森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イタビカズラ 2

2010年03月13日 | 自然観察日記
 このイタビカズラ、西日本なら見飽きた雑草のようなものでどこにでもある代物です。しかし、越後ではこの海岸沿いにしか見られないある意味貴重種です。日本海側の北限が新潟県と聞いています。県北の村上近辺の海岸沿いで過去に見た覚えが無いので、この椎谷辺りが北限の位置なのでしょうか。明らかに暖地系の植物で、暖かい海岸沿いを北上して来ているように見えます。温暖化が進むとこの種はもっともっと北に分布域を広げていくのでしょうね。
(文献を調べたら、海岸沿いは弥彦山、内陸では新津周辺<昔の海岸沿い>に僅かに採取されていました。後は佐渡、粟島の島嶼。)

イタビカズラ 1

2010年03月13日 | 自然観察日記
 椎谷の観音堂の境内の立木や斜面にイタビカズラというイチジクが沢山見つかります。あいにく花の季節でないため常緑の蔓だけですが、こんな大木の上にも這い登って結構茂っていますね。初夏に小さなイチジクの実のような花をつけます。