君が望む永遠草稿:「ヘタレ」と自己認識

2010-07-08 18:48:26 | 君が望む永遠
この前の「ヘタレと自己認識」の記事は、草稿を作るのに10時間、記事を書くのに6時間ほどかかった。まあ重要な(というか誤解を招きやすい)問題提起だから手抜きをしなったのが理由とはいえ、記事を完成するのに時間がかかりすぎるのも考えものだ。この調子だと「ひぐらしインタビュー」の続編や沙耶の唄の(おそらく最後となる)記事が一体どのくらい感性に時間がかかり、いつ掲載できるのかいささか心もとないものがある。しかも「告発のとき」や年末に帰省した話もあるしな。はてさてどうしたものか…まあ今回はとりあえず、「ヘタレと自己認識」の草稿を掲載することにした。


これは言うとまずいな、いや実にまずい…と風間風のボケは置いておいて。
新しい視点と言ったが、それは大げさな表現で、実際には


「孝之がヘタレと言うのなら、虚構のキャラの選択にあれこれ迷ったりしている自分たちは何なのか」

という素朴な疑問。


「ヘタレ」と批判する一方で、まあ実生活に何の関係もないエロゲーの攻略であれこれ悩んでる俺も俺だけどねwなどと諧謔を言うのなら理解できる。まあ俺がやってる事もアレだし、真面目に批判するのもダサいわねってわけだ。その態度が「正しい」かどうかは置いておいても、まあ筋は通っていると思うわけである。



援交説教親父程度にはイタい。クーラーのきいた部屋で現代文明批判。 ネトゲ…現実世界のオルタナティブ。理解はできる。

率直な疑問だが、何の疑いもなく孝之を「ヘタレ」と言う人たちって、虚構のキャラを誰にしようか迷ったりしている人(つまりエロゲーをプレイしてる自分)についてはどう位置付けているのだろうか?これは、究極的にはプレイヤーに批判の資格がないという批判封じにしかならない(正確には批判封じだと誤解される)からあえて言わないできた。政治のやり方に文句があるなら…文句があるなら自分でやれ…批判封じと思考停止。代議制無視馬鹿げている。とはいえ、あまりに屈託なくヘタレと言える姿には首を傾げる。「まあ虚構のキャラの攻略で悩んでる俺はそれ以下だけどね~w」


などと自分を同時にネタにするなら、筋は通っている(それが正しい態度というわけではないが)。最初に触れたインタラクティブ性の乏しさや共犯関係について全く言及しないことからすれば、構造が全く見えていない(キャラに還元する思考様式だけじゃない)。KANON批判→あんなのに素で感動なんて馬鹿じゃね?ベタとネタが併存すると考える→間違い。ベタにベタとベタにネタしかない。後者も枠から外れたら何も考えず怒る。見せ掛けの戯れで実は埋没。実は沙耶の唄や終末の話(ともにネタばれ)はここと繋がる(思考的閉塞、ジャンル的閉塞性)。無自覚な選択か強迫的なしがみ付きはあっても、再帰性なんてない。エロゲー~には期待できない。

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