タイトルを見ると、お堅い感じがするけど、楽しい狂言を観劇してきました。
演目は『法螺侍』(ほらさむらい)と『茸』です。
狂言は歌舞伎より分かりやすいかも・・・・って、毎回思います。
今日の演目はどちらも、笑いを誘うものでした。
『法螺侍』は、大きな事を言って法螺ばかりのお侍さんが、太郎冠者と次郎冠者達にやりこめられる話であります。
やりこめられていることに気が付かない、滑稽なお侍のお話です。簡単に言えばですが・・・・。
狂言の動きって、とっても面白いと思います。投げ飛ばされるシーンとかは、ゆっくりスローモーションで回っていく。キレイな型の体操を見ているみたいです。
この演目で初めて生の「くっさめ」を聞きました。くしゃみをしているシーンですよ。
『茸』は「きのこ」なのですが、この場合は「くさびら」と読みます。
ある家に茸が生えてきてしまう。それを取って欲しいと山伏に頼みます。ところが、この山伏が念じれば念じるほど、茸が増えてくるのです。次から次へと傘をかぶった茸達が出てきます。
茸はしゃがんだ状態で、すり足で進んでいくのです。これ絶対辛いよね。(先日の染五郎さんの舞いもそうだったなぁ~)。
茸達は大きさもいろいろあって、実に面白いです。小さな子も出てくるのですが、それは姫茸でした(笑)逆に毒々しい茸もいたりします。茸達は皆、お面をつけているので表情はわかりません。たくさんの茸達が、すり足で進んでいく姿がかわいいんです。
狂言は野村萬斎さん目当ての、不純な動機です。でも、とっても楽しいから分かりやすい演目は、足を運んでしまいます。