森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオカメノキの裸芽

2010年03月05日 | 自然観察日記
 冬芽の観察にもいい時期です。これはオオカメノキ、別名ムシカリ。春早くに白い花を咲かせます。両脇の尖ったものが葉芽、真ん中の丸いものが花芽。綿毛が一杯あってそれで防寒しているように見えます。冬芽には芽鱗(がりん)といって芽を被っている種のものとそうでないものがあります。何枚もの芽鱗で防寒しているものを鱗芽(りんが)、オオカメノキのようにそれを持たないものを裸芽(らが)といって区別することが出来ます。(それ以外に芽が茎などの中に埋め込まれているものを陰芽というものがあります)
 どちらが防寒に優れているのでしょうか、少なくとも雪国越後では両方沢山ありますね。