森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ネコノメソウの花はとても早い

2010年03月22日 | 自然観察日記
 越後の最も早い里山植物はマルバマンサクでしょうか。でも草本となると、ネコノメソウがその最有力候補かもしれません。雪が消えた棚田跡などの湿地に真っ先に花を見ることができます。この絵も数は少なかったものの、3月8日に撮影したものです。
 もっともネコノメソウの好む窪地の雪消えは尾根筋よりは遅く、それに日当たりも良くないのでその後の成長の推移も芳しくありません。結局はオウレンやユキワリソウなどに負けてしまい、花の盛りにはもうすでに沢山の種の花が咲きそろっていて、それほど注目されないのではないでしょうか。確かに一つ一つの花の色彩は地味ですが、淡い黄緑のカーペットのように群生するようになれば圧巻です。愛すべき花ですね。