森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

レモンの花

2010年03月10日 | 自然観察日記
 橘の勲章みたいな花です。それもそのはずタチバナもレモンも同じミカン科、いわゆる柑橘類。長岡では見ませんが生垣用のカラタチもおなじ仲間です。
 かつて静岡にいた頃、長岡など日本海側の植物との違いを強烈に植えつけてくれたものがこのミカン科の仲間がでした。庭では普通に夏みかんが実り、垣はカラタチというトゲトゲ。遠目にはお茶の畑越しに温州みかんの畑が広がっていました。
 そういえば、我が家には妻より付き合いの古い柑橘がいます。学生の頃、ザボンを帰省先から土産に持ち帰った先輩からいただいて、その種を発芽させたものです。以来延々と鉢で栽培し、すでに40年くらいになったことになります。歳がばれてしまいますが、考えればよく付き合っているものですね。「桃栗3年柿8年、馬鹿の柚子めの18年」という言葉があるのだそうですが、我が家のザボン未だに花を見せません。もう18年の倍にもなるのですが・・・。無理もありません、結構大型の樹形になると思われるのですが、狭い鉢に入れて冬は家の中に入れる都合で剪定をしてしまいます。いつか、地に下ろしてもいいような環境を整えてあげようとは思っていても未だに実現していません。最近は少々愛情も薄くなってきたのかも・・、愛情を注げばきっとこんな花が咲くのだろうなぁ・・。