主観限定の世界

2006-01-08 22:25:16 | ひぐらし
今皆殺し編の感想掲示板を見てきて、なるほどと思ったのは「主観に限定され、そこから情報を読み取らなければならないのにこの真相は問題だ」という批判(No37425)。TIPSがあるとはいえ、例えば言葉そのものがおかしかったりする主観限定の世界で推理をしろってのは明らかに間違っている。 例えば、あなたは「沙耶の唄」というゲームを知っているだろうか?この中では、主人公は後遺症によって人の言葉が正しく認識 . . . 本文を読む
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皆殺し編批判の難しさ[ネタバレなし]

2006-01-08 21:52:17 | ひぐらし
バッサリ斬り捨ててきて今さらと思われるかもしれないが、実のところ皆殺し編の批判は難しいところがある。理由を端的に言うと、盲目的な「ひぐらし信者」への批判と製作側への批判を混同しないよう注意しないといけないからだ。 公式HPを見る限り、単純に感動したという感想が少なくないが(最近ではそうでもなくなったようだが)、それだけを基準に皆殺し編を批判するのは不当である。というのも、演出に様々な意味が込めら . . . 本文を読む
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ひぐらし:感動と幻滅の相殺[ネタバレなし]

2006-01-08 17:05:56 | ひぐらし
前の記事で、皆殺し編をやって興奮しなかった理由は「分析と苦笑」に終始したからだと書いた(「だんだん皆殺し編の問題点が~」参照)。これは一面として正しいのだが、やや誤解を与える書き方だったと思う。より正確には、「感動と幻滅が相殺しあって均衡状態にあった」という具合だったのだ。感動しようとするとダメになってしまった要素が思い出され、しかし幻滅して批判しようとすると、今度は必然性や伏線が見えるため止まっ . . . 本文を読む
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皆殺し編誤魔化しの構図[ネタバレなし]

2006-01-08 00:28:30 | ひぐらし
誤魔化しの構図という点において、Kanonと皆殺し編は非常に似通っている。わかりやすく言えば、人を感動させるようなフレーズでメチャクチャな内容を虚飾してるのだ。 何度か述べたように、皆編で提示される事件の内容は推理モノとして駄作だった。しかも、これは次回詳しく述べるが純粋に物語として見た場合もおかしな点だらけだったのだ。 それらはしかし、前半の闘いによる盛り上がりや「仲間」「奇跡」というフレー . . . 本文を読む
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