最新話見終わりますた。前回沙都子が分裂したことによって、悪辣な沙都子を描くことに容赦がなくなっております。次回からは神楽し編ということで、「流れ変わったな」感が出ておりますが、ちょっと今回の話は(描写をそのまま評価すると)色々ひどいので、久々に(前回の第10話の感想みたいな)テーマよりも「話の展開の必然性」という視点であれこれ書いてみようと思いマス。
〇いくら何でも血が飛び散りすぎぃ
ほぼ確実に「虚構内虚構」やからね。鬼騙し編(鬼明し編)での時計で殴られて死ぬ(しかも角度的に力入らない)レナと刺されまくって死なない圭一も同じ地平で語ることができるだろう。
しかし、今さらな疑問だけど、何で鬼騙し編だけ腹のとこにモザイクかけたんだろうね?今となってはむしろその方が謎だわ。まあ可能性は二つあって、
1.配慮している=ヌルいと見せかけることで、苦手な人を引きずり込む
その上で、猫騙し編とかで度肝を抜く、と。まあ旧ひぐらしが放送中止になった件もあったので、それへの配慮か、配慮しているブラフなのか
2.何らかのメタ視点が影響している
後に述べる、「祟騙し編の謎の赤い靄」のように、客観視点にしても不自然な箇所が見受けられる。もしかすると客観視点に見えてもそれすら信用できませんでアナタ、とかそういう演出なんですかねえ?
てところかしらね。まあここは正直製作者に聞かねーとわかんねーんだろーな(;´∀`)
〇沙都子がわざわざ圭一を引き離した意味
まあこれは出題編=「ひぐらし業」の視点で言えば、ひぐらしお得意の「上げて落とす」演出(圭一へのご褒美で沙都子ルート入った!?と見せかけて予想もしないBAD END)で説明終了なんだろうけど、舞台裏を見せられると改めて意味不明な行動だよなあ。
沙都子が大石に説明はしてるけど、鉄平はすでに殺してるんだし、大石はL5なんだから、自分だけ家に戻って発見したフリして「ギャー!!」と外に駆け出るとかでもええのとちゃうんか(綿流しの晩ではないが、そこは妄想補正でヨロw)?
綿騙し編もそうなんだけど、なんというかやたら回り道が多いんよね。梨花を騙すためには「邪道であること」が必要なのはわかるんだけど、正直納得感がまるでない(出オチ感が強い)んだよなあ・・・まあ梨花を追い詰めるには惨劇を避けようとする行為が無意味だっていう精神的徒労感を蓄積させるってのはわかるが、ここまで納得がいきづらい内容だとちょっとねえ・・・
〇死んだ状況を見たら、鉄平と圭一の死亡時間のズレは明白
これは鬼騙し編の梨花・沙都子が両方死んでいるシーン(指紋なども踏まえれば、この状況で「相討ち」はありえず、むしろ梨花=自殺&沙都子=後追いと考えるしかない)にも言えるんだけど、正直この現場であれば、圭一が覚醒した後でもっと違った説明が(他のキャラによって)なされるはずなんじゃないの?
確かに、現場を目撃した関係者は沙都子・大石とも死んでる上、圭一に状況を話したレナは半ば錯乱状態(これはまあ当然だろう、てゆうか普通に生活してて大丈夫なん?むしろレナも入院が必要だと思うのだが・・・)。熊谷も事件後に登場こそするが、大石という現職の警官があれだけのことをやらかし(上司に報告もなし)、タッグを組んでいたのが自分である以上、警察内部の非難や圧で状況を説明することすら難しいだろう(どころか、事件後にああやって刑事として仕事を継続できてること自体ちょっと不自然な気がする)・・・とか予想はできるが、さすがに必然性を欠くというかね。
率直に言えば、「視聴者に謎かけをするためだけの張りぼてだった」感が強すぎて、ちょっと擁護しがたいものがありますわ(´・ω・`)
〇祟騙し編で見せられた、圭一に襲いかかる鉄平は何だったの?
百歩譲って、あれが圭一主観だったならまだわかる。いきなり血が飛び散った部屋を見て、しかも不意打ちで後頭部を殴られたんだから、正常な判断なんかできやしないってことで一応納得はいく。しかし、祟騙しも今回の祟明しもともに客観視点なんよね。それでこの展開を納得してくださいってのはふざけろっ!て話だと思うんだがね(# ゚Д゚)
まあさっきの「虚構内虚構」って話やメタ視点の影響とかで「客観視点もまた信用できない(と思わせる演出)」とか推理はできるけど、作品の巨大な穴を何でこっちが忖度せなあかんねん!てのが今回の率直な印象かなー。
え?赤い靄がかかってたやんけって??みさなーん、朗報でっせー。なんか赤い靄かけてたら「今見えてるものな、これはちゃうねん」てことに出来るらしいで。せやったら、作画崩壊してるアニメはこの手法を採用したらよろしい。それで「あなたが見てるものは幻です~。ホントはちゃんと美麗なアニメーションが完成してるんです~」て主張してみいや。
これで、予算不足やスタッフの安月給、無茶なスケジュールといった問題も全て解決やな(・∀・)
いや~、ひぐらし卒ってほんとに素晴らしいアニメですね。それでは次の作画崩壊アニメで会いましょう。さよなら、さよなら、さよなら・・・(゚∀゚)アヒャ
てなわけで、一旦「ひぐらし業」の解答編としてはひと段落っぽいので、あえて「話の展開の必然性」という視点から問題視していたところを抽出&ボコしておきました。まあ「ひぐらし卒」自体は、次が「神楽し編」と名打たれて含みのある題名にもなっており、これからが本番と言っていいだろう(まさしくOPにもある「真実のその先へ」だ)。
それがテーマ性という観点でどのような描き方になるのか、あるいはこれまで描かれてきた世界がどのように説明されるのか、とくと見てみることにしましせう。
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