おっとBBCさん、次は「電波少年」できましたか。ぶっちゃけ20年前とかになれば叩くと埃しか出てこないと思うんで、大変素晴らしい飯のタネを発見したっぽいですな(・∀・)
これだけだと単発で終わるかもしれんが、来年にはジャニーズ問題で調査をした国連の人権委員会の報告が控えており、そこでは他の芸能界の事例もヒヤリングされたとの由(枕営業はもちろん、例えば本名が使えないとか契約書ないとか、その辺の契約形態の歪さとかも「奴隷契約」などといった形で問題になったりするかもしれんね)。すでにスポンサー離れも進んでいるジャニーズや大手メディアだが、これが芸能界・マスメディア全体へと燎原の火のように拡大していく可能性は十分あるだろう。
で、ここまで書くと、「あーん!?他の国もやってるやん。いくらでも過激な番組とか見たことあるで。ふざけんな!」と怒り心頭の人たちも少なくないと思われるが、問題は今後の(特に大手)マスメディアの対応である(ちなみにBBCの報道と絡めてジャニーズ問題の記事を初めて書いた時もカトリック教会の性犯罪と隠蔽について触れたし、BBCとジミー・サヴィルの記事を書いたのもそういう理由からだ。こういう比較考慮の視点がないと「出羽守」的なただの日本=悪い所論=島国根性で終わり、不毛の極みと言える)。ざっくり言えば、「沈黙」、「反論」、「攻勢防御」の3つになるが、少しこれについて書いてみたい。
1.沈黙
なるほどこれまでは、記者クラブ制度やクロスオーナーシップ制度を活かしてメディアがお互いに沈黙し合い、利益を守るという作戦はかなり有効だった。しかし、TV以外のメディアの普及は言うまでもなく、さらに日本という閉鎖空間の外側から注目されていて、それゆえニュースソースありって知られもしたんで、まあこれで乗り切るのは無理やろね。沈黙は「accept」と受け取られるので、あることないこと好き勝手言われ、どんどん立場を悪くしていくだけである。
2.反論
これは自分たちの正当性を声高に主張するという作戦だ。ただ、この時何が厄介かというと、イラストの依頼料の相場なんかでも問題になるのだが、暗黙の了解や忖度で多くが成り立ってる世界なので、詳らかにするだけの明確なエビデンス、つまり契約書だとかそのようなものをちゃんと提示できんのかって話である(つまり放送内容による事前の了解事項や免責事項などを示し、自らの正しさを説得的にプレゼンできますかってこと)。
・・・てな風に考えると、これをやったところで、おそらくジャニーズを擁護した芸能人たちのように、メディア村でしか通用しないロジックをふりかざし、やはりますます評判を落とすだけだろうね(・∀・)わかりにくい人は、閉鎖的な村が自分たちの特異な慣習の正しさを主張しているのを見て、「こいつダメだ・・・早く何とかしないと・・・」(夜神並感)てなるアレを想起してもらえばよろしい。
え、「郷に入らば郷に従え」って?じゃああなたは北朝鮮やロシア、中国といった国の内政について、違和感を持ったこともなければそれを一度も表明したこともないってことでよろしい?それもまた先のロジックで容認する人間だけが、日本についてもその理屈で対抗する資格を持つと思うのだが如何?
3.攻勢防御
となると、残るはこれしかありませんな。ちょっと言葉の意味が伝わりにくいと思うので説明すると、これは例えばBBC様の恥部や暗部をゴリゴリ調査・報道し、いわば「ステゴロで殴り合うスタイル」と言える。相手の弱点をゴリゴリに突いて、「あ、こいつら手ぇ出すとやべーわ」と思わせられれば目的達成である(ちなみに外交なんかではこういうやり取りはしょっちゅう見られるので、言っていることをリテラルに受け取るだけでなく、メタメッセージに注目することが重要と言える)。
ただこれをやると、高確率で報復攻撃が来るし、「で、お前はどーなのよ」的に自分たちがさらなる突っ込み・検証にさらされて「返り血を浴びる」のは不可避なので注意が必要だ。まあこうすることで日本国内に限らずユニバーサルに分析と透明化が進むならば、それは大変公共的な行いと言えよう(本来このチェックアンドバランスがマスメディアってものの重要な機能のはずなんですがね)。
ただね、何度となく指摘してるように、ジャニーズ問題なんかで改めて見えたのは、大手メディアの「官僚主義化」なんよ。とにかく保身と現状維持。てなわけで、「閉鎖空間で威張り散らすだけの貴様ら小役人どもに何ができるか、やってみろ!!」て話になるだろうね。
というわけで、国内の閉鎖空間というぬるま湯に浸かっていたいた大手メディアには、この状況を打破することはできないだろう。まあ現状存在する組織がどのような形で衰弱・崩壊していくのか、とくと見てみようじゃあないか(・∀・)
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