手馴れていてそんなところもいいなぁ~~~と思います。これ、毎回思うんですけどね。
今回は和太鼓演奏が入っていまして、これがまた素敵でした。大きな大きな和太鼓をたたく、演奏者の後ろ姿が、もうとっても素敵でホレボレです。いったい何を観ているのやら・・・・・(笑)背筋が美しいのですよ~~
串田和美さん演出という事で、歌舞伎と言ってもカーテンコールがバンバンあります。今日も客席はスタンディングですごい盛り上がりでした。海外公演でもそうだったけど、エンディングはすごい盛り上がるんです。
そして、最後に勘三郎さんがちょっとだけご挨拶・・・・・『海外でも演じて好評を得ましたが、やはり日本が勝ち』とカーテンコールの盛り上がりを表現してくれました。
なかなか入手困難なチケット・・・・観る事出来て良かった~~~。