見たくも無い光景を後にして、少し離れた場所の尾根道に入ります。幾つかの発見と出会いがあって、しばらく行くと枯れ木にアラゲキクラゲが出ています。私に見つけて欲しかったのでしょうか。春の味というわけではないのですが、私を待っていたということにして有難く頂くことにします。
農道を進むと荒れて藪になった田の跡と僅かな畑がありました。ここはまだ利用しているようですが、周囲がひどいゴミの山です。棚田は利用できなくなって草木の茂る状態になっていくことはよしとしても、日と目に付きにくい谷合いに放棄されたゴミを見るとなんともいたたまれません。そんな荒んだ風景の中にスイセンが花を見せています。人が持ち込んだものようですが、大きな株に1・2輪の花、健気にも春の訪れを告げています。
公園の休園日、冷たい風ながら陽も射す陽気。思い立って海岸通りに行きたくなって車を走らせました。雪は全く無くて、同じ長岡でもこんなに違うのかといった面持ちです。谷間の農道を入って散策です。フキノトウがぽつんぽつんと見えます。今回はこれを頂いて、一足早い春の香りを楽しむことが出来ました。