評判の高い二兎社の舞台『こんばんは、父さん』。
二兎社の作品、気になっていたものの、中々タイミングが合わずやっと行く事が出来ました。
出演は佐々木蔵之介さん・平幹二朗さん・溝端淳平さんです。
溝端さんはヤミ金の取立て屋、その取立て屋に追われるのが平さん、そして平さんの息子が佐々木さんという設定。
平さん、佐々木さん親子はもう10年くらい会っていません。妻をほったらかし、勝手気ままに生きて来た父親、平さんを息子は許せないのですね。
平さんは取立て屋に追われ、以前自分が経営していた町工場に夜逃げ同然でやってきます。でもしっかり、溝端さんに尾行されていて、工場で口論となり、息子に電話して金を用意してもらおう、それだけはやめて・・・と、どたばたの繰り返し・・・
結局、電話をするのですが、一流会社に勤めているはずの息子、佐々木さんはなんとその工場で父親より早く、寝泊りをしていた・・・・・・。
溝端さんの取立て屋も、根っからの悪人ではなく、憎めない人、ちょっぴりドジでもあるかな~~~。
10年ぶりに会った親子は、ギクシャクなんですけど、平さん、佐々木さんの会話がものすごく面白い。
日常会話の何気ないやり取りが、ふふふ・・・と笑える。そして、実際あるなぁ~~なんてことを思う。パンフにもあるけれど、何気ない日常風景を描かれている。そのせいか、とてもリラックスしてみる事が出来た。
ただね・・・・・・こうやって書いているものの、実は・・・・・・
昨日も出かけ、続いていたこともあり、自分で思っている以上に疲れていたのか、ちょっとだけウトウトしてしまった・・・不覚です。
でも、二兎社の作品、ちょっとはまりそうです。会話が楽しめる舞台。
平さんの現代劇って初めて拝見しました。私にとって、平さんってドロドロしたイメージを勝手に持っていたのですが、やりたい事をやってきた父親役が、とても新鮮でした。
佐々木さんは、間がいいな~~。何気ない会話なのに、何度もクスクスを笑ってしまいました。面白かった。
二兎社の次回作もすでに決まっているみたいなので、是非行きたいと思っています。こうなると今までの作品を見逃したことが悔やまれます。