知識は必ずしも行動を伴わないし、人格についても同じである。ゆえに、知識と行動(往々にして人格も)が一致するという「知行合一」を前提として人を判断するなら、多くの見当違いをしてしまうだろう(なお、権威主義もこれと似た側面を持つ)。我々は、例えば天才が人格的・行動的にしばしば「普通」を逸脱していることを知っているにもかかわらず、こういった誤りを時に犯してしまっているように思う。
また知識のある人間の . . . 本文を読む
このブログで何度か紹介してきたチェーホフ(1860-1904)より半世紀ほど前の作家であるゴーゴリの作品。岩波版のあとがきによれば、本作は1836年に発表されたのだが、『死せる魂』と並んでゴーゴリ作品の最高峰と讃えられるのだそうだ。そのあたりは、予備校で習った世界史で覚えさせられたくらいだから、ロシア文学に詳しくなくても評価の高さは理解できる。
さて、本作は田舎町に特命を帯びた検察官が派遣される . . . 本文を読む
今日は所用があって羽田空港へ出かけた。行きはゴーゴリの『検察官』を読みながら行ったのだが、予想以上に早く読み終わったので次のに取り掛かる。持ってきたもう一冊は『少女レベッカ』。しかしあまりに空気が違いすぎたため、1ページで脳が根をあげてしまった。我ながら何でこんなチョイスをしたのか疑問だ(苦笑)。組み合わせるならチェーホフとかゴーリキーとか色々あるやんと自分を小一時間(ry
空港では三階で寿司を . . . 本文を読む