かつて沖縄に行ったことがありますが、その街路樹に沢山植えられていたものがこのナンヨウスギ。植物園などの温室にも植えられることが多く、重要な造園木なのだそうです。樹形がピラミッド型になり葉の並びも扇形をするのが特徴で比較的分かりやすい針葉樹です。原産はオーストラリアとのこと。スギといってもスギ科ではなくナンヨウスギ科というのがあるのだそうです。その差異は分かりませんがかなり近縁種であることは間違いありません。
面白いのは近縁のこの2グループが赤道を挟んで生育分布しているということです。同じような分布をするのにブナの仲間があります。南半球にはノトファガスというブナに近いグループが生育していると学んだことがあるのですが、それと同じ形だなぁと思います。かつて赤道は今の位置にはないという考えがあって、それを証明する証拠としてブナの仲間の分布が取り上げられていました。
今のナンヨウスギは多少高温地域に適応しているようですが、分布域が広がってももともとスギと同じ環境で生育していたものが、赤道の位置が大きく変化する中で、これを挟んで分布せざるを得なくなったというのです。その後、赤道という大きな山を越えられないので、お互いのグループは交配することなく隔離分布し、その地で進化し今に至っていると言う考えです。分布という視点で植物を見ても面白いですね。
面白いのは近縁のこの2グループが赤道を挟んで生育分布しているということです。同じような分布をするのにブナの仲間があります。南半球にはノトファガスというブナに近いグループが生育していると学んだことがあるのですが、それと同じ形だなぁと思います。かつて赤道は今の位置にはないという考えがあって、それを証明する証拠としてブナの仲間の分布が取り上げられていました。
今のナンヨウスギは多少高温地域に適応しているようですが、分布域が広がってももともとスギと同じ環境で生育していたものが、赤道の位置が大きく変化する中で、これを挟んで分布せざるを得なくなったというのです。その後、赤道という大きな山を越えられないので、お互いのグループは交配することなく隔離分布し、その地で進化し今に至っていると言う考えです。分布という視点で植物を見ても面白いですね。