明大そばのキッチン「ぎとぎと」(嘘)から出ると、雨足はより強くなっていた。そのなか本を売り歩いたのだが、
雨は降る降る
右膝傷む
売るに売れぬ専門書 (「田原坂」の調子で)
今思えば、中近東の洋書を扱う一誠堂で売れなかった時点で諦めるべきだった。引き際をミスったために、行商しながら時間と気力と体力が浪費されるハメになった。何で出かけた日に限ってこんな最悪なことになるのかしらorzそのまま成 . . . 本文を読む
今神保町に来ているが、見事に雨に降られた。体に染み渡る氷雨…氷雨と言えば、腐り姫の曲が思い出される。八月中旬なのに「氷雨」とはこれいかに。そう考えると、夏と氷雨というありえない組み合わせは、精神的な意味あいを強調する意図なのだろう。つまり、現実に雨は降っているが、同時に内面では、現実の雨よりも身に凍みる氷雨が心を突き刺しているのではないだろうか。「氷雨」はその様を題名としても旋律としても見事に象徴 . . . 本文を読む
さて今回は、なぜ教授がモテモテだったのか(笑)ということについて考えてみたい。というのも、エレーナとの結婚を必然づける意味合いがあるにしても、この記述はやや浮いている印象があるからだ。
これについては、岩波文庫の解説で「フェミニズムの隆盛を象徴しているのではないか?」という見解が提示されている。すなわち、教授がモテモテだった理由は、彼が当時流行のフェミニズムを説いており、その思想に共鳴するに多く . . . 本文を読む