その折れて地上に倒れていた幹の様子を見て、ちょっと考え込んでしまいました。スギは皮を綺麗に剥ぐことが出来ますが、普通それは最外層です。この木はかなり内部の層で剥げています。年輪の数は5枚、つまり5年前の層で剥げていることになります。そこで思いついたのが、中越地震のことです。あの揺れで、この位置が何かしらのダメージを受けていて剥がれやすくなっていたのではないかという意見でまとまりました。正解かどうか分かりませんが、観察からいろいろな考えが出てきます。観察する目を鍛えると世界が広がりますね。
湿った雪が沢山降ったお陰で林の木々に大きな被害が出ています。コナラやマツ、スギなどの枝折れや幹折れがあります。雪国の宿命といえばそれまでですが、改めて雪の恐ろしい面を思い知らされます。このスギは雪の重さで裂けてしまったもので、上部は折れて地上に伏していました。