森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ユキワリソウ 園芸種 11

2010年03月19日 | 自然観察日記
 一般に変異の多さはその種が元気な証拠。自然界ではどんどん変異して、いろいろなところに適応する力を秘めていることを暗示しています。その自生の個体が乱獲によって絶滅しそうになっているのが実情で、強力な対策が不可欠な段階になってきたようです。少なくとも生命力の無い園芸種を植えて回復させようとする発想はしてはいけないとおもっています。
 丘陵公園には自生株はありません。少なくともユキワリソウ群生地という場所には園芸種を植え込んだもので、コナラの林の中で咲いていても「公園の花壇」としての位置づけです。生態や分布を論ずるには全く無意味な場所です。