ひぐらし解アニメ版:大災害をどこまで描写するか

2007-10-10 01:54:39 | ひぐらし
この間書いた研修一日目の夜、消灯後真っ暗になった部屋で突然思いつきメモ帳に次のようなことを書いた。

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ひぐらし解のアニメ版が始まった。
危惧するのは、雛身沢大災害をぼかして描写し、全体的にわけのわからない話に終わってしまうことだ。ゲームの残虐性や悲惨さがそのままアニメにできるとは思わないし、またかなりマイルドになった目編の後でリナや鉄平の殺害シーンを結構生々しく描いたことからすれば、製作者側もオブラートに包んでしまうことで魅力がスポイルされる部分があることは十分承知しているとは思うのだが…
パソコン版には無かった話も取り入れるなどしているようだが、雛身沢大災害という中心線をブラさないようにしてほしい。この事件の理解なしに事の重大さと梨花の戦いがいかに絶望的であるか視聴者に伝わらないだろうから。
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暗闇の中で朝も待たずにこんな内容をメモり始めるあたり実際にヤンデルんちゃうかという話だが、ひぐらし解のアニメ版に対する期待の高さが表れているのは確かだろう。


で、日曜に帰って速攻ひぐらし解の第一巻を借り、それが罪編の「悪魔のシナリオ」に該当する「サイカイ」から始まること(※)、また厄醒し編が沙都子の視点で大災害の顛末を描くことからすると、大災害の描写は十分に意識しているらしい(※2)。一部放送局での放送休止などアニメ版も順風満帆とは行かないようだが、ぜひ記憶に残る傑作にしてほしいものである。



ここでレナが登場したことにより、罪編のスタッフロールで「裁判で係争中」となっていたことを受けて「レナはTIPSで登場しないが、彼女も大災害で死んだのか?だとしたら『犯人死亡』とかではなく『係争中』となっているのは妙だ」という内容の記事を疑問半分皮肉半分でひぐらしの公式推理掲示板に書いたことを思い出した。細かい話を置いておけば、これで罪編のレナは死んでいなかったという一応の結論が出たことになる。なお、レナが登場することをもって「サイカイ」を「罪滅ぼし編」とは別の物語であると考えるのは難しい。なぜなら、赤坂が雛身沢に来ること、さらにそこから生還することからして確率が低く、さらにレナが篭城し、それを圭一(たち)が解決する状況まで加わると、他の編である確率は限りなくゼロに近いからだ。よって「サイカイ」におけるレナの登場は、「係争中」という記述から生まれたプレイヤー達の疑問に答えるためのものだとも言えるだろう。


※2
連鎖的にパソコン版以外の話にも興味が湧き、積んでいたPS2版を開始。実写の背景と萌え絵の立ちキャラのギャップなどは無くなっているが、修羅場のグラフィックと演技がどうなっているか楽しみだ。

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